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失敗しながら学ぶ私を、私だけは肯定していたい


これは去年の冬くらい、仕事がしんどかった頃の話。

自分の失錯のせいでスタートが遅れ、常にスケジュールがひっ迫するプロジェクトの旗振りをしている。本当ならちょうどよいペースで散歩しながら進めたはずのハイキングコースを、最初に胡坐をかいてしまったせいで今は必死に走り続けている感じ。たとえるなら、ウサギと亀の足が速くないウサギみたいな自分。言い得て妙だと思うけれど、こう表現するとマジで最悪だな、と思う。入社二年目社会人ビギナーの私は、ウサギのように素早く駆け抜け挽回していく能力だって、残念ながら今は持ち合わせていないのです。

在宅勤務でしんどくなると常に開く検索履歴には、「仕事辞めたい」「仕事 しんどい」「働きたくない」ばかりが名を連ねている。新人はひたすらがむしゃらにやるしかない、完璧は目指すな、周囲を巻き込みながら仕事をしろ、等々。自己啓発本でも飛び交うようなジョブハックは正直飽き飽きしていて、それがごもっともだという事実も理解するからこそ、それができないから困ってるのに、と1人嘆く。勇気を振り絞り人と関わり業務を推進させるべきだとわかってはいる、でもそれを続けた結果、心が疲弊してしんどくなる、そしてまた、動かなければ解決策はないと思い至り、また体と脳みそを稼働させて人と関わる。

ここのところ私は、失敗ばかりしている。失敗ばかりしていると、あまり思いつめないように、こんな業務をぺーぺーに任せる会社も悪いんだ!って、他責思考まっしぐらに切り替えるときもある。が、それでも私が失敗をしていること、業務をきちんと回せていないことは、変えられない事実だ。

プロジェクトの推進が遅れてしまうことで、他人に迷惑がかかるということ、そして、自分自身も苦しくなるのだということを、私は身をもって学んだ。周囲には叱られるし、フォローもたくさんされる。今の、こんな自分が、だめなんだって、ぽんこつなんだって、知っている、わかっている。けれど、そんな私を私だけは見捨てないでいたい。失敗しながら学ぶ私を、私だけは肯定していたい。


今は3年目になったけど、少しずつ完璧主義から脱して、変な気遣いも維持も捨てて、前に進めてると信じたい。



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