watarutak

テレビを見るより本が好きなテレビ制作者。 毎日、1500〜2000文字前後で、 手を伸ばした先に触れたものを、思うままに書く、『手当たり日記』をつけています。(現在お休み中) 1995年横浜市生まれ。自分だけにしか分からないかもしれないことを大事にしたい。

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テレビを見るより本が好きなテレビ制作者。 毎日、1500〜2000文字前後で、 手を伸ばした先に触れたものを、思うままに書く、『手当たり日記』をつけています。(現在お休み中) 1995年横浜市生まれ。自分だけにしか分からないかもしれないことを大事にしたい。

最近の記事

2024年9月25日 29歳になって思うこと。

29歳になって思うこと。 28歳までは若いと言われるけど、29歳からは若いと言われなさそう。 若いと言われなくなった自分をどう生きていくか。 「若い」ことに価値があると思い込むのは、自分に能力がないと思っているからだろうか。若さがないと、ダメな自分なのだろうか。そんなことはない、と思いたい。 高校生くらいから、若いのによく知っている、若いのによく考えている、若いのにたくさんの経験をしている。そう言ってもらえることで、不安を誤魔化してきた。すごくなきゃいけない、とずっと思

    • 2024年8月31日(土) 夏休みの終わり

      今日、8月31日が土曜日で、翌日の9月1日が日曜日であったとしても、今日が夏休みの終わりだ。明日9月1日が日曜日であっても、今日、8月31日が必ず夏休みの終わり。僕は、年齢で言えばもうとっくに、立派な大人としてみられるはずなのに、今日が夏休み最後の日であることが強く意識されて、胸の奥がむずがゆい気がする。ややこしくて申し訳ないのだけど、今日8月31日土曜日は、仕事があったので、僕は休みではなかった。朝から晩まで窓のない編集室に一日中こもって、番組の仕上げ作業をしていた。 1

      • 2月22日-28日 僕の祖父が亡くなってから、この世界からその身体もいなくなるまでの日記 (14,000字)

        2024年2月23日、金曜日。天皇誕生日。霧雨のような細かい雨が昼間中ずっと降っていて、夕方に止んだ。先週までの春のような陽気がすっかり失われて、また厳しい冬が戻って来てしまったたような寒い日だった。 僕の祖父が亡くなった。僕の人生の大きな部分を占めていた人が、いなくなってしまった。 2月22日(木) 千葉での取材が佳境に入っているのと、横浜の実家や東京の家を行き来していたりと、で、とにかく忙しくて、身体的にも精神的にもしんどくなってきていた。祖父も明らかに弱ってきていて

        • 『手当たり日記』お休みします

          『手当たり日記』をお休みします。 先週から、何日かギリギリで更新をしたり、日付を超えてからの更新をしていましたが、ついに日記を書く時間と、体力と、精神力が尽きました。原因は、平日(たまに休日)の仕事量と、週末の家族のケア、介護作業が、身体的に負荷になってきたことです。毎日あったことは、箇条書きでメモし記録をしていますが、それを日記として膨らませることができません。明日こそは、明日こそは、と思っているうちに、全く書けない日を3日過ごしてしまいました。どんどん溜まっていく日々の記

          『手当たり日記 98』 信頼される大人 2024年2月15日

          2月14日の日記。 6時ごろ起床。花粉症と睡眠不足のせいで、目が重くて眠い。1時間で朝食も摂り、コーヒーを淹れてボトルに注ぎ、準備を済ませて家を出た。今日は水曜日で、取材先の会社がノー残業デーらしく、早く現場を上がれる可能性がある。可能性があるだけで、だいぶ心の負荷が減る。 電車に乗り込んで、本を開いて読もうとするが、頭がぼーっとして集中力が切れてしまう。取材現場や、プロジェクトのメンバーと仕事のやり取りする時は、スイッチを入れて気を張る。もはや躁状態に入り、調子のいいこ

