【アニメ感想】名探偵コナン 第1111話「ルーブ・ゴールドバーグマシン(前編)」
久しぶりにアニオリで前後編の回! 脚本は大和屋暁さん。すっかり前後編回担当になっちゃいました。そして今回は久しぶりにアニオリに群馬県警のヘッポコ・山村警部が登場!
登場キャラは江戸川コナン、毛利蘭、毛利小五郎、山村ミサオ。
■今週のゲスト声優について
ゲスト声優は、島田典弘:川原慶久さん、井上浩平:城岡祐介さん、MCの声:石井隆之さん、河本新:斉藤次郎さん、田中風馬:羽多野渉さん、手島まなみ:ゆかなさん、井上奈々子:小林沙苗さん。
被害者の妻・井上奈々子役は『D.Gray-man』アレン・ウォーカーや『ヒカルの碁』塔矢アキラなどの少年役から、『遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX』天上院明日香などのお姉さんキャラまで、幅広く演じられる小林沙苗さん!
ミステリアスでまだまだ謎がありそうな手島まなみ役は、ゆかなさん。『コードギアス 反逆のルルーシュ』のC.C.や『ふたりはプリキュア』のキュアホワイト、『あずきちゃん』など、数多くの人気キャラを担当する声優さんです。個人的に、ゆかなさんは女性声優さんの中でもトップクラスの演じ分けができる方だと思っています。
チョムチョムの社長・田中風馬役を演じたのは羽多野渉さん! 『パパのいうことを聞きなさい!』の瀬川祐太、『未確認で進行形』の三峰白夜、『アイドリッシュセブン』の八乙女楽などが代表作。女性向け作品でも多くのイケメン役を担当する大人気声優の羽多野さんですが、なんとなんと意外なことにコナン初出演! これまで出てなかったのが不思議!
最重要容疑者・島田を演じたのは、低音ボイスがカッコイイ川原慶久さん。
『日常』笹原幸治郎、『とある魔術の禁書目録』青髪ピアス、『アイドリッシュセブン』姉鷺カオルなど、主役というより、脇を彩る個性的なキャラクターを演じることが多い方です。
■今週の感想
【登場人物】
井上浩平(いのうえ こうへい)……46歳。ヤンニョムチキン専門店「チョムチョム」会長。
田中風馬(たなか ふうま)……30歳。「チョムチョム」代表取締役社長。
島田典弘(しまだ のりひろ)……32歳。投資家。
河本新(かわもと あらた)……46歳。投資家。井上会長の友人。
井上奈々子(いのうえ ななこ)……35歳。井上浩平の妻。
手島まなみ(てしま まなみ)……28歳。井上浩平の愛人。
群馬県某所、朝6時。ラジオ「もりやましゅうのモーニングフローリック」の放送が流れる中、ピタゴラ装置ルーブ・ゴールドバーグマシンが作動していた。「モーニングフローリック」は競走馬の名前!大和屋さんさっそくすぎる!笑
「ハエのあの映画みたいなアレ」ってなんだ?ハエの映画っていえば『ザ・フライ』だけど、実験に失敗して怪人になっちゃうヤツだよね?セミに噛まれてセミ男になっちゃうかも……ってコト!?
「別荘に忍び込んだ犯人を捕まえてくれ」という依頼を受けて群馬県の森にやってきたコナン・蘭・小五郎。犯人はなんとアライグマだった。
その帰り道、とある事件を調べている山村警部に遭遇する。被害者は、ヤンニョムチキン専門店「チョムチョム」の会長・井上浩平。「ヤンニョムおじさん」の愛称でTVにも出ていた有名人だ。井上は、ベランダでコーヒーを飲んでいたところ、落下した煙突に潰されて死亡した。煙突の付け根には刃物で切断した跡があり、殺人事件と思われる。
井上と交流のある人物が、この別荘地に滞在していることが判明。容疑者として浮上する。
「チョムチョム」社長の田中、投資家の島田、井上の友人である河本、そして井上の妻・奈々子。おや、テロップだと河本の肩書きが「投資家」になってるけど、山村警部は「無職」って言ってるから、表記ミス?
