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君のスマホのOSはアップデートを欠かさないのに君のOSはいつアップデートされるの??
珍しく頭の中で絡み合う思考が多くて、こりゃ厄介だなぁってことで散歩にでかけた。
人類史上の最高傑作ハードSF「攻殻機動隊」を軸に、老害という言葉とキュンですとおじさんたちとJKとグーグルと前澤友作のお金のない世界と金融デフォルトとイノセントと正義と広告産業と血が流れないテロリズムとスタンドアローンコンプレックスについて考えていた。
頭の中すごく痒くて
聞いてるだけで脈絡があるようで無いようで、でも自分にとっては脳内キャッシュを消去するにあたってもう放っておけない存在になっていて、すぐにゴミ箱に捨て置くわけにもいかず、思考は複雑化、肥大化どんどん頭が膨れ上がってこのままじゃ日常生活を圧迫し破裂 まで見えたので散歩に
攻殻機動隊から考えるOSの違いという分断
攻殻機動隊の世界の紹介とそこから考える「情報の並列化」と「人類のデフォルト」と最近の「老害問題」やつについてです。
まず、攻殻機動隊とは?
時代背景は21世紀、第3次核大戦とアジアが勝利した第4次非核大戦を経て、世界は「地球統一ブロック」となり、科学技術が飛躍的に高度化した日本が舞台。その中でマイクロマシン技術(作中ではマイクロマシニングと表記されている)を使用して脳の神経ネットに素子(デバイス)を直接接続する電脳化技術や、義手・義足にロボット技術を付加した発展系である義体化と呼ばれるいわゆるサイボーグ技術が発展、普及した。結果、多くの人間が電脳によってインターネットに直接アクセスできる時代が到来した。
生身の人間、電脳化した人間、サイボーグ、アンドロイドが混在する社会の中でテロや汚職、暗殺を事前に察知してその被害を最小限に抑える内務省直属の攻性公安警察公安9課(通称「攻殻機動隊」)の活動を描いた物語
要は、PCとかスマホとか使わずに個人の脳みそがそのままインターネットに繋がることで人類がもう一段回進化している世界の話
今は、冒頭に話ししたように脳のキャパシティってのが限られていてインプット量が限られているからノートでメモをとったりブログ書いたりSNSでつぶやいたり、写メ撮ってインスタに上げたり「記憶」というものを外部にうつしてなんとか脳みその最適化をはかっている というのが人間の基本設計
だけど、インターネットと体が、脳みそが繋がることでインプットとアウトプットが瞬時に行われる世界のお話 まさにIOTつまりインターネット・オブ・シングスのその先「IOH」インターネットオブヒューマン という世界なわけですね
同時に発達した技術として、肉体すらも機械にしてしまってインターネットとの親和性を高めて人類の持つ欠陥である肉体の損傷や病気を克服した 「義体化」という技術が発展している
だから出てくる人は 何層かに分類されていて
・インターネットに繋がっていない生身の人間
・インターネットに繋がっている(電脳化と言うんですけど)生身の人間
・義体化されている人間
・完全義体化されている人間
・アンドロイド
この五種類によって社会が成り立っている
電脳化と義体化したことによって失った人間性を補完する為に「GHOST」と呼ばれる、意識や感情を司るものが宿る これによって失った人間性と人間であるということの境界線を見事にぼやかしていて色々と「はて人間とは?」という問いかけを視聴者にしていくわけです。
魅力が語れるポイントが多分にある 最高のハードSF作品に仕上がってる。
ハードSFは限りなく現実に近いところで描かれるSF(現実との差分をなるべく最小にする) グレッグ・イーガンとかね
漫画やアニメ史上でのSF作品でこれを超えるものはもう出てこないとすら思うし、指数関数的にテクノロジーが進化しだした現代において、現実との乖離が少なくなってきた
SF作品の立ち位置ってのは薄れてきていて巷のアニメがいっそ「異世界転生」ものに溢れてるのも納得できるなぁなんて思う。
で、話はそれてしまったんですが 色々整理した中の一つのお話で 今日は「情報の並列化」と「老害問題」についてを話します。
並列化による人類デフォルトとボクが若者だった頃と今の若者と呼ばれるものの違い
例えば、誰でもイメージしやすいように会社というコミュニティの中の話をしてみますが
今までの個人の能力の差というものは実務経験を伴って得た知見を実務の場という限られたクローズドなコミュニティの中で共有することで部下が育ち知識や経験を「継承」することで人が育ちそこで能力の格差が産まれ、それが給与や待遇というものでレイヤーされていて それが=年齢 経験の数だけ能力が高い とされている世の中だった
でも 今はグーグルを始め情報やノウハウについては情報過多って呼ばれる時代ですよね 今
で、大人になってからも「学び」っていうものが溢れていて、永遠に卒業がない世界だと思うんです。
小学生であろうが中学生であろうがネット環境さえあれば平等に情報を享受することができる。