          『手当たり日記 98』 信頼される大人 2024年2月15日

          『手当たり日記 97』 記録の暴力と喪失のはざま 2024年2月14日

          昨日、2月13日の日記。天気は晴れ。 朝6時半にアラームが鳴る。アラームを止める。眠すぎる。もう少し寝てしまおうか迷う。資料の準備なんて多少手を抜いてしまってもいい、と一瞬思うが、邪念を振り払い眠い体を起こした。着替えて顔を洗い、キッチンでコーヒーを淹れてボトルに注ぎ、朝ごはんを食べる。1時間半ほどで資料の準備を終わらせて、8時15分ごろに家を出て会社に向かう。 アシスタントとして働かされている時には、自分自身があまり状況を理解していなくてもどうにかなったが、ディレクター

          『手当たり日記 97』 記録の暴力と喪失のはざま 2024年2月14日

          『手当たり日記 96』 祖母と散歩、祖父の誕生日 2024年2月13日

          昨日、2月12日の日記。天気は晴れ。寒さが少し和らいだ。 朝、看護師さんが帰る音で起きた。祖父の部屋をのぞいてみると、いっぱいに入った点滴が吊るされている。母から、点滴の必要性を聞いてから複雑な気持ちだ。今祖父は、点滴を打たなければ、口から何かを食べるエネルギーも、そして、息をしたり瞼を持ち上げたりするエネルギーを持ち合わせていない。僕らは、食べるという行為をどう考えているだろうか。健康を重視したものだけを食べたい人、自分でおいしいものを作りたい人、世間でおいしいと言われて

          『手当たり日記 96』 祖母と散歩、祖父の誕生日 2024年2月13日

          『手当たり日記 95』 老いる祖父母と父の変化 2024年2月12日 (4000文字)

          昨日、2月11日の日記。 三連休の中日。もともと友人との約束があったが、家族の手伝いを優先するためにキャンセルさせてもらっていた。昨日の夜、母と話し込んでいたら、深夜2時くらいになってしまったので、朝は10時過ぎまで寝ていた。6、7個ストックしてあるシリアルの中から、すでに封が開いているものを見定めて、豆乳をかけて食べる。湯を沸かしてコーヒーも淹れた。祖父がだいぶ前にたくさん買っておいたものらしく、スーパーに売っている500g数百円とか、1kg数百円のものだ。適当にハンドド

          『手当たり日記 95』 老いる祖父母と父の変化 2024年2月12日 (4000文字)

          『手当たり日記 94』 祖父の兄妹 2024年2月11日 (4000文字)

          昨日、2月10日の日記。 実家に行く日。昨日飲んだ疲労回復のことばのおかげか、クエン酸の働きのおかげか、寝起きがあまり辛くない。とはいえ、9時過ぎくらいまで寝ていた。ゆっくり起きてコーヒーを淹れて、ラジオを聴きながら朝食を食べた。ラジコで空気階段の踊り場を聴きながら、陽を浴びながらぼーっと過ごした。できるだけ早く実家に行ってしまった方が、親は助かるのだろうが、なかなか身体が動かない。平日の疲れを言い訳にして、午前中は陽当たりのいいソファーで過ごした。12時過ぎに家を出て駅に

          『手当たり日記 94』 祖父の兄妹 2024年2月11日 (4000文字)

          『手当たり日記 93』 本と、たけえランチボックス、ラムネとクエン酸 2024年2月10日

          昨日、2月9日の日記。 朝、6時くらいに起きて、コーヒーを淹れて、シリアルを食べながら、会議の資料の準備。作業を始めると案外集中できて、思ったよりも早く終わった。朝、集中するスイッチが入れられる習慣がつけられると、できることが増える気がする。まあ、すくなくとも今の取材のスケジュールだとそうは行かないけれど。平日は毎日朝6時に起きているので、編集期間に入っても、早起きする習慣は崩さずいたい。前に家で編集することがあったが、昼までダラダラすると、結局集中モードに入れるのが、夕方

          『手当たり日記 93』 本と、たけえランチボックス、ラムネとクエン酸 2024年2月10日

          『手当たり日記 92』見慣れない景色から、あの人たちとの交差へ 2024年2月9日

          家から取材先へ直行の日。昨日夜に滑り込みで購入したコーヒー豆の封を開けて、コーヒーを淹れる。朝、美味しいコーヒーが飲めるというだけで、気分が上がり、起きるのが楽しみになる。逆に、ここ2週間ほど、美味しいコーヒーなしでよく朝早く起きれたもんだ。頑張った。昨日のリモート打ち合わせで、取材先に伝えた諸々の変更にはきっと納得していないだろうなと思って、胃が痛くなる。変更が生じたのは僕のせいではないが、それでも説明をしたり心を尽くすのは僕の立場の責任ではある。嫌なことほど、きちんと向き