遺体を最初に発見したのは奈々子で、彼女以外の全員にはアリバイがあった。
コナンは、現場から少し離れた場所に「ルーブ・ゴールドバーグマシン」を発見する。蘭たちにルーブ・ゴールドバーグマシンの解説をするコナン。
へ~、ルーブ・ゴールドバーグって漫画家なんだ。『モダン・タイムス』や『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のイメージ図が登場。そしてピタゴラスイッチのことは「子供向けのあの番組」として言及。コナンワールドにもピタゴラスイッチ存在するんだ!笑
奈々子によると井上会長は、ルーブ・ゴールドバーグマシンが動き出した朝6時に、ベランダでコーヒーを飲むのを日課にしていた。しかしこのルーティンはTVで話していたため、誰でも知り得る情報だった。
コナンたちは、奈々子が犯人だと疑っていた田中に会いに行く。田中は、ヤンニョムチキンのタレのレシピを教えようとしない井上と揉めていた。さらにそのことで、会長職の退陣を迫っていたという。コナンは、田中の寝ぐせと捲り上げた袖が気になる様子。ん~?なーんでそんな頑なにレシピを公開しなかったんだろ?社外秘ならまだわかるけど、社内にすら教えないって……。
次に、井上の友人でチョムチョムの株主でもある河本に話を聞く一同。河本自身は井上と何のトラブルもなかったというが、奈々子に対して不穏な想像をしていることを匂わす。
そして河本は、井上の愛人・手島まなみの存在を明かす。大人の話にコナンの目と耳を塞ごうとする蘭ねーちゃん笑
手島はクラブ「ロコマイカイ」のママで、店を出す時に資金援助も受けていた。「ロコマイカイ」も競走馬の名前。
本人に「あなたが愛人?」とズバリ聞いちゃう山村!笑
手島は、投資家の島田が怪しいと証言。島田は投資ファンド「タイゲン」の代表で、井上とは経営方針を巡って揉めていた。「タイゲン」も競走馬。例に漏れず笑 手島の店で井上と大喧嘩をした島田は、「殺してやる」と息巻いていた。その時、田中も同席していたらしい。
島田は、杯戸大学ルーブ・ゴールドバーグマシン研究会の会長を務めていたことがあり、全国大会で2位になった実績もある。あら、研究会の写真に手島と同じホクロを持つ女性が映ってるね……。
コナンと話す手島は、何か訳知りの様子。ルーブ・ゴールドバーグマシンを知っている上、この事件自体がルーブ・ゴールドバーグマシンのようだと例える。
河本と手島はお互いバチバチで、疑い合っているようだ。手島によると、河本は奈々子と結婚直前までいっていた仲だったらしい。一方の河本によれば、奈々子は島田と長い仲で、奈々子は夫の愛人である手島の存在を知っていたという。
島田がコシノリゾートに宿泊していることが分かり、山村警部と一緒に向かうコナンたち。しかし島田は外出中。
島田の貸しペンションに忍び込んだコナンは、テーブルに置かれたヤンニョムチキンと、井上を殺したルーブ・ゴールドバーグマシンの設計図を発見する。さらに、島田が行きつけの店で、得意気にルーブ・ゴールドバーグマシンによる井上殺害計画を披露していた証言も得られ、島田の捜索が急を要する事態に。
山村の元に、島田の目撃情報が入る。しかも、捜査を攪乱するかのように、あちこちの場所で。そうしている中、島田の遺体が発見される……。
■愛すべきヘッポコ、山村登場!
アニオリには珍しく、群馬県警の山村ミサオが登場!しかも前後編にわたって!
アニオリでの前回の登場は第939話「危ない化石採集」。山村って意外とアニオリにも出てて、第360話「不思議な春のかぶと虫」ではコナンに眠らされて推理も披露してくれちゃってます。
長野県警はアニオリで出すの難しそうだけど、山村と横溝兄弟あたりは使い勝手よさそうなので、今後もバンバン出してほしいです。
そして次回、眠りの山村は見れるのか!?
■【今週のおすすめ】『大聖堂は大騒ぎ』エドマンド・クリスピン
今回ご紹介するミステリーは、「ピタゴラ装置みたいなトリック」ということで、エドマンド・クリスピンが1945年に発表した『大聖堂は大騒ぎ』(原題:Holy Disorders)をご紹介! イギリスの本格ミステリー作家、エドマンド・クリスピンの2作目にあたる長編で、ジャーヴァス・フェン教授が探偵役として登場します。
作曲家のジェフリイ・ヴィントナーは、ジャーヴァス・フェン教授からの電報を受け、トールンブリッジに向かうことになる。なんでもトールンブリッジの大聖堂でオルガン奏者が襲われる事件が起きたのだという。しかしジェフリイの元には、「トールンブリッジには近づくな」という脅迫文も届いていた。何度か襲撃を受けながらも、目的地に到着し、フェンと合流したジェフリイは、襲撃事件の被害者が入院中に殺害されたことを知る。その後、密室の大聖堂で再び事件が起きる。聖歌隊長である牧師が、墓碑の下敷きになって死亡したのだ。
……というお話。フェンの変人っぷり(主に昆虫オタク関連)が炸裂して、非常にユーモアたっぷりの作品。密室の墓碑を動かしたトリックは豪快でインパクト大です。
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