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WEST EXPRESS銀河

2024年7月22日(月)
JR西日本の運行する「新たな寝台列車」ことWEST EXPRESS銀河(以下銀河)が登場したのは2020年なものの、2023年から通常の列車と同様指定券が買えるように変更された。
西日本エリアだから乗るのは大変だな、と思っていたものの、5月に臨時サンライズに乗った際にやっぱり寝台列車は素晴らしいから今のうちに銀河に乗ろうと思い立った。
そして10時打ちバトルを1ヶ月前に制し、いざ乗車日。

四街道659→東京743 しおさい4号
東京811→敦賀1129 かがやき505号
敦賀1214→京都1309 サンダーバード20号

まずは銀河の始発駅である京都へ向かう。普通は東京から東海道新幹線で向かえば良いが、この日は早朝から新幹線の保守用車同士が接触する事故が発生し、東海道新幹線は丸一日運転を見合わせた。
関東〜関西の移動を東海道新幹線で予定していた人は迂回や日程変更をするなど、大変な目にあったことだろう。
私もその一人かというと、そうではない。元々北陸新幹線の敦賀経由で京都に向かおうと考えており、事前に指定席を確保していた。
なぜそんなルートをとるかというと、このルートであれば東京都区内〜東京都区内の一筆書きの切符で銀河に乗って戻ってくることができるからである。
値段を調べたところ、乗車券・特急券代を合わせても東海道新幹線経由とほぼ同じであった。
それなら北陸新幹線の敦賀延伸自体は各駅に降りる動画で乗ったものの、かがやき号で全線走破はやったことがなかったのでやってみようという流れだ。

まずはしおさい4号で東京駅へ。東京駅は新幹線運休の影響でやや混雑しているが、JR東日本の新幹線はほぼ影響がないのでスムーズに改札を通れた。
かがやき号に乗車すると「本日は満席です」との放送。朝のいい時間の列車なので元々混むとは思うが、東海道新幹線の迂回で乗っている人も多数いるだろう。
長野で降りる人は少なく、富山・金沢・福井での降車が多かった。敦賀まで乗り通した人は私の乗った1号車には他に2名ほどいた。

敦賀に到着。東海道新幹線経由の乗車券で北陸新幹線に乗れる措置が講じられているため、連絡改札は切符を通さず通過できるようになっていた。今回の私の乗車券は120mm券で自動改札を通れないため、この措置のおかげでスムーズに改札を通れてラッキー。敦賀も改札内の窓口は混雑していた。

敦賀では45分ほどの乗り継ぎ。駅ビルのそば屋がお手頃価格だったのでいただく。券売機なし・現金のみという駅そばにしては珍しい営業形態だったが、肉そばが大変おいしかった。

サンダーバードに乗り継ぐと、こちらも満席との案内。一定数迂回している人がいるのだろう。サンダーバードは全席指定なものの、満席の場合は立席特急券が発売されるが、立席の人は1両に2〜3名ほどだった。もう少し後の時間になると迂回利用が増えていったようだ。
無事に京都に到着。東海道新幹線運休という絶望的な状況のなかで、予定通りここまで来ることができた。

サンダーバード

京都1337→奈良1421 JR奈良線快速

目当ての銀河は京都を21時過ぎに発車するため、まだ時間がある。せっかくなので周辺を観光しよう。私は中学の修学旅行が海外だったため、京都奈良をあまりちゃんと訪れたことがない。奈良も奈良公園までは行ったことが大仏までは行ったことがないのでこの機会に訪問する。
まず昨年の改正で複線区間が伸びた奈良線の快速に乗車。あっという間に奈良に到着し、今までの遅いイメージが崩れ去った。
奈良では歩いて東大寺の大仏へ。暑い中上り坂はキツかったので、250円かかるがバスの方がよかった。

大仏

近鉄奈良1650→京都1725 近鉄特急

戻りは行きと違うルートということで近鉄特急。奈良線快速より速いが、運賃はJRより高く、特急料金もかかるのでかなりすいていた。

京都1744→丹波口1748
丹波口2029→京都2034

乗車する銀河にはシャワールームはないので、入浴をすませる。丹波口駅徒歩10分ほどの花の湯を利用。

京都2115→新宮937 銀河

ファーストシート

そしていざ、目的の銀河に乗車。定員8名のファーストシートを利用。こちらはグリーン車という扱いになっているが、設備は実質開放A寝台である。以前の急行銀河に設定されていた開放A寝台。B寝台個室のソロより高いのに個室じゃないってなんやねんとよく思っていた。
それを解消するため、銀河は明らかに寝台列車ではあるものの、「寝台料金」は設定されておらず、「寝台券」は発行されない。
JRの寝台料金が割高であるため寝台列車が衰退したとも言われていることを考えると妥当な措置だろう。
このファーストシート、通常時は前後向かい合わせの座席の形をしているが、座面を倒すことで寝台になる。発車後少しの間は座席の状態にしていたが、やはり寝台が良いなと思い早々と寝台に転換した。寝台にすると視界が高くなるのでそれも良い。
新大阪・大阪と停車し、終点の新宮までは特急くろしお号のルートを通る。
特急くろしお号利用なら5時間でいく距離を、12時間かけて行けるのがポイントだ。運行距離は300kmほどと長くなく、そのため比較的低額な運賃で寝台列車の旅を楽しめるのも良い。
大阪の次は和歌山に停車。ただしここ発着の特急券は買えない運転停車だが、ドアは開く。銀河の乗客は1時間の停車時間で散策を楽しめる。
和歌山では駅近くのラーメン屋と提携して、和歌山ラーメンを1000円でテイクアウトすることができる。私もそちらを予約していたので利用する。ただ、全員がそのラーメン屋を目指すので列となり混んでいる。予約してあれば売り切れることはないので、駅前のコンビニで買い出しをしたりして20分くらいしてから向かうと並ばずにすんだ。また、駅前には無人の弁当屋があり、そこで唐揚げも購入。これは銀河の利用者に便利。
ラーメンは車内でいただく。寝台だと食べづらいのでファーストシート車端部にあるフリースペースを使用。ここは1号車の乗客8名のみが使える4席あるテーブルで、大半の時間はすいていた。
和歌山を出たら眠いので就寝。

2024年7月23日(火)

夜中、紀伊田辺で3時間ほど停車していたようだ。紀伊田辺で車掌も交代した。前任者は遅い退勤、新任者は早い出勤の臨時勤務だろう。
続いて朝6時50分に串本に停車。ここでも約1時間停車する。観光地の橋杭岩を往復する臨時バスもあるが、そちらは利用しなかった。
ホーム上で列車を撮影していると、同じファーストの乗客に声をかけられる。私の視聴者とのことで記念撮影をした。このファーストの定員8名のうち、私は妻と乗車、この視聴者も友人と2名で乗車、さらにTwitterを調べると私のフォロワーがさらに1名乗っていたため、8名中5名が綿貫渉を知る人となる。すごい割合だ。
串本でも駅前にコンビニがあり、朝食を購入。昨夜と同じようにフリースペースで食べた。
その後は交換待ちの停車を繰り返しつつ、ついに9時37分、終点の新宮に到着。

新宮955→イオン1005(バス)
南谷1157→新宮1208(バス)

新宮では銀河利用者向けに周辺を散策するツアーが用意されており、参加するか迷ったが猛暑なので取りやめ。バスでイオンに向かい、そこで涼んで過ごすこととした。

南紀

新宮1245→津1512 南紀6号
津1519→亀山1542
亀山1623→名古屋1734
名古屋1751→東京1927 のぞみ
東京1945→四街道2027しおさい

本当はもっと新宮付近を観光すべきな気もするが、翌日以降の日程の都合もありストレートに帰ることに。特急南紀は混みそうな予感がしたので指定席を買っておいたが、それで正解だった。通常は新宮から自由席でも全然座れるが、銀河の運転日は銀河からの乗り継ぎで自由席は混雑する。
南紀は津で降り、妻のJR乗りつぶしを進行する都合で亀山経由で名古屋、そこから今日は動いている新幹線、しおさい号と乗り継いで帰宅。

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