エッセイ「ウケてウケられて生きるのさ」

日々こまごました冗談を言うのが一番コスパが良い。なんのコスパ？というと笑いの自給自足の、である。コストに対するパフォーマンスがコスパということなので、無から笑いを生み出す力があればコスパ優秀☆プチプラ人間になれるし、笑いの永久機関が機能し始めると箸が転んでもおかしくて生きるのが楽しくなる。そういう一連の循環を私は「笑いの自給自足」と呼んでいる。

笑いの自給自足は誰のためにやるかというと自分のためであり、自分が面白ければ正味な話なんでもいい。そりゃ笑いのパブリック化にはいろんな関所を通らなきゃいけないんだけど、そんなことは百も承知で、自分用の笑いに関しては自分のためにやっているのだから自分の感性に素直に従えばそれで良い。

Twitterは冗談をふと思い付いた時に文字化するのに便利で、関所を通りそうなものに関しては「あはは…コレはちょっとウケちゃうな」と自分ただ一人が面白かった笑いをついでに投稿したりするのだが、たまにそういう何気ない冗談にたった１つのささやかないいねが付いていると、あれ、この人はもしかしてウケてくれたのかなと思って嬉しくなる。

もっともTwitterのいいねボタンはウケるねボタンではないので、本当にウケたかどうかはご本人に「このいいねはどういう意味で押されたのでしょうか？ウケたから？それともただなんとなく押されたのでしょうか？」と聞き正すしかないのだが、そんなことをしたら夏の暑さ関係なく気が狂ってしまったモンスターに成り下がるので、ただ静かに「むふふ…☺️」と目尻を下げて微笑むしかなくなるのである。他者からのウケってそういう目には見えにくいものなのだ。自給自足の笑いとは違って。

だから私は顔を合わせての会話が好きで、目の前に話し相手の笑顔が見えると嬉しくって楽しくってもっと笑ってほしくなる。と言っても会話における「笑ってほしい」はTwitterにおける自給自足ウケとは異なり、ただ目の前のあなたに楽しんでもらいたい、喜んでもらいたい、笑顔を見たい、好きだ、愛している、そういうことである。

愛して愛されて生きるのさ……

オザケンも私も案外似たもの同士なのかもしれないね。☺️（そんなことはない）

【ひとこと日記（ヘッダー写真）】
美味しいぶどうを食べました😊🍇