アウトプットする場所が与えられてないだけ
これはもはや さっきまでの年齢=能力の高さという図式を少しづつではあるが崩し始めている現状があると言っても良いと思っている。
さらにいうと、僕らの世代(自分はスマホ第一世代)より下の世代はもっと情報やネットに関してはネイティブである。
自分の年代の10年前くらいまでは、情弱(情報弱者)なんて言葉があって 最先端の情報を握っていて理解していないと損をする なんて価値観があるくらい情報に対してのイニシアチブを求められていた。
それに変わって今は、溢れすぎる情報の中リアルで自分ごとになる情報の取捨選択をネイティブに行うという時代だ
今まで→ 能動的である
最先端の情報を正しく掴みにいく それが優位性を示す 生存戦略の一つ
今現在→ 受動的である
最先端の情報は誰しもがある状態で あらゆる視点を持ち 正しい情報を変換し自分でアウトプットまでする そこに優位性がある
老害の正体ときゅんですというサンクチュアリ
僕たちのリアルは攻殻機動隊の世界までには追いついてない でも、ネットの急速な発達の中オフラインとオンラインは別社会であるというレイヤーで語るのはもう時代はもうおわりつつある あまりにも曖昧なボーダーに肉体と意識や思想が溶け合って居るのが現代のリアルであるのだと思う。
さらに言うと、体温とか血が通っているという代替不可能な価値観は大事だ 大事だがうまくいえないけど決して水と油の関係ではなくて 色々曖昧なボーダーの中をさまよい 探そうと努力している。
そんなこんなで並列化されて優位性を保つことが難しくなっていく世界で僕たち大人は大人をやらなきゃいけないから大変だ
なにかから卒業したはずなのにまだまだ学びは続く それが今の大人の生存戦略
これって言いかえれば 子どもたち(若い子達)に対する優位性を保つために必死な状態だと思う。
そういった生存戦略の経過の中で優位性にしがみついてるのがいわゆる老害と呼ばれるものの正体
先述の社会のリアルってやつが一方向から成り立っているのではなく、オンラインやオフラインを横断しながら知識や価値観が並列化されそこに立っているのが若い世代である。 それに対して会話する言語と価値観を持ち合わせず「一方向での価値観」のみで「断言」してしまう(それも権威性のもと) そういう人たちを憐れみを込めて老害 と呼んでいるのでしょう。 何故憐れみという表現にしたかというと、もはや言葉はこころに届いておらず、実害もない 僕たちは俯瞰しているからだ。
「断言」や「言い切り」はVUCAの時代では通用しなくなってきている。
ここ10年でテクノロジーと共に登場したイノベーターとそれとともにあった実利主義という気分には、昨年鬼滅の刃がバッサリ切っていた。
実利主義ってのは「なんだかんだWINWINで儲かったら良くね?? 合理的だし」ってやつ
鬼の「お前も鬼にならないか? 死ぬことはないし強さを手に入れれる」
という提案に対し「肉体的な強さだけが強さではない」と返答している
この話のよくできたところは、鬼というド正論に対して人としての「正しさ」 さっき言った代替不可能な価値観というものをぶつけて入るが、結局勝てないところ 現実はまだド正論に対して民意ではコトは動かないところに気持ちが乗っかる。
話は逸れたが、ド正論は多様性という背景やオンラインとオフラインの溶け合ってる世界では磨かずとも鋭利に磨かれて 時に暴力になりうる
キュンですというサンクチュアリ
若者クラスターの中ではどの時代も流行語や新たな造語が誕生する。
それは、同時多発的に発生しSNSやメディアにのり拡散する。
ある一定のクラスター外では「理解できない言語」として買得不可能な言語として登場するが、マストレンドとして経済の一端に食い込んで来た時にスーツ達が動き出し、マーケティングという時流に乗って特定のセグメントから解き放たれる。 その瞬間 僕たちの言葉じゃなくなるんだ
JKが「きゅんです」やってるところにおじさんが「きゅんでーす!」って入っていった瞬間に 「それもう古いし!」 来ちゃったよ。。。 ってなるやつ
これは、きっと同じ言語を使用していても会話ができない世代が発生している
それに対して自分たちのサンクチュアリ 同じマインドセットでのクローズドな言語圏の形成 がなされている
侵略不可領域を破壊しているのはいつも大人で、子供は拡張された社会のなかでサンクチュアリを作らざるを得ない状況にあるということ、また僕らが思ってる何倍ものスピードで思想や哲学は醸成されていて、もはや自分達は学び続けることでしか世の中と対峙できない状態にあるのかもしれない。
まとめ
・情報や知識の並列化はどんどんと進んでいる そこに思想や哲学の醸成がなされていて 優位性やヒエラルキーは存在しなくなっている
・それによって 若者や若手の価値観に対して理解できないのは当たり前
・だからといって決まった言語で言い切り型の会話するのではなく、マインドセットで会話することが必要なんだ
・ゆくゆくは能力の格差が埋まる並列化された世界が到来するかもしれない その時にあなたのゴーストはあなたにどうささやきますか?