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森林公園。

ここ最近、インターネットやら雑誌やらあらゆる情報を掘り返していて、はたと立ち止まった。「自分が本当にお金を出して買いたいもの」て一体何…!そういうことを少し改めて考えている。

自然な会話だったら、自分の好きな場所やもののことおしゃべりできるのに、誰かの言葉がトリガーになって「そうそう」って思い出すことがたくさんあるのに、いざ、自分で考えて並べようとすると全然出てこない。最近の自分は自分じゃないようで、ちょっとおかしい。能動的に「好き」ということを最近おざなりにしてたように思う。ここ一年は流されるようにしても、なんだかんだ良いものに漂着していた。いつも誰かのセンスに頼っていた。それはとても楽しいけど、それはとても虚しい。

ふと、自分のipodを引っぱり出すと、そこからフィッシュマンズのチャンスが流れて、あ~ちゃんと自分のところに戻ってくるって大事だなあと思った。

私はもっと自分の直感を信じるトレーニングが必要なんだなって思った。自分のセンスを認めるのは、胃がよじれるくらいドキドキする。たくさんの人にいいねって言ってもらわないと、どんどん恥ずかしい気持ちになる。だけど、どう思われたって、どうしようもないくらいに好きなものがちゃんとある。野暮ったくてイモくさくていなたいもの。今、こうやって落ち着いて考えると、うんうん、そう断言できる。自分の軸を忘れると大変だ。

だけど、知らない世界で自分が色づくことだって、とても嬉しい。歩いていると、鳥の鳴き声や色鮮やかな植物がはじけるように楽しませてくれて、だけど、どんどん深いところへ歩いていくと、静かな自分の胸の奥に戻ってこれるような深い森林の香り。そう、森林公園みたいな気分。そうやって、この春は冒険をしたいなあって思う。きっと私は冒険が好きだと思うから。

2017年03月28日

「サウダーヂな夜」という変わったカフェバーで創刊された「週刊私自身」がいつの間にか私の代名詞。岡山でひっそりといつも自分のことばかり書いてます。