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山陽銀河+朝倉二郎・後編

前回の記事の続きです。
2025年1月27日(月)
20時44分に銀河の始発駅である京都に到着。銀河は21:15発なので30分前に到着となった。銀河が発着する山陰線のホームへ向かうもまだ入線しておらず。トイレに寄ったらすぐ入線したので、20:55頃の入線だった。到着後、「どうぞご乗車ください」等のアナウンスはなく、ドアは半自動の押しボタン式が無音で押せるようになるだけなので、到着後1~2分は乗って良いのか分からず誰も乗りこまなかった。

プレミア2個室室内
室内の反対側

プレミア2の個室に入室。入ってまず思ったのは「細長い」ことだ。銀河は車両の真ん中に通路があり、進行方向の左右それぞれに個室を設けるという形になっている。サンライズのソロに関しても同様の構造だが、そうするとどうしても細くなってしまう。しかも、つい先日カシオペアツインに乗ったばかりなのでより狭さを感じてしまった。

寝台セット時
寝台から見る室内

室内は端にグリーン車のような座席が一つと、反対側には横長の椅子がある。横長の椅子の背もたれの部分を倒すことができ、寝台にすることができる。そのため、サンライズツインのようにベッドが2つある構造ではなく、ベッドはダブルベッド1つという設定だ。知らずに予約してツインだと思ったらダブルベッドだった事件が発生しそうな気もする。
寝台をセットして、寝台に腰掛けたり寝そべりながら外の景色を見てみる。そうすると感じたのは「視界が広い」こと。細長くなってしまった代わりに、奥行きはかなり広く設定されている。横長の窓2つ分の奥行きがあるので、サンライズのソロの倍の奥行きというイメージだ。これは狭いかと思ったら広い。

京都21:15→下関10:50 銀河
定刻に京都を発車し、景色を楽しむ。
この銀河号は、特別な旅という意味もあるが、気軽に利用できる夜行列車という意味合いも兼ねる。
前回乗車した紀南コース同様、乗降可能駅の制限が設定があるものの、かなり緩く、下りの場合は乗車はどの駅も可能、降車は広島以西のみ可能という設定だ。逆の上りも同様に関西エリア発着が不可という考えで、乗車は広島以西、降車はどの駅も可能だ。
そして、上りは新下関~広島間相互発着の場合は普通車指定席(リクライニングシート)のみ利用可という制限がある。
個室寝台やグリーン車はすぐ指定が売り切れるものの、普通車指定席は時々空席が出る。これも寝台にすれば良いのに、とも思ったが、普段の旅の行程の一部に区間利用を組み込んで欲しいという理由で普通車指定席もあるのだろう。指定席の区間利用も今度は試してみたい。

2025年1月28日(火)
昨日が早起きだったので、銀河ではよく寝た。ただ、一つ欠点があり、室内がかなり寒いことだ。暖房自体はあるものの、ヒーターが寝台から離れた側にあり、寝台が温まらない。薄手の毛布が設置されているが、コートを着て毛布をかけて、ギリギリ耐えられるくらいの寒さだ。個室外の通路の方が温かいという状況。これだけは冬季に乗る場合は注意だろう。
京都から西に向かう寝台特急といえば、2008年に廃止になったなは・あかつきを思い浮かべる。ただ、こちらは京都を20:02に出て、下関には翌4:22に着いていて、下関までは8時間20分だ。銀河に関してはそれより5時間以上長い、13時間35分をかけて走破する。長時間運転停車することにより、到着が朝早くなり過ぎないようにということだろう。10分前後の停車は多数あり、特に長い停車だと加古川で1時間、岡山で2時間24分停車した。岡山に2時前に着き、4時過ぎに出発なので、全区間起きたい人は岡山停車時間だけ寝るというチャレンジもできそうだ。

岩国あたりの車窓

倉敷を過ぎると、サンライズ出雲が走る伯備線と分岐するため、通常は寝台列車が走らない区間となる。
私はこの区間の寝台列車に関しては、2008年夏に特急はやぶさ号に一度だけ乗ったことがある。はやぶさ号は朝5時過ぎに広島に停車し、そこから山口県内の駅に数多く停車する景色を眺めたのを思い出す。まさかその感覚をまた体験できるとは。

