『言葉の力』で世界は変わる…。
仕事の関係で良く結婚式に出席する機会がある。
私も“話し方”や“スピーチ”の仕事しているので人の話には興味がある。
なので出来るだけ話しやすい雰囲気を作るようして差し上げている。
周りの出席者がドン引きするぐらいのオーバーリアクションと最高の笑顔でスピーチを聴くようにしている。
ある結婚式に出席した時の事を思い出した。
その時、【我慢の限界値】を見ることができた。
その時、僕の座ってる円卓の女性(井川遥似でかなり美人)が
“言葉”と“態度”で僕に分かりやすく教えてくれた。
スピーチが始まって5分を過ぎた頃に隣の井川遥が言った。
「出た~!その話し~」
「今日の来賓に、あのヤバい社長来てるわ~」
「今日の料理、品数少なくない~?」
「あぁ~ビールの泡が無くなってるよ」
全然、聞いてない。しかも悪口も言ってる。限界値は5分だった。
人が我慢をして聞いていられる時間は3分~5分である。
これでは学校の全体朝礼で話す校長先生と一緒だ。
貧血で倒れて運ばれる人が出てもおかしくない。
往々にして、祝辞や友人スピーチって退屈でつまらい。
何故なら、話す内容がありふれた結婚スピーチ書籍を丸パクリしてるから。だから先が読めるのでワクワクしない。
じゃぁ、ワクワクするスピーチって何だ?
その答えがこの本に書いてある。
しかも初心者にも分かり易く、丁寧にだ。
そして読者がちゃんと実践的に使える様にしてくれている。
『本日は、お日柄もよく』原田マハ著
この本は完全に自己啓発・ビジネス書である。
しかし、読者に理解して実践してもられるよう物語で書かれている。
『スピーチとはプレゼントである』こんな思いが伝わってくる。
《内容》
伝説のスピーチライター“久遠久美”が【スピーチ】を通して【言葉の力】で沢山の人を感動させ、主人公を成長させていく物語。
見どころは主人公の“二ノ宮こと葉“が親友の結婚式で聞いた久遠久美のスピーチが凄すぎる。スピーチとはこれだ!と言わんばかりの内容。
文字を読んでいるはずなのに本からスピーチが聞こえる!そのぐらいの感動が伝わってくる。
それ以外にも『スピーチの極意 十箇条』なるものがあり、この内容を実践するだけで誰でもどんな状況でもスピーチができちゃう。
僕が好きな十箇条の言葉にこんなものがある。
第三条『スピーチとは静である』
『静かに静かに始めて中盤あたりで徐々に盛り上げていく。そして最後に心をつかむ。最初の静かな一言と、最後の情感のこもったフレーズで、聴衆の感動の振り幅が決まるの』
【言葉の力で世界は変わる】
誰にでも出来るけど、やろうとしてない。
もっと言葉を大切に扱っていきたいから読んで欲しい。