【アニメ感想】名探偵コナン 第1089話「天才レストラン」
で、で、で出た~~~浦沢義雄さん脚本!!! 今年入って初めてです!
■今週のゲスト声優について
登場キャラはコナン、蘭、歩美、元太、光彦。
ゲスト声優は、聚楽大:宮澤正さん、スタッフ:書上春菜さん、スタッフ:内村史子さん、スタッフ:真野恭輔さん。
メインゲストの宮澤正さんは8年ぶり3回目の出演! 『遊☆戯☆王』の双六じいちゃんの印象が強いな!
■今週の感想
ここ数回が(浦沢脚本の中では!)大人しめだったので、久しぶりに振り切った回という印象。
コナンくん、聚楽大のことを「疲れる爺さん」と言っていたけど……こっちから言わせてもらえれば、「疲れるエピソード」だった笑
「オムライスの死体」っていうのは、単にコナンを連れてくる口実ってだけでなく、潰れたレストラン「聚楽大」とも引っ掛けてあったのかな。
……で、結局どこからが夢だったんだろ!笑 三カ月前に聚楽大に行ったのは現実なのか夢なのか……そもそも聚楽大は存在するのかどうか……。個人的にはそこまで含めて夢だったと思いたいな!笑
■一人の人間・江戸川コナン
『名探偵コナン』ファンにとって、浦沢さんの脚本に対する姿勢というのは様々だと思います。
でも私はあくまでも、公式全肯定オタクというスタンスであり続けて『名探偵コナン』に一生ついていきたいので……。非原作回といえども公式。私にとっては絶対的正義なんです!!!!!泣 だから否定しようにも否定できない、というのが率直なところ。
今回もカオスなことはカオスだけど(そこは認める)、嚙み砕いてみると「江戸川コナン」というキャラクターを掘り下げてくれている描写がちゃんとある。
まず、「蘭(好きな子)の前でお子様ランチは食べれない」というコナン(新一)の心理。これって、男の子なら皆わかるくないですか!? 付き合う前のウブウブ新一みたいで可愛い~~~って思っちゃった。
やっぱり「江戸川コナン推し」としてはついつい江戸川コナンを神格化しすぎてしまうきらいがあるんだけど……、江戸川コナンも一人の人間なんだな、と思い出させてくれるのが浦沢義雄さんなりのコナン像な気がする。(第1057話『わるいやつら』なんて如実!)
近年のアニオリだと、謎解きがメインになっていて、コナンの心理描写にまで踏み込んだ作品ってほんとに数少ない気がする。そんな中では、浦沢氏がコナンの内面描写にドカドカ踏み込んでいくのは天晴れと言いたい。
……それでもやっぱり、冒頭の元太・光彦との喧嘩シーンや「所詮お子様ランチ」発言には、「オレの江戸川様はこんなこと言わない~」と厄介オタク化しかけたけど……。江戸川コナンも僕も、一人の人間、お互い様ということでチャラとさせてください!!!
あ、あとオーバーオール姿はとても可愛かったし、天井を蹴るシーンはとてもカッコ良かったです!
■【今週のおすすめ】『ドグラ・マグラ』夢野久作
今回は「チンドン屋」「カオスな展開」ということで、言わずと知れた夢野久作『ドグラ・マグラ』をご紹介!
アンチ・ミステリーや「日本三大奇書」として名高い当作品。
物語の語り手「私」は精神病院で目を覚ます。「私」は記憶喪失になっていた。彼の前に現れた若林博士によると、一カ月前に自殺した正木敬之という精神医学の権威が、彼を「狂人の解放治療」なるプロジェクトの研究材料として選んだのだという。さらに、「空前の犯罪事件」にも関係していて、記憶が戻ればその真相もたちまち明らかになるであろうことが告げられる。若林博士が「私」に記憶を取り戻させようと試みる中、「私」は、正木教授が生前書いた論文を読むのに夢中になる……。
これは読んだことある人多いと思うけど、初めて読んだ時、とにかく戦慄した! 特に下巻、正木教授が畳みかけるシーンは頭ぐるっぐるになった。未だによく分かってない部分が多いけど(作中作とか)、メンタルが安定してる時にしか読み返せないかも。
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