【アニメ感想】名探偵コナン 第1116話「千速と重悟の婚活パーティー(後編)」
原作回・後編! 今回は回想シーンで松田陣平が登場します。
登場キャラは江戸川コナン、横溝重悟、萩原千速、松田陣平、毛利蘭、毛利小五郎、目暮警部、高木刑事、佐藤刑事、大江忍。萩原研二がセリフなしで登場。
■今週のゲスト声優について
ゲスト声優は、男性スタッフ:内野孝聡さん、女性スタッフ:望田ひまりさん、円崎源司:木村雅史さん、上寺幾久:堀井茶渡さん、蕪木到:桐井大介さん。
■今週の感想
【登場人物】
泊里安珠(とまり あんじゅ)……30歳。
上寺幾久(うえでら いくひさ)……26歳。無職。
円崎源司(えんざき げんじ)……38歳。書評家。
蕪木到(かぶらぎ いたる)……32歳。IT企業社長。
容疑者3人の事情聴取が行われる。
まずは、最初に泊里の待つ部屋に入った蕪木から。
蕪木曰く、泊里は「青い顔をしていた」とのこと。退室後はトイレにこもって髪のセットをしていたが、特に変わったことはなかったという。泊里の手元にあった「印象メモ」には、蕪木は「篤実な人」と書いてあった。
次に部屋に入ったのは上寺。
話が盛り上がったところで「ムーディーな演出」があったという。上寺のことは「楽しい人」と、印象メモに書かれていた。
最後に、重悟の直前に入った円崎の聴取。
円崎の時はムーディーな演出なんてなかった。円崎は「博識な人」とメモされていたが、「篤」「楽しい」「博」の字が間違っていることが気になったという。円崎は待ち時間に本を読んでいたが、「スタッフのせいで中断された」と腹を立てていた。
会場のコナンは、小五郎のポケットに仕込んだ盗聴器で事情聴取の一切を聞いていた。
すると会場のスタッフが「お客様が割ったグラスの場所がわからない」と困っている場面に出くわす。スタッフは古い倉庫に掃除道具を取りに行き、「スマホのライトで探すから」と言って立ち去る。
事情聴取でめぼしい収穫が得られなかったことを嘆く捜査陣。残る望みは、犯行現場の隣室から出てきたという、千速が選んだ4人の男性の目撃証言だ。
コナンは高木刑事から印象メモを見せてもらい、何かに気づいた様子。みなみさんの「そだね!」、優しい感じでめっっっちゃイイ!!! それに佐藤高木に対してのコナンくんって、こんな感じだよね!これが対安室や対世良だったら絶対こんなニュアンスで言わないもんね!
選んだ男性の番号を聞こうと、千速に歩み寄る重悟。だが床にこぼれた飲み物で足を滑らせ、あわや頭にグラスの破片が刺さりそうに! とっさにグラスを踏み潰したのは、高木刑事! 自分の負傷を顧みずに重悟を助けた高木に、千速は松田陣平の姿を重ねる。
千速が選んだ4人は、容疑者が出て行った時間や順番を覚えていなかった。
高級ディナーにありつけなかったことでイチャつく言い合う重悟と千速。千速さんがお洒落に無頓着なのはわかるけど、重悟もそっちのタイプかと思ってた!笑 ガサツカップルかな~と思ってたけど、重悟がツッコミポジなのね笑
そして青山先生お得意の「セリフ奪い」発動!笑
帰ろうとする容疑者3人を、小五郎の声を使って引き留めるコナン。
(原作回では)久しぶりの眠りの小五郎登場ー! 最近は服部・世良・安室ら「探偵キャラ」が増えたことで、めっきり登場回数が少なくなりました……。
小五郎は、犯人を蕪木到だと指摘。殺された泊里は、印象メモに犯人の手がかりを残していた。紙に残された折り目に沿って折ると、「篤実な人」が「ハン人な人(犯人な人)」と読めるようになる。
さらに蕪木は、停電が起きたことを知らなかった。つまり、テーブルの下に潜んで泊里に銃を突き付けていたということだ。
トイレの給水タンクから、犯行時につけていた手袋も見つかり、蕪木は観念する。
動機は兄の復讐。泊里は本名を「鋤山有梨」という結婚詐欺師だった。蕪木の兄は鋤山に騙されて貢がされ、多額の借金を負って自殺した。わ~なんか色々想像してしまうな……。お兄さんはきっと、IT企業の社長である弟には借金のことを話せなかったんだろうな……。
鋤山は雨の日に足を滑らせている男=上等な革靴を履いている男をターゲットに選んでいたため、蕪木はそれを利用し、わざと鋤山に選ばれたのだ。
蕪木はスタッフが運んでいた台車からナイフを抜き取り、自殺しようとする。それを食い止めたのはまたもや高木! ナイフの刃を素手で掴んだ。痛い~~~~っ!
その隙に、重悟がウエスタンラリアートを決めて蕪木を制圧。
千速は高木を問い詰め、「たった一人で死んじまったバカと似ている」という。千速のいうバカとは、松田のこと。おいおい、高木怪我人だぞ~、優しくしてあげてーっ!
お酒を飲んでしまったという千速に代わり、重悟がバイクを運転して千速を乗せて帰ることに。忍は電車で帰るらしい。これって忍、気を遣ってあげたってことだよね……?笑 となると、千速の飲酒も本当かどうか怪しいね~笑
千速は、高木に重ねた「バカ」の話をする。千速が高校三年生の時。失恋した忍がナイフを首にあて、「自殺する」と泣き喚いていると、たまたま来ていた松田がいきなりナイフを掴んだ。松田の血がナイフを伝って流れると、忍はようやくナイフを離した。ナイフを掴んだ理由を尋ねた千速に対し、松田は「血ィ見た方がわかるだろーがよ! 自分がどんなにクソダセー事やろうとしてたかってな!」と言った。が、松田はその怪我が原因でボクシングのインターハイを棒に振ってしまった……。
と、千速は重悟の腹から血が出ていることに気づく。婚活パーティーに来る前に、強殺事件の被疑者に刺され、五針縫っていたのだ。それがラリアートで開いてしまったが、重悟は「お前んちぐらい余裕で送り届けてやる」と言う。そんな重悟に、千速は「ここにもバカがいたわ」と微笑む。
■原作からの変更点
・重悟のウエスタンラリアートを見た高木が、スタン・ハンセンのポーズをとった。高木のプロレス好きが強調されましたね! でも手を怪我していながらずいぶん余裕だね笑
ちなみにスタン・ハンセンといえば、青山先生が学生時代に大ファンだったレスラー。38巻の表紙も彼由来です。
■【今週のおすすめ】『餌のついた釣針』E・S・ガードナー
今回は「仮面をつけた女性」というキーワードから、E・S・ガードナーが1940年に発表した『餌のついた釣針』(原題:The Case of the Baited Hook)をご紹介! 弁護士ペリイ・メイスンが活躍するシリーズの長編ですが、シリーズにしては珍しく、法廷シーンが一切ありません。
メイスンの事務所に、建築家のロバート・ペルサムが仮面をつけた女性を引き連れてやってきた。ペルサムは、この女性の代理人になって欲しいと依頼し、1万ドルの手形を半分に切り、片方をメイスンに、もう片方をその女性に預けた。顔も声も名前も明かそうとしない女性に、困惑するメイスン。
ペルサムたちが帰ってしばらくすると、今度はタンプ夫人という女性が依頼にくる。彼女は、バールというロシア貴族の娘と、その後見人タイディングズの間に不法な養子縁組があるという。やがて、タイディングズは射殺死体となって発見される……。
……というお話。登場人物の多くが「嘘」でメイスンを翻弄しようとしますが、いつもメイスンの方が一枚上手! 彼の秘書のデラや探偵のドレイク、受付のガーティーなど、みんな有能でカッコイイ。法廷シーンがなくても読みごたえのある作品です!