TGA3冠のメタファーについて語る ※ネタバレ無し

2024年のTheGameAwardsにてメタファーというゲームが
「BEST RPG」
「BEST ART DIRECTION」
「BEST NARRATIVE」
の3部門を受賞しました。

今回はメタファーというゲームの魅力についてこの3部門にフォーカスして語っていこうと思います。
ちょっとでも興味が湧いたメタファー未プレイの人はすぐやってください!
めっちゃ面白いから!!

BEST RPG
一言でRPGといってもいろいろな見方や魅力があると思うが、
自分がこのゲームのRPGとして一番魅力に感じたのは戦闘の難易度とストレスの少なさである。
メタファーには、他のアトラス製のRPG同様に高難度な雑魚敵や、ダンジョン中に求められるシビアなMPなどのリソース管理と言ったハラハラさせる要素がある。
しかし、戦闘システムにはリセット機能があり、戦闘の初めからやり直すことができるのだ。高難易度のボス戦でうまくいかなかったらすぐにリセットして最初から戦闘をやり直すことができるというユーザーにストレスを感じさせない思い切った機能がついている。
難易度が高いと感じながらも受けるストレスは意外と少ない、素晴らしいRPGになっている。

ランダム効果のあるスキルを使って良くなかったらリセットするといったずるい技も許されているのが個人的には良かった。自身で思いついた攻略法が許容されている点は、ゼルダの伝説シリーズに近いかもしれない。


・「BEST ART DIRECTION」
これはもう素晴らしいファンタジー世界を描いたことによるものでしょう。
特に鎧戦車で度々訪れる幻想的な歴史を感じさせる名所は一枚絵の背景でも様々な想像をかきたてられる。

・「BEST NARRATIVE」
このNARRATIVEという部門は単純なストーリーだけでなく、ゲームをプレイしているときの没入感やどれだけ主人公に感情移入できるかといった部分も評価されての受賞だと思う。
そしてこのゲームは我々プレイヤーがいる世界とは異なる世界の人物である主人公に、うまく感情移入できるように作られています。
プレイヤーは、いきなりメタファーの世界に足を踏み入れることになりますが、「ガリカ」というナビゲーターのような存在がいたり、最低限の世界知識が徐々に明かされていくことによって、「現実世界のプレイヤー」が「メタファーの主人公」にシンクロしていくように作られています。

物語の中盤はからは自分は完全に主人公に感情移入をしてゲームをプレイしていた。おそらく、ほとんどのプレイヤーがそう感じているでしょう。そしてそこで繰り広げられる最後の英雄劇は、単に素晴らしい物語を読むという経験を超え、英雄劇そのものを自身で成し遂げたと言っても過言ではないほどの興奮と高揚感を得られるでしょう。
個人的には、政治や人種差別といった、現実世界ではなかなか触れにくいテーマに触れながらも、いわゆる「ポリコレ」を感じさせなかったのが良かったです。


メタファーは、魅力的な戦闘システム、独創的な世界観、そして感動的な物語が融合した、非常に優れたゲームです。現在、Steamウィンターセールにおいて25%オフの7500円ほどで販売されています。
年末年始に何か良いゲームをプレイしたいとお考えであれば、ぜひメタファーで最高の体験をしてみてはいかがでしょうか。

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