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山根陸、マリノス史上3人目のルヴァン杯ニューヒーロー賞に選出!「僕がもっと羽ばたくことで、アカデミー生の目標になれれば」【無料記事】

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山根陸がYBCルヴァンカップのニューヒーロー賞を受賞!

 Jリーグは10月25日、今季のYBCルヴァンカップで「ニューヒーロー賞」に横浜F・マリノスの山根陸が選ばれたことを発表した。

(撮影:舩木渉)

 ニューヒーロー賞の対象となるのは「当該シーズンの12月31日において満年齢21歳以下の選手」で、8月17日に21歳となった山根はルヴァンカップ3試合248分間の出場で発揮した存在感を評価されての受賞となった。クラブとしては2013年の齋藤学、2018年の遠藤渓太に続く史上3人目の受賞となる。

 発表当日の25日、記者会見に出席した山根は「僕自身、3試合の出場であまり多いとは言えない出場数でしたけど、その中で選んでいただいて、嬉しさと同時に驚きも同じくらいあります」と述べつつ、周囲への感謝を口にした。

(撮影:舩木渉)

「選出にあたって、いつも練習や試合で一緒にプレーしているチームメイト、監督やスタッフの方々、ファン・サポーター、スポンサー、マリノスに関わる全ての方に感謝しています。この賞をいただきましたけど、さらにさらに上へ羽ばたいていけるようにやっていきたいと思います」

 マリノスは名古屋グランパスに2戦合計3-4で屈し、ルヴァンカップ準決勝敗退となった。山根は北海道コンサドーレ札幌と対戦したプライムラウンド準々決勝の2試合にフル出場し、名古屋との準決勝は第1戦に先発して68分までプレーした。

(撮影:舩木渉)

 一方で今季はカップ戦のみならずリーグ戦でも24試合に出場と、これまでより多くの試合で出場機会を得て着実に成長を続けている。ピッチに立つ時間が伸びているのは「目の前の1日1日をしっかりやってきた結果」だ。しかし、「ニューヒーロー賞」を獲得しただけでは満足していない。

「試合数だけで言えばいろいろな経験ができているなと思います。一方で内容を見てみると、もっともっとできることを増やさないといけないし、上を目指していく中でもっと成長が必要だなと感じる試合の方が多いです」

(撮影:舩木渉)

「(ルヴァンカップは)チームとして準決勝で敗退してしまってすごく悔しい思いをしましたし、個人としてももっと勝利に貢献することが必要だと思います。どの試合も大事ですけど、カップ戦ということでタイトルを獲りたかった。そこの悔しさが大きいです」

「タイトルに貢献するのは、僕にとって今目指すもの」

 今度こそ自分が中心となってタイトルを手にしたい。山根は今、そんな想いを抱いてサッカーと向き合っている。2022年にリーグ優勝を果たした際は19歳のルーキーだったが、21歳になった今、さらに上を目指していくにはマリノスに不可欠な選手としてタイトル獲得に貢献していく必要がある。そのための次のチャンスは、天皇杯にある。

「チームとして『獲れるタイトルは全部獲ろう』という目標でシーズンに入った中で、今季の獲れるタイトルは残り1つ。(週末には)天皇杯準決勝の試合がありますけど、僕だけじゃなくてチームみんながそこに向けての思いは強いと思います。リーグ戦もあまりいい順位ではないので、しっかりとタイトルを獲りたいし、天皇杯への強い気持ちがあります」

(撮影:舩木渉)

「2022年のリーグ優勝を経験させてもらった時は、夏場以降の後半戦はベンチにも入れなかったですし、外から見ている中での優勝だった。もちろん嬉しい気持ちはありましたけど、自分は『もっと出なきゃいけないな』という悔しさがありました。こうやってまた多くの試合に出させてもらっている中でタイトルに貢献するというのは、僕にとって今目指すものなのかなと思います」

(撮影:舩木渉)

 マリノスは10月27日に天皇杯準決勝でガンバ大阪に挑む。一発勝負を制して決勝の舞台へ進み、タイトルへの望みをつなげるか。山根は歴代のマリノスユース出身選手たちが受賞してきたルヴァンカップのニューヒーロー賞とともに、これから背中を追いかけてくる後輩たちの道標になるべくまい進する。

「今、アカデミーで頑張っている子供たちの目指す場所になってくれれば嬉しいです。アカデミー育ちだからというのを変に意識したことはないですけど、可能性というか、ここから僕がもっと羽ばたくことで、アカデミー生の目指す場所がより高くなっていくのかなというのはあるので、そういう目標の1つになれれば嬉しいです」

(撮影:舩木渉)

 過去のニューヒーロー賞受賞者には高原直泰や長谷部誠、原口元気、中村敬斗、鈴木彩艶ら歴代の日本代表で中心を担ってきた選手たちが名を連ねている。山根もその系譜に続けるか。マリノスの将来、そして日本サッカーの未来を担う若手の1人としてトリコロールの背番号28にかかる期待は膨らむばかりだ。

(撮影:舩木渉)

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