京都戦で負傷交代した宮市亮の状態は?「カットインした時に…」。ACLEの韓国遠征には参加せず検査へ【無料記事】
宮市亮が負傷交代。状態は?
最悪の結末が頭をよぎった。
9月13日に明治安田J1リーグ第30節が行われ、横浜F・マリノスは京都サンガF.C.に1-2で敗れた。
この試合の後半、途中出場したマリノスのFW宮市亮が負傷。ピッチに立ってからわずか3分弱で無念の交代となった。
1点を追いかけていたマリノスは67分にエウベルとヤン・マテウスを下げ、宮市と井上健太を投入。フレッシュな両ウィングのスピードでサイドを活性化し、反撃の流れを作ろうとしていた。
そして、宮市はすぐに果敢な仕掛けからアンデルソン・ロペスのシュートチャンスを演出する。その時だった。
相手選手と接触しながら地面に倒れ込んだ宮市は、苦悶の表情を浮かべたまま立ち上がることができず。担架に乗せられてピッチを後にし、70分に天野純と交代することになった。
過去に何度も膝の大怪我を経験してきた選手だけに、倒れ方や痛がる様子から最悪の結末も想像できた。しかし、今回は膝を痛めたわけではないようだ。
試合後の宮市は右足を引きずりながらではあったものの自力で歩いて取材エリアに姿を見せ、短いながらも報道陣の質問に答えた。その中で負傷した際の様子について「カットインした時にふくらはぎからパチンと音がした」と明かした。
「これはダメだなと。情けないですけど…」
右ふくらはぎに異常が起こり、交代する以外に選択肢はなかった。負傷箇所が膝ではなかったのは、不幸中の幸いだろう。
ACLE初戦には帯同せず検査へ
ジョン・ハッチンソン監督は試合後の記者会見で「彼は常に最高のキャラクターで、最高の選手の1人」と称えたうえで、宮市の今後について「我々も明日以降にどのような検査結果が出たかを知ることになると思います」と述べた。また、「韓国に連れていくことはできなくなりました」と、9月17日に行われるAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)リーグステージ初戦の光州FC戦に向けた遠征に宮市を帯同させないことも明言している。
苦しさと悔しさの混ざった表情で取材に応じた宮市は、最後に「また受け入れてやっていくしかない。チームにも迷惑をかけて本当に申し訳ないです。あの流れで何とか同点に追いついて逆転までいきたかったところですけど、本当に申し訳ない気持ちです」と話して会場を後にした。
なお、MRIなどの詳細な検査は9月14日以降に行われ、そこで初めて症状や復帰までにかかる時間などが明らかになると思われる。まずは右ふくらはぎの状態が大事に至らないことを、そして不屈の精神を持つトリコロールの背番号23が1日も早く再びピッチに戻ってこられるようサッカーの神様に祈りたい。