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コンドーム以外にも避妊法があるの?医師に具体的に聞いてみました【医師監修

■セックスに避妊は必須?

セックスは大好きな人とお互いのカラダに触れることで愛情を確かめあい、快感を生む行為です。
思春期になれば性的なものへの関心が高まり、好きな人とセックスしたいという気持ちになるのは当然のこと。恥ずかしいことでも悪いことでもありません。

しかし、セックスは性的な交わりを楽しむこと以外に、新しい命を生み出すという行為でもあります。避妊をしなければ望まない妊娠をしてしまう可能性もあるのです。

望まない妊娠女性の心と身体に大きなダメージを与えます。皆さんの人生そのものを変えてしまう可能性も少なくありません。今すぐに子どもが欲しい…という方以外は、正しい避妊法をマスターし、安全なセックスをするようにしましょう。

■コンドーム以外にもどんな避妊法があるの?

「避妊」と聞くと、多くの方はコンドームを思い浮かべることでしょう。
コンドームは男性のペニス(陰茎)に着けるゴム製のカバーのようなもの。コンドームを装着した状態のペニスを膣内に挿入することで、膣内への射精を防ぐことができます。
コンドームはコンビニやドラッグストアなどでも販売されているため手軽に購入することができ、価格も手ごろ。若い世代の方の多くはコンドームによる避妊をしています。

しかし、コンドーム以外にもさまざまな避妊方法があります。
まずは、どのような避妊法があるのか詳しく見てみましょう。

new_コンドーム以外の避妊方法_中画像

・女性用コンドーム

その名の通り、女性が装着するタイプのコンドームです。
女性用コンドームは筒状のかたちで、膣内に入れ固定した状態陰茎の挿入を行います。
男性が使用するコンドームと同じく膣内に精液が入るのを防ぐことが可能です。

しかし、女性用コンドームは膣の奥までしっかりと挿入して固定する必要があります。セックスに慣れていない方は痛み抵抗感を覚えるかもしれませんし、正しく使用できないことも。
女性が主体的に避妊できるという点はよいのですが、やや上級者向けの避妊法と言えます。

・ペッサリー

女性用コンドームと同じく、女性が装着するタイプの避妊具です。
女性用コンドームのように膣内に挿入して使用しますが、子宮口を覆うような円盤状の形をしています。自然なセックスが可能避妊効果も高いとされていますが、子宮口のサイズに合ったものを選ばなくてはなりません。

市販されていないので、婦人科で医師の診断を受けないと購入できないのもハードルが高いと感じてしまう方が多い理由のひとつ。
また、装着にもコツがいりますので、女性用コンドームよりも上級者向けの避妊法です。

・殺精子剤
精子を殺したり、動きを鈍くしたりすることで子宮内に精子が入り込むのを防ぐ薬です。
クリーム、ゼリー、錠剤、フィルムなどさまざまなタイプのものが販売されており、膣内の奥の方に入れて使用します。

簡単に使用することはできますが、避妊効果は低め…。効果が現れるタイミングには個人差もありますので、しっかり避妊したい場合は殺精子剤コンドームなど他の避妊具を併用するとよいでしょう。

・ピル(経口避妊薬)
2種類の女性ホルモンが配合された薬で、毎日服用すると排卵を抑制することができます。
排卵が起こらないということは子宮内に精子が入り込んでも妊娠する確率はゼロですから、最も効果のある避妊法と言えます。

しかし、ピルは副作用も強く吐き気めまい不正出血などが起こることも…。さらに購入するには医師の診断を受けなければならないためややハードルが高めの避妊法でもあります。

・避妊リング

子宮内に医療機器を挿入し、侵入した精子の動きを弱めたり、受精を妨いだりすることで避妊する方法です。一度子宮内に挿入すれば5~10年ほどはそのまま放置していいのが人気の理由。最近では女性ホルモンを放出してより高い避妊効果を発揮するタイプのものもあります。

しかし、避妊リングは婦人科などで挿入しなければならず、費用も高め。また挿入する際に痛みも伴いますので、出産経験のない若い世代の方には向かない避妊法です。

■コンドームが破れた、外れた…こんなときどうすればいい?

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挿入前にコンドームを正しく装着したのに、途中でコンドームが破れてしまった外れてしまった、というトラブルは思いのほか多いもの。
「妊娠してしまったかも…」と生理が来るまで毎日ドキドキしながら過ごした経験のある女性は珍しくありません。

こんな「失敗」をしたときにおすすめしたいのが緊急避妊ピル
いわゆる「アフターピル」と呼ばれるもので、通常のピルよりも多くの女性ホルモンを含み、子宮内膜を強制的にはがす効果があります。

万が一受精していたとしても、着床の場である子宮内膜が十分に成熟していなければ妊娠を阻止することができるというわけです。

避妊の成功率は24時間以内に服用すれば95%以上。しかし、72時間以上経過すると十分な効果を得ることはできなくなります。もしも避妊に失敗してアフターピルを服用しようと考えたら、時間との勝負です。
できるだけ早めに婦人科を受診しましょう。

また、最近では婦人科受診に抵抗がある方のためにオンライン診療のみでアフターピルを購入することができます。
ただし、アフターピル副作用が強く、翌日はベッドから起き上がれなくなる方も多いほど、女性の身体に負担になる薬です。

「避妊をしなくてもアフターピルがあるから大丈夫」と思っている方もいるかもしれませんが、アフターピル最後の砦です。できるだけアフターピルに頼ることのない避妊法を徹底することを心がけましょう。

特に男性は望まない妊娠によって身体が傷つくことはないため、避妊に対して積極的でない方もいます。
「生(避妊具ナシ)でセックスした方が気持ちいい」という俗説を信じ込み、避妊を嫌がる方も少なくありません。

しかし、避妊の責任セックスをする2人のもの。大切な人に大きな傷を与えないためにも男性も女性も当事者であることを忘れずに避妊に取り組むようにしましょう。

また、アフターピルの相場は1万円前後。価格も高いですし、副作用が現れる可能性もありますので服用するときはご両親に相談することをおすすめします。

■コンドームには性感染症を予防する効果も

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避妊法として一般的なのはコンドームです。
避妊は自分相手の心と身体、将来を守るための大切な行為。男性も女性も、正しい避妊ができなければセックスする資格はないと考えましょう。

まだセックスをする機会はない…と考えている方も好きな人と付き合えば、いつ機会がやって来るかわかりません。そんなときに、コンドームを用意していなかったということがないようにしましょう。

少しでもセックスする可能性が出てきたら、コンドームの正しい装着法サイズ選びを確認し、万全の準備を整えておくことが大切です。


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・医師監修:成田亜希子先生

一般内科医として幅広い分野の診療を行っている。
保健所勤務経験もあり、感染症や母子保健などにも精通している。
日本内科学会、日本感染症学会、日本公衆衛生学会、日本健康教育学会所属。





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