柳井で買った朝食

銀河は山口県内に入ると柳井で18分間停車する。ドアも開き、ホーム上で朝食のアジフライが乗ったご飯が販売された。800円し、簡素な包装だが、意外とボリュームがあり美味しい。また、改札外にも出ることができ、駅前のセブンで買い出しもできる。室内が極寒だったのでホット飲料を購入。

10時50分、終着の下関に到着。やはり広島・山口区間を寝台から眺められるのが良い体験だった。
しかし旅はまだ終わりではない。今回の目的地は昨年12月にオープンした、ラーメン二郎朝倉街道駅前店に向かい、二郎全店制覇のタイトルを防衛することだ。JRだと鹿児島線の天拝山が最寄りなので、そちらを目指す。

手持ちの乗車券

下関11:11→小倉11:26
まず山陽線で小倉へ。ここであることに気付いた。私の手元の乗車券は新下関~小倉が新幹線経由となっている。しかし、この区間はJR西日本とJR九州で運賃が異なるので、このままでは在来線に乗ることはできない。
博多~小倉を新幹線経由の乗車券で在来線に乗る人は多数おり、その場合は「博多~小倉 区間変更券 140円」という常備券が用意されていて、そちらを購入することで在来線区間に乗車することができる。
新下関~小倉に関しても同様に差額を支払う扱いだろうと考え、当該区間の差額である40円を手にして改札に問い合わせると。
「下関から280円精算です」とのこと。えっ、と思ったものの、さすがに小倉の駅員が間違ってる訳はないと思うので素直に支払った。
よくよく調べてみると、区間変更で40円という対応も可能なものの、博多~小倉のように常備券の設定はなく、やる場合は乗車券を作り直すことになってしまう。その手間がかかるので、区間変更の案内は基本的にしておらず、下関~小倉間をJR九州の運賃で別途精算という形にしているようだ。
東京~熱海間がJR東とJR東海で運賃が異なるようになる見込みだが、類似区間としてこの新下関~小倉は気になっていたので対応を知ることができて良かった。

小倉11:44→戸畑11:52
戸畑12:19→若松12:29(バス)
若松12:59→直方13:38
直方13:49→桂川14:18
桂川14:30→原田14:58
原田15:29→天拝山15:32
小倉からは、鹿児島線で天拝山を目指しても良いものの、それだと面白くない。妻の乗りつぶしを進める意味も込めて、筑豊本線を全線完乗するルートを取ることにした。戸畑→若松→折尾は手持ちの乗車券の経路から外れるので別途購入となる。

若松駅

若松~折尾の若松線の区間は都市型ワンマンとなっているが、運転士が乗車券を持たずに乗車していた人を厳しく注意していた。それは結構な事だが、他の乗客がいるところでそんなに運転士にキレられてしまうと周囲の乗客もあまり気分が良くない。やはり名鉄のようにゲート付きの自動改札機を無人駅でも導入するなど、不正乗車しづらい環境づくりくらいは必要なのではと感じる。

原田線

桂川~原田の原田線の区間は本数がかなり少ないので乗りつぶし上ネックになる区間だ。しかし意外にも、銀河から若松経由で乗り継ぐとスムーズに乗り継ぐことができた。
二郎の最寄り駅の天拝山は原田の隣駅。これは素晴らしいルートだろう。

しかし問題は二郎の営業時間だ。朝倉街道店は昼の部は11:30~14:30、夜の部は17:30~20:30の二部構成。15時半に着いたところで半端だ。ただ、今月より、人員の都合上、夜の部の営業時間が前倒しとなり、16:00~17:30となった。このおかげで、店舗にはオープン15分前に到着。並びも全然なく、スムーズに朝倉街道二郎をいただき、二郎全店舗制覇を再び達成した。

無事に到着

その後は福岡空港19:10発のPeachで帰宅。二郎の夜営業が通常の時間帯だったら、この便には間に合わないところだった。朝倉街道二郎は人気のひばりヶ丘店に似たようなタイプの味わいで、かなりの美味しさ。またこのルートで行きたいものだ。



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