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【アニメ感想】名探偵コナン 第1121話「あぶなすぎるメロン畑」

絡み合う糸解きほぐす時、縦横無尽に煌めく推理!
突如舞い込んだ難事件! 憎き泥棒、まさかの容疑者!
たった一つの真実見抜く、見た目は子供、頭脳は大人。
その名は、名探偵コナン!

脚本は大和屋暁さん。さては大和屋先生、毛利一家がお出かけするタイプのお話がお得意ですね!?笑

登場キャラは江戸川コナン、毛利蘭、毛利小五郎。



■今週のゲスト声優について

ゲスト声優は、猪瀬学:かわのをとやさん、熊谷一樹:白熊寛嗣さん、鹿戸貫太:宮下栄治さん、新井猛三:こぶしのぶゆきさん、駐在:菅原淳一さん。

今回の依頼人・熊谷一樹役は白熊寛嗣さん。
『オーバーロード』ガゼフ・ストロノーフ、『バイオハザードヴィレッジ』カール・ハイゼンベルク、『トロピカル~ジュ!プリキュア』チョンギーレなどで知られる名バイプレーヤー・名