春。
通勤途中に、とてもいい香りのする花が咲いている。
花は好きだけど、その魅力に気づいたのも最近なので、あまり詳しくはない。
調べてみたら、多分沈丁花かな。
小説を読んでいると、時々「沈丁花の香りが〜」という文章が出てくる。
なるほど、こんなに爽やかないい香りなのか。
知らない香りを文章だけで想像するのはむずかしい。
知ることができて、嬉しい。
春は、別れの季節。
私は今の職場で4月以降も働き続けるし、夫も同じ。
でも娘はクラス替えがあって担任の先生やクラスのお友達が変わるし、息子も保育園を退園して幼稚園に入園する。
特に息子は園自体が変わるので、1年間お世話になった先生方に会えなくなるのは、私も本当に寂しい。
けれど、きっとその別れの先に、素敵な出会いが待っている。
娘や息子の、新しい担任の先生や、クラスのお友達。
懐かしい再会もあるかもしれない。
何かと気忙しい時期だけど、心の中にある寂しさや不安、期待やワクワクをしっかり噛みしめながら残りの日々を過ごしたい。
そして、4月を迎えたいと思う。
外が少しづつ、暖かくなってきている。
この時期は、太陽が届けてくれる光がやわらかいような気がする。
部屋の窓から入ってくる日差しも、なんだかやさしい。
この春は、何をしようかな。
お弁当を持って、子ども達と公園に出かけようか。
それとも、少し電車に乗って大きな公園へ行って、花を楽しもうか。
せっかくの、この気持ちのいい季節。
1日を大切に過ごしたいな。