ジェーン・エア
ジェーン・エアを最初に観たのは白黒映画のやつだった。若草物語のベス役の子役がジェーン・エアの子供の頃を演じていて、あの滑舌と発音がかなり特徴的なので印象に残っていた。
この話は堅牢な石造りの英国の屋敷に不思議な謎があるところが話の肝なので、白黒映画で観ると謎が怖すぎる感じになって、陰気な印象が強く、そんなにこれ名作なのかなー?と思っていた。が、そんなのは白黒しか映像技術のなかった時代に対して抱いても仕方のない文句だったのだ!!
今観てるのは最近BBCが作った全4話のドラマで、まず映像がとても綺麗なので、それだけで観ていて気持ちが良い。イギリスの堅牢な石造りの屋敷も、輝かしいカラーで観るとおどろおどろしさは緩和され、なんというかめっちゃちょうど良い塩梅で怖さと美しさが同居しているのだ。
わたしはCGのウソくささというか違和感とか、やたらコントラストの高い映像とかが嫌いで(目が痛いのだ)、映像技術の発展に対してあんまり良い印象を抱いていなかったので、エー映像技術の進化でこんなに良いことも起きるんだ!とびっくりした。なので色調や色合いが物語の印象に及ぼす影響って計り知れないんだなーと思った。
ジェーン・エア、ほんとに面白い。観ながら日々面白さが増している。英国文学の傑作と言われる理由も今ならわかる。BBCありがとう……
あと全然関係ないけどBBCが作ったドラマとアメリカのテレビ局が作ったドラマで登場人物の性格というか感情表現の幅が全然違うな、これはまさしく文化の違いだな、同じ言語を話すのにこんなにも人間すべてが違う人々が住む世界が他にあるってどんな感覚なんだろう。わたしたち日本人には一生知り得ない感覚だよ……
日本語を守ってまいりましょう
おわり
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