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Circuit Breakerが4週間延長された

今日、シンガポール時間午後5時からリー・シェンロン首相の会見があり、そこでCircuit Breakerの4週間の延期(6月1日まで)が発表されました。今日はその感想を書きます。(Circuit Breakerについては以前書いた『日本の緊急事態宣言とシンガポールのCircuit Breakerの主なちがい』を読んでいただければと思います。)

凹む

昨日、『[2020/04/20版]シンガポールにおける新型コロナウイルスの影響』という記事を書きましたが、この記事で書いた現状を考えればCircuit Breakerが延期されるであろうことはたやすく想像できました。しかしいざ発表されると気持ち的にだいぶオチました。ようやく折り返してゴールが見えようとしてきたタイミングで、実はまだ折り返し地点にすら到達していなかったことを伝えられたような気分です。

不安

Circuit Breakerの延長と共に、さらなる行動制限が発表されました。ここでは詳細は省きます(詳細は文末にリンクを貼るのでそこで確認してください。)が、自分自身というより、Essential Serviceとして現在は営業している店やサービスがさらに絞られるということの方が影響が大きいように思います。うちの近所のスーパーやドラッグストアは空いているのかしら?とか、宅配がさらにしにくくなるんじゃないか、とか、不安が大きくなりつつあります。

詳細はこちらで確認してください。
Circuit Breaker extension and tighter measures: What you need to know
https://www.gov.sg/article/circuit-breaker-extension-and-tighter-measures-what-you-need-to-know

光明?

前述した昨日書いた記事でも書いたように、Community Cases (residents & pass holders excluding work permit holders and dorm residents)の感染者数は爆発的に増えているわけではありません。そして今回の発表の中で、Community Caseの感染者数増加が1桁でコントロールできるようになれば段階的に解除していく可能性があるという方針が示されました。まぁ、どうとでもできる発表内容なのであまり期待はしていませんが、解除についての言及ははじめてだったのではないかと思います。

おわりに

感染者数がコントロールできるようになったからと言ってそれでCircuit Breakerが解除されるとは思っていません。大事なのはそれを維持し続け、治療薬やワクチンの完成のための時間をかせぐことです。この点を全員が理解しておかないと、制限が緩和された瞬間にどこかでクラスターができてしまいます。政府やマスコミなどの情報を発信する立場にある人たちはこういうところにもっと重きを置いて欲しい。感染者や死者の数などの現状を伝えることは責務だと思いますが、それだけしているのではなく、そろそろ抑え込んだ先のビジョンを見せるときなんじゃないかと思います。

それでは、今日はこの辺で。
Image by jewhisperer from Pixabay

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