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愛情の出し惜しみほど馬鹿げてることはない。って思っているのだが…

愛情の無駄遣いなんてない!
子供への愛情は、
熱々 源泉かけ流しでいいじゃない。
溢れるくらいが丁度いいの。

私が子供の頃、
両親が大切に想ってくれてることはわかっていた。
でも、共働きで忙しくしていたこともあって
いつからか甘えることを我慢するようになっていた。
だから、
自分が欲している愛情の量では満たされていなかった。

20歳頃かな、母の同僚が遊びに来た時、
「仕事バリバリのお母さんだから
 寂しい思いもしたよね」 と。

まるで、いつまでも私の心にある
どうしようもない思いだった。

少し期待した。
「寂しい思いさせてしまった」という母の言葉を。

たったその一言で救われるような気がした。

でも、「そんなことないでしょ」って・・・
母も気持ちを上手く表現できるタイプではないと
わかっていたから、
だよね、そうだよね。って心の中で思いながら
自分の部屋に戻った。

なんで、なんで、
そのひとことを言って欲しかったのに
それだけで私、救われるのに…と、
溢れる涙をどうすることもできなかった。

でも、
母が私のことを大切に育ててくれた事はわかってるし、
父が亡くなった後も私が自立するまで頑張ってくれて、
本当に本当に感謝しかない。
それに、バリバリ働く母はカッコよかった。


時が流れて、私も人の親になった。

子供は、
絶賛反抗期中の女子中学生と
いつまでも少年の男子高校生。

字面だけで疲れそうな2人を
育てているわけだけど…
存在が可愛くてしかたない。

もちろん、
ずっと 可愛い、可愛い。だけで
育ててこれたわけはでない。

息子とは、人生初の胃カメラ飲むほど
本気でぶつかり合って、
そこを抜けて可愛さが戻ってきところ。
17歳にだって、もちろん愛情源泉かけ流し。
「きもい」は挨拶みたいなもの。
注ぐ愛情は流れてる方が多い気もするけど、
それでいいの。
それよりも、コミュニケーションがない方が嫌だな。

私も、気持ちを表現するのが下手だけど
子供にはありったけの愛情を伝えるって決めている。

中学生の娘。
こちらは、毎日感情のジェットコースターに乗りっぱなし。
そろそろ降りてくるかと下から見守ってるけど・・・
降りる気配なし。

そんな娘には、毎日思いっきりハグして
「大好き」
「今日も可愛いね。何より存在が可愛い。」
「癒される〜」
「ママの娘が〇〇で本当よかった。ママ幸せだな」
こんな事を、言葉で伝えている。

たまに近くに来て
無言で私に頭をくっ付ける時がある。
そんな時は、優しくハグをする。
思春期女子も毎日頑張ってて疲れるのだ。
しばらくすると元気に離れていく。

私が同じ年頃には
親にそんな事をしたことがないから、
この年でこれはヤバいのかな?と
悩んだこともあるけど・・・
子供が疲れた時に突き放す理由がないし、
きっといつか私を必要としない日がくるだろう、と
今はそれに全力で応えたいと思っている。

愛情を相手に伝えられない事は苦しいし、
受けたい愛情を受けられない事は悲しいし、
そうだとしたら、
愛情を出し惜しむなんて馬鹿げている。

言葉にしないと伝わらないこともある。
大切な人を不安にさせたくないから。

私は今日も子供達に伝える、
ありったけの「大好き」を。

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