7 MEN 侍 春の舞台祭り 覚書①
ブログではめちゃくちゃお久しぶりです。
たまに現場に行ったりしつつも、忙しくなかなか筆を取るタイミングが掴めずにおりました。
皆様いかがお過ごしでしょうか。このブログを始めてから数年が経ち、自らの加齢にも抗えず、徹夜とかができなくなってきました。人間無理が効かなくなるものだなあと実感しています。
さて、今回は7 MEN 侍の個人舞台ラッシュの前半戦の観劇が一通り終わりましたので軽く書いていこうかなーと思います。
※自軍の贔屓、観劇した作品に対する批判等も色濃く含まれますので、嫌な方はUターンしてください。
「ガーすけと桜の子」
終始演出脚本とともに何がしたいのか全くわからなかったので開始早々睡魔に襲われまともに見てないと言っても過言ではないのですが、それでもあまりに脚本、演出がお粗末だったことだけは確か。
学生演劇でももっと良いものあるから、お金取るに至ってない脚本演出だけどジャニーズ起用したらこれでも実入は良いのだろうねと悪態もつきたくなる。
よかった点はキャストの方々の雰囲気。なんとか座組を盛り上げようという意志が感じられたのが唯一の救いだった。そのためか、この出演者に応える脚本演出が作られていないことを余計に残念に感じたのはあるけど。
Twitterでも呟いたが、動物や親を殺す時は不条理演劇でもない限り、何らかの理由があると思うのだが、この脚本からはその場しのぎの起承転結を作るための母と犬の死でしかなかったようにしか受け取れなかった。
しかし客席からは啜り泣きや笑い声が聞こえていたので、私に向けて作られた作品ではなかったというだけなのだけど。
それでも長々とあまり本筋とは関係ない住人のエピソードを繰り広げたと思ったら、掘り下げてもらいたい主人公の人生についてはやけにあっさりしていたり、主人公は小説書いてたのに突然絵本に転向したり、伏線もないままハデスがいなくなったり、あげはじめたらキリがないレベルで出てくる。
あとこれは個人的に許せなかったのは丸美屋食品ミュージカル「Annie」を貶しているような演出。いい歳こいた女優がAnnie目指して壁にポスター貼らないだろう(貼ってたらすみませんが)と思うし、朝から発声練習でtomorrowは歌わないだろう。大人キャストでハニガン先生やグレース目指すならtomorrowではないと思うので。大人になったのに子役ミュージカル目指してるwwみたいな感じならもっと嫌味だよなあと思った。(女優だから芝居〜のくだりもあるのに…実力ないから食えてないのか、運に恵まれてないのか、それとも本当におめでたい頭のキャラクターなのかブレブレすぎて混乱する。)
Annieは日本中の子役がこのミュージカル目指して切磋琢磨している作品なのによくこんな浅い書き方でネタにできるなと。
とりあえず知名度あるAnnieを出してきて、解像度低いままネタにされると面白くないだけでなくその作品が好きな人は不快なんだと言うことを理解しない限りこの脚本演出を愛することはないだろうな。(余談だけど濱田崇裕さん主演の「市場三郎の恋」はミュージカルを徹底的にネタにした姿勢で、本当に面白かった。こういう作品もあるのに……)
観劇した人から作品への憤りお気持ち文章(このブログも含め)が散見され、出演されていた方々はお気の毒なのだが、出演者の方々の問題ではなく、本当に制作や脚本演出に問題があるんだと思いました。あとは他の方々のブログにも取り上げられている通りです。
これからもこの制作、演出脚本のことは応援できそうもないけど、出演者の方々にはこれから素敵な作品が巡ってくることを祈って。合唱。
「明るい夜に出かけて」
よい観劇の後は、少し遠回りしていつもは見ない街の景色を新鮮に感じながら、通り過ぎる人の表情に想いを馳せる。
そして何か言葉にするよりもその時間を何度も何度も反芻して噛み締めて自分の中に閉じ込めてしまいたくなる。
もう言葉にして何か語るのも野暮だろう。
今日お会計をしたコンビニの店員さんも富山くんかもしれない。
朝からすれ違った眠そうなキャバ嬢のお姉さんはミミさんかも。お仕事お疲れ様です。
友達と仲良く歩く高校生は佐古田かな。
日常の中にある風景や言葉を輝く宝石にして輝かせてくれるのが演劇だと思う。
暖かくて、帰り道に飲むコンビニのコーヒーが、喫茶店のサイフォンで淹れたみたいに美味しい。
まだ少し肌寒い空の下、家路に着く私の足取りは軽く、胸の中はじんわりとぬくまって。
明日からも今野大輝がいるアイドルグループを応援し続けることができて私は幸せだとおもった。
「ルーザーヴィル」
やっぱりミュージカルの醍醐味って、とにかくハッピーに終わること!Kinky BootsもLegalyBlondeだって、Hair sprayはもちろんgreaseだってそう!
終わりよければすべてよし!何も考えずに楽しく過ごせばそれで最高!
総評として楽しかったのでよかった。
しかし、このミュージカルについてはTwitterで呟いたことについての掘り下げや内容について細かく触れて書いていきたいので次で書いていこうと思います。(ちゃんと書くんだぞ!)
と言うわけで憤りお気持ち文の方が長いブログになってしまいましたが、次はルーザーヴィルについて書きたいと思います。
開幕が待ち遠しい3作品ともう何度か見る予定の明るい夜についても再度書けたらいいな〜