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境目【詩】

夢と現実の境目

白く膨れたシーツのその先に
きっとあなたがいた

だれかの弾む声と
困った様子の笑顔は
現実を見えなくして
夢を涙で滲ませた

そっとしておきたい優しさが
硝子の破片となって指先に刺さった

赤い雫を眺めながら
どこにいるのと泣くわたしは
いつまでも子供で

会いたい会いたいと
現実と夢を行ったり来たり
境目を一人で散歩

あなたはいない
わたしはいない

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