兄弟子(あにでし)その1
今日の交流会は、中国伝統武功協会(劉湘穂老師・南拳)主催で、華夏伝統武功協会(劉品正老師・戳脚、七星蟷螂拳等)、印誠武術館(高小飛老師・呉式太極拳、八卦掌)とうちの日中武術交流会(常松勝・通背拳、秘宗拳)の交流的な演武会だった。
師父(常松)から「演武してね」と言われ来たのだか、そこでビックリするような再会があった。
会場の体育館に着くとガタイのいい人が笑顔で近づいてきた。「新井さん?わかりますか?」と話しかけられた。見覚えのある顔だけどわからず、そう言うと「高崎で一緒だった...」と言う言葉で思い出した。
オレが武術を始めたのは、高校入学の少し前、高碕の武道館で練習をしていた精武体育会。オレが入会した時には3人の兄弟子がいた。その兄弟子の一人が30何年か振りにオレの目の前に立っていた。
あの頃、凄く体がデカくて岩と対練してるように感じたけど、今ではオレも肉がついてそれ程変わらないように感じた。
兄弟子は地味な練習をコツコツするタイプで、派手さはないけど功を少しずつ確実に積んでいく人だった。
一時ブランクはあったけど、今は高小飛老師のところで学んでいるそうだ。
今日の演武は呉式太極刀。昔と同じコツコツ練習した功夫を感じさせるものだった。
オレはこの前の孫家拳30周年と同じ秘宗子午棍。兄弟子の目にはどう写ったか。
今日は来て良かったな。
長く練習を続けてると時々こんなご褒美みたいなことがある。
2013年12月8日の出来事