兄弟子(あにでし)その2
昨日は群馬支部の練習日だったけれど、朝から頭痛がしたり体調的にイマイチだったので生徒のみんなには練習中止のメールを流した。でも、ゆるめには体を動かしておいた方がいいと思っていつもの時間に浜川公園に出かけた。準備体操をして基本功を始めようかなと思っていたら、少し離れたところに黒いタンクトップを着て見るからに何かやってそうな男性がこちらを見ているのに気がついた。
俺はその男性を見て、直ぐにそれが誰なのかがわかった。
その人が誰なのかがわかったには訳がある。
3年前に弟子から、Yahoo!のブログで俺のことを書いている人がいると聞いて、そのブログを見に行ったことがあった。
そこでは「よっぴー」という人が俺のことを書いていた。
よっぴーは俺のことを「高崎通背」と呼んでいて「待ってろよ、高崎通背は俺が倒す」的なことを書いていたりもしていた。
練習しているのは形意拳。
自分の写真も載せていて、黒づくめの服を着た見るからに悪そうなオヤジだった。全然知らない人だし、ネットで言ってるだけなので、そんなの放っておけばいいのに俺もそのブログに「高崎通背」のハンドルでコメントして、「練習日はいついつですから、お待ちしてます。」みたいなことを書き込んだ。
よっぴーは土日が仕事らしく、直ぐに立ち会うことにはならなかった。
過去ログを読んでいると、よっぴーは「自分は高崎通背が最初に習った先生に習っていたことがあり、彼は遠い弟弟子にあたるはずだ」ということが書かれていて、「何言ってんだよ。俺の兄弟子は3人しかいなかったのにお前が兄弟子であるわけないじゃん。」と思いつつ、自分が練習していた時期などを書き込んだところ、なんとよっぴーさんがその三人の兄弟子の一人だと言うことが判明!
そう言えば、よく見れば悪げなオヤジの写真には兄弟子の面影が(^-^;
よっぴーさんも俺のことは覚えていたらしいけれど、俺と高崎通背が同一人物だとは思っていなかったようで驚いていた。
その兄弟子は昔、高崎の武道館で螳螂拳を一緒に練習していた石井さん。
実に30数年ぶりの再会。
去年の12月にも兄弟子の山口さんとやっぱり30数年ぶりに再会したけれど、まさか昨日石井さんに会えるとは思っていなかった。
石井さんは俺と歳も近く、家もそばだったので当時はいろいろ個人的に教えを受けたりもしていた。
石井さんは訳あって道場を辞めたので一緒に練習をしたのは1年半くらいだったけれど、そのシャープな技に憧れたりもした。
昨日はお互いに技を見せ合ったり、昔の道場の話しや中国武術に関するお互いの思いとかを話しててあっという間に2時間半くらいが経ってしまった。
あとで一緒に写真を撮っておけばよかったなぁと思ったけれど、また会って一緒に練習する機会もあるかな。
2014年6月21日の出来事