見出し画像

ACLエリート連勝なるか。22日にアウェイ・山東泰山戦…水沼宏太「やっぱりマリノスは強いなと思ってもらえるような試合を」【無料記事】

※この記事は無料でご覧いただけます。ぜひSNS等での情報拡散にご活用ください。

※記事本文やコメントの転載、スクリーンショットによるSNS上への投稿、掲載している写真の二次利用、誹謗中傷につながるコメントはご遠慮ください。確認した場合、削除を要請するなどの措置を取らせていただきます。

※本記事は横浜F・マリノスより提供いただいた記者会見の音源と写真、および練習写真を使用して制作されています。


国内で不振のマリノス、ACLエリートで連勝なるか

 横浜F・マリノスは10月22日にAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)リーグステージ第3節で山東泰山と対戦する。

 チームはすでにアウェイの地へと乗り込んでおり、10月21日に行われた公式記者会見にはジョン・ハッチンソン監督と水沼宏太が出席して意気込みを述べた。

(提供:横浜F・マリノス)

 山東泰山とは23-24シーズンのACLで4度対戦し、マリノスが4連勝。グループステージでも準々決勝でも勝利した経験は大きな後押しになりそうだが、水沼は「毎回、本当に難しい試合になると思っています」と気を引き締めていた。

 そして、過密日程の中でもマリノスらしい攻撃的なサッカーを見せ続けることの重要性を強調する。現地まで駆けつける約100人のファン・サポーターが示す献身に報いるべく、全力で勝ち点3をもぎ取りにいくつもりだ。

「日本から応援してくれるファン・サポーター、そしてここまで足を運んでくれるファン・サポーターのためにもマリノスのサッカーをしっかり見せて、『中国の地でもしっかり戦っているな』『やっぱりマリノスは強いな』と思ってもらえるような試合をしたいと思います。

(提供:横浜F・マリノス)

明日も100人近くのファン・サポーターが来てくれるそうですけど、ここまで来るだけでなく、スタジアムに入るのもすごく難しく、大変という話も聞いています。それでも来てくれる、一緒に戦ってくれるファン・サポーターのために、全力で戦いたいと思います」

 ACLEではリーグステージ第2節の蔚山HD FCで4-0と快勝したものの、リーグ戦では5試合続けて勝利から遠ざかっている。帰国後すぐにガンバ大阪と対戦する天皇杯準決勝も控えるだけに、山東泰山とのアウェイゲームで少しでも流れを好転させたい。

 できる限りネガティブな思考を排除し、「強いチームにしか与えられない日程の厳しさを幸せに感じて」プレーできるかは勝利を目指すにあたって重要な要素の1つになるだろう。リーグ戦では12位と苦しむ中でも、まだマリノスにはアジアを勝ち抜く力が残っていると証明したい。

 水沼は言う。

「日程が厳しいから『きついな、また試合か…』じゃなくて、どんどん試合が迫ってくる中で、『また試合ができる』『また俺らのサッカーが出せる』というマインドでいることが一番大事だと思います」

(提供:横浜F・マリノス)

 試合を楽しみにしてくれているファン・サポーターのためにも、恥ずかしい姿は見せられない。水沼は「『またマリノスのサッカーが見られるんだ、ワクワクするな』という気持ちになってもらえることが僕らにとっても幸せですし、そういうモチベーションを、もっともっとプレーや行動で表現することがものすごく大事になってくるんじゃないかと思います」と述べる。

 こうしたポジティブなマインドをピッチ内外で体現する存在として、背番号18にかかる期待は大きい。昨年10月に1-0で勝利した山東泰山とのアウェイゲームで決勝点を挙げたベテランは、再びマリノスを勝たせることができるだろうか。

「厳しい日程ではありますが、僕自身は試合がたくさんできることを本当に幸せに思いますし、またこうして中国に来て試合ができることも本当に幸せだと思っているので、明日の試合がすごく楽しみです」

完全アウェイでも「攻撃的なサッカーでボールを保持していく」

 一方、ハッチンソン監督も「とにかくマリノスのサッカーを見せに来ていますし、攻撃的なサッカーを見せていけたらと思います」と、あくまで勝利を追い求める姿勢を明確にした。

 中国人記者からは「前回対戦時とは違って山東泰山の負傷者も復帰してきている中で、明日は守備的に戦うつもりか?」と問われていたが、マリノスの指揮官は「ホームであろうがアウェイであろうが関係なく、我々は強くプレスに行き、攻撃的なサッカーでボールを保持していく」と強調し、真っ向勝負を挑む考えを示した。

(提供:横浜F・マリノス)

「もちろん相手の強みであるトランジションやクロスは危険なので、それらにどう対抗したらいいかは練習の中でも落とし込んでいます。我々がここに来て守備的になることはないです。しっかり勝ちに来ていますし、しっかり自分たちのサッカーを見せていきたいと思います」

(提供:横浜F・マリノス)

 アウェイの韓国で戦ったACLE初戦では光州FCに3-7と歴史的な大敗を喫した。同じ轍を踏むことなく、勝って日本に帰る。ハッチンソン監督とマリノスが目指すのは勝ち点3のみだ。光州FC戦での反省を生かしたうえで「ボールをしっかり握るところ、我々の強み、強さを見せられた」蔚山HD FC戦の快勝を自信とし、対山東泰山での5連勝を狙う。

「簡単な試合にはならないし、タフな試合になってくると思います。前回大会の準々決勝でも対戦はしていますし、お互いのやり方をわかっている中での試合です。相手の個の強さはもちろんありますが、我々も本当に競争心の高い選手たちの集まりですし、マリノスのサッカーをしっかり見せて試合に臨みたいと思います」

(提供:横浜F・マリノス)

「100名近くのファン・サポーターの方々が遠く中国まで来てくれるのは、我々にとって本当に心強いです。我々は常に素晴らしいファン・サポーターに恵まれています。ホームでもアウェイでも本当に多くの方々が試合に足を運び、応援してくださいます。現地だけでなく、テレビの向こうでも同じように熱い気持ちをこちらに向けて応援してくださる方々に、しっかりいい試合を見せていきたいと思います」

 マリノスはACLEのリーグステージ2試合を終えて1勝1敗の勝ち点3、得失点差±0で東地区12クラブ中6位につけている。もし山東泰山に勝利すれば、さらに上位へと進出も可能な状況だ。完全アウェイの会場に駆けつける約100人のファン・サポーターからの後押しも受け、勝ち点3を持ち帰ることができるだろうか。

 山東泰山戦は10月22日の日本時間21時キックオフで、試合の模様はDAZNにて独占ライブ配信される予定となっている。

山東泰山戦に向けた前日練習の様子

(提供:横浜F・マリノス)
(提供:横浜F・マリノス)
(提供:横浜F・マリノス)
(提供:横浜F・マリノス)

ここから先は

0字
こちらのマガジンでは横浜F・マリノスを中心とした日々の取材記事を発信いたします。月に2本以上お読みになられる場合は定期購読の方がお得です!

蹴鞠のトリコ

¥550 / 月

フリーランスのサッカージャーナリストとして活動する舩木渉が、横浜F・マリノスの練習取材レポートを中心にJリーグや女子サッカー、海外組日本人…