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【アニメ感想】名探偵コナン 第1131話「トリプルコラボの浮気疑惑(後編)」

絡み合う糸解きほぐす時、縦横無尽に煌めく推理!
疑惑の6人、進まぬ捜査。事件と修羅場の結末は?
たった一つの真実見抜く、見た目は子供、頭脳は大人。

その名は、名探偵コナン!

原作回、後編! 一週空いたから待ち遠しかったよ~。
って思ったら、来週もコナンはお休み! 悲しい!



■今週の感想

【登場人物】
長須篤美(ながす とくみ)……29歳。客。
戸谷麻央(とや まお)……29歳。客。
九重純香(ここのえ すみか)……29歳。客。
相島泰子(あいじま やすこ)……29歳。ウエイトレス。
芝見建弥(しばみ けんや)……ザ・ナイトハーツ元メンバー。


小林先生が言う「奥の手」は、コナンだった。電話でコナンに状況を説明し、助言を求める由美。
捜査の結果、被害者・長須が毒のついた手で触ったらしき箇所が複数あった。イスの背もたれの上部分・イスの座面の右側の裏の前部分・おしぼりの3つだ。
長須は着席後は離席していないし、マリトッツォを食べる前にポテトを手で食べていた。そのため、毒が手についたのはマリトッツォを食べる直前かその最中かと思われる。
コナンは店内の防犯カメラの映像を見るため、博士のスマホに送るよう由美に頼む。博士の連絡先を確かめるために手帳を取り出す小林先生。手帳のカレンダーの今月7日にハートマークが書かれているのを見つけた由美と苗子。この日付に心当たりがあるようだ。
小林先生が博士の連絡先を聞いたのって、いつだろ! 遡ってみたら93巻のキャンプ回で、博士が風邪をひいて若狭が代わりに来ていたから、この時に連絡を仲介したりしたのかな?

防犯カメラの映像を見るコナンたち。
座っている位置は、向かって左側が九重・中央が戸谷・右側が長須。
最初はイスの背に寄りかかっていた長須が、しばらくすると前かがみになっていることに気づいた歩美。誕生日サプライズで照明が消えたあと、再び寄りかかって座っている。
それを見て何かに気づいたコナンは由美に、長須たちが女子会の時に毎回撮っていた写真を送信してもらう。
長須たち4人の集合写真を見たコナンは真相にたどり着く。

一方の白鳥たちは、なかなか真相に迫れずヤキモキしていた。
その横で由美・苗子・小林先生の3人は何かの準備をしはじめる。由美はドヤ顔で「推理ショーを始める」と豪語。コナンから電話越しに聞いた推理を披露しようというのだ。
真相を白鳥警部に伝えてもらうつもりだったコナンは、「心配だから止めて」というが、由美も苗子もノリノリのご様子。さすがコナンくん、由美さんの性格をよく分かってらっしゃる笑
由美は現場右隣のテーブル席に、右側に相島・中央に九重・左側に戸谷を座らせる。
そこにマリトッツォが運ばれてくる。食べるのをためらう九重たち。そりゃそうだ……。さっき目の前で親友が死んだばっかりなのに。
苗子と由美が率先して食べてみせると、九重と戸谷は渋々食べ始める。
だが相島は食べられない……。そう、犯人は相島泰子だった。

そんな店内の様子を、電話越しに聞いている探偵団たち。
コナンは由美と同時に、彼らに事件の真相を語り始める。
長須が前かがみに座っていたのは、相島が予め彼女のイスをグラつかせていたから。それを「太っている自分が壊した」と思い込んだ長須は、誕生日サプライズで照明が消えたタイミングで、こっそり隣の席のイスと交換したのだ。
こうしてもともと相島が毒を仕込んでいたイスは、長須が隣に移動させたので、鑑識に調べられなかった。
だが、いま相島が座っているのは、長須が移動させたそのイス。自分が毒を塗ったイスを触ったため、マリトッツォを食べることが出来ないでいる。

このトリックを成立させるには、毒を塗ったイスに長須を確実に座らせなければならない。
そのために相島は、女子会恒例の写真撮影を利用した。長須は自分を撮影する時にお気に入りの位置・角度があるため、座る直前に写真を撮れば、座らせたい席に誘導しやすい。
予めイスに毒を塗れて、誕生日サプライズがあることを知ることができ、隣の席を予約席にできるウエイトレスの相島にしか出来ない犯行だった。
しかも、長須たちが入店する直前に、隣の席のイスと交換している相島の姿が映っていた。もう言い逃れはできない。
推理を言い終わった由美を、秀𠮷は「ホームズみたいだ!」と褒める。由美さんの「まーねー」の言い方、ぼる塾田辺さんみたい!笑 田辺さんって筋金入りのコナンクラスタだから、放送を見て喜んでらっしゃったりして!

犯行動機は恋人の復讐。
相島はザ・ナイトハーツの元メンバー・芝見建弥と付き合っていた。
だがそのツーショットが週刊誌に掲載され、炎上して芝見は脱退。ソロデビューするも芽が出ず、泥酔して歩いていたところ事故に遭って死亡した。
そのツーショットは、ナイトハーツのファン女性が撮ったもの。長須はそのファン女性に、相島と芝見のデートコースの店をリークしていた。
なんだか「風が吹けば桶屋が儲かる」的な動機だな……。恋人が亡くなったのには同情するけど、長須に直接的な原因がある訳じゃないし……。冒頭で探偵団にマウントをとる嫌なヤツとして長須を描いていたのは、こことのバランスをとるための青山先生なりの工夫だったりして。

帰りの車内で、浮気疑惑の真相を語るコナン。
今月の7日に大事な予定があると知った白鳥・千葉・秀𠮷は、それぞれの彼女にプレゼントを用意するため、それぞれ別の相手に相談に乗ってもらっていた。そのお礼のため、Danny'sに来ていたのだ。
7日の大事な予定とは、ザ・ナイトハーツのライブ。彼女だけの騎士になるのは骨が折れる、と言う白鳥に、秀𠮷は「僕は棋士ですけどね!」と笑う。



■原作からの変更点

・コナンが防犯カメラの映像を確認する行程が省かれた。

・偽のイスにバターを塗っていたくだりがカットされた。バターってw



■小ネタ・固有名詞

・東達グループコインパーク

博士のビートルが停まっていた、Danny'sの地下駐車場。
24時間体制らしい。



■今週のゲスト声優について

ゲスト声優は、長須篤美:梅田貴公美さん、九重純香:松本さちさん、戸谷麻央:矢作紗友里さん、女性:高宮彩織さん(初)、鑑識:廣瀬武央さん(初)、相島泰子:植田佳奈さん。



■スタッフ・キャスト

【構成・絵コンテ】本多康之
【演出】藤野陽介
【作画監督】牛ノ濱由惟/長野まりえ/山本道隆/紫灯珈/上赤由香里

【声の出演】
 江戸川コナン:高山みなみ


 吉田歩美:岩居由希子
 小嶋元太:高木渉
 円谷光彦:大谷育江

 阿笠博士:緒方賢一
 灰原哀:林原めぐみ


 白鳥警部:井上和彦
 千葉刑事:千葉一伸
 羽田秀吉:森川智之
 宮本由美:杉本ゆう
 三池苗子:田中理恵
 小林先生:加藤有生子


 長須篤美:梅田貴公美
 九重純香:松本さち
 戸谷麻央:矢作紗友里
 女性:高宮彩織
 鑑識:廣瀬武央

 相島泰子:植田佳奈

【サブキャラクターデザイン】本吉晃子/高橋成之
【デザインワークス】小川浩

【原画】藤彩七/遠藤果蘭/紫灯珈/清水椋大/矢田起也/上赤由香里/藤野陽介/山本道隆/高橋菜奈/懸田扇子/竹内寛/江島あかり/熊井野乃/北村美岬/田倉佳乃/齋花/秦相子/祥果/氣田汐理/鈴木莉乃/小林タマミ/等々力美穂/西原千晶/坂本すみれ/大川真世



■【今週のおすすめ】『神のみわざ』メルヴィル・デイヴィスン・ポースト

今回は「壊れた椅子がポイント」ということで、メルヴィル・デイヴィスン・ポーストが1918年に発表した短編『神のみわざ』(原題:The Act of God)をご紹介! シャーロック・ホームズ人気による「名探偵ブーム」の時期に誕生した、かなり古い名探偵・アブナー伯父が登場する短編です。

代金をちょろまかすことで有名な嫌われ者・ブラックフォードが、ついに支払いの証明を直筆で書いてくれた!と喜ぶルーファス。だがその証明となる手紙を読んだアブナーは、「これはブラックフォードが書いたのではない」と言う。怒ったルーファスは通りすがりのブラックフォードに確かめようとしたが、その時、ナイフが飛んできてブラックフォードの命を奪った! ナイフ投げの大道芸人が乗っていた椅子が壊れ、手元が狂ったための事故だった。だがアブナーは納得いかない様子で……。

……というお話。謎解きのキモは「なぜ手紙が偽物だと分かったのか?」です。タイトルがとても秀逸で、「神のみわざ」がトリプルミーニングぐらいになっていると思います。


由美「Next Conan's HINT!」
コナン「診察券!」
小林先生「また6人で、集まっちゃいます~?」
由美・苗子「イエーイ!」
コナン「もうやめてコラボ」

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