          『手当たり日記 92』見慣れない景色から、あの人たちとの交差へ 2024年2月9日

          『手当たり日記 91』 雪にしか宿らない魂に優しい場所 2024年2月8日

          朝7時に起きる。取材に行くための起きる時間よりは少し遅い。会議は表参道のオフィスで10時開始なので、資料を作る時間は2時間はある。ベッドに座って眠い目をこする。少し手を抜いて資料を作れば1時間くらいで終わるだろうから、もう少し寝るか、と誘惑にかられるが、思い直し、深呼吸をして立ち上がった。着替えを済ませて、顔を洗い、髪をセットして机に向かう。 効率よく資料を作るにはどこから考えるべきか、と頭を働かせる。豆乳をかけたシリアル食べながら、座って作業を進めていると、暖房をつけてい

          『手当たり日記 91』 雪にしか宿らない魂に優しい場所 2024年2月8日

          『手当たり日記 90』 雪靴の音、鍵の音 2024年2月7日

          一昨日の日記で、1日前のことを書いてしまったため、1日ずれ始めている。今日も昨日のことを書く。どこか1日飛ばしても良いとは思うのだけれど、その犠牲となるその日に悪くて、結局毎日律儀に書いてしまいそうだ。 前の夜に大雪が降った次の日。朝、大雪を言い訳にしようと思って、いつもより少し遅めに起きた。40分くらい遅めに起きただけなのに、たっぷり寝たような体感があった。いいことなのか、どうか。40分遅めに起きたことで、心なしか体もポカポカ暖かい気もする。玄関のドアを開けて外を見ると、

          『手当たり日記 90』 雪靴の音、鍵の音 2024年2月7日

          『手当たり日記 89』 目に映る雪、叩き固められる雪 2024年2月6日

          昨日のはなし。 朝6時起き。眠くてどうしようもない。暖房もタイマーでバッチリついているが、朝スッキリと起きられなくなってきた。しかも、夜中に仕事の夢をいくつもみて、ガバッと起き上がることもしばしば。昨日は、いけない寝坊した、と思って飛び起きたらまだ朝の3時過ぎだった。6時にかけたアラームのスヌーズが何度かなって、15分くらい経ってから起き上がる。シリアルを食べて、飲むヨーグルトを飲んで、数日前作った大学芋の残りを全部食べると、お腹が冷えて胃が痛んだ。『庭のかたちが生まれると

          『手当たり日記 89』 目に映る雪、叩き固められる雪 2024年2月6日

          『手当たり日記 88』 女々しくて寂しくて何が悪い 2024年2月5日

          昨日の日記が3000字を超えそうだったので、途中でストップして一旦投稿した。今日は昨日書ききれなかったことから始めます。 昨日の夜、祖父が僕が作った昔ながらのナポリタンを食べてくれた後だったか、その前だったか、忘れてしまったのだけれど。母が吸い飲みで祖父にお茶をあげているとき、うまく飲み込めず咳き込んでしまった。嚥下力が低下してきていて、体勢によっては飲み込むのが難しい。昨日もむせたり、咳き込んだりしてしまうことがあったのだけれど、今回は少し酷めだった。喉に痰も溜まっていて

          『手当たり日記 88』 女々しくて寂しくて何が悪い 2024年2月5日

          『手当たり日記 87』 小さな声でさんきゅー 2024年2月4日

          昨夜、12時過ぎまで日記を自分の部屋で書いて、手足が寒くなってきたので母がいるあたたかいリビングに行って、テレビをぼーっと眺めていたら、風呂から上がった父が入ってきた。僕がまだ風呂に入っていないのを見て、「まだ入ってなかったのか。湯船のお湯抜いちゃったよ」と言う。僕が、ひどいなー、とかなんとか言うと、「シャワーにしろ」などと返してきた気がする。僕が作った料理だろうが、何だろうが、食事どきに食卓にやって来て、どかっと座り、箸がないだのなんだの行ってひとに取りに行かせるような父。

          『手当たり日記 87』 小さな声でさんきゅー 2024年2月4日