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エイジレスライフと見えない壁

65歳以上のシニア向け写真SNS「ZUISO」--秋にはAIでコミュニティ提案なども』という記事を読みました。

ルクレは4月28日、写真日記を媒介とした関係づくりを通じて、エイジレスライフを支援する写真SNS「ZUISO」をリリースしたと発表した。
エイジレスライフとは、内閣府が推進する「年齢にとらわれず自らの責任と能力において自由で生き生きとした生活を送る」という生活様式。

具体的には、65歳以上のシニア層をターゲットとしたSNSとのこと。現代の65歳はfacebookやtwitterなどのSNSを普通に使える人も少なくないと思うのですが、そこにあえてこういう枠組みを作ったというのが興味深いです。実際に使ってみたわけではないのでなんとも言えませんが、記事の内容を読む限りでは、InstagramとmixiもしくはLINEを足したもののような感じでしょうか。自動でスライドショーを作ってくれるなどの特徴的な機能があるようですが、特に新しい技術を使っているわけではなさそうです。

スマホも持っていて、LINEとかも普段遣いしているような人たち(おそらく大多数の65歳はこうでしょう)からすると、InstagramでもほかのSNSでも技術的なハードルはまったくないでしょう。でもZUISOを使いたいと思う人が少なからずいるのはなぜでしょうか?

2つ考えられます。まず1つは既存のSNSの場合、相手がどういう人なのかがわかりにくいのでなんとなく怖い感じがするのではないでしょうか。それが理由であまり積極的にはSNSを使っていない人が少なくないように思います。それに対してZUISOの場合は、だいたい同じくらいの年代の人たちがほとんどだということがわかっているので、だいぶ精神的なハードルが低いのではないかと思います。

もう1つはおそらく世代間ギャップではないかと思います。若い人たちはSNSをいろんな使い方をしますし、ネットスラングのようなものもたくさんあります。技術的には問題がなくても、こういったノリについていくのは難しいと思います。見えない壁がそこに存在するのです。

エイジレスライフの実践とビジネスを結びつけるには、そこここにある見えない壁がヒントになりそうです。この壁があるということを逆手にとってサービスを開始したのがZUISOなのだと思います。

「エイジレスライフ」ということば、はじめて知りました。もっと大々的にプロモーションしてもいいんじゃないかと思いました。

それでは、今日はこの辺で。
Image by Tristan Le from Pexels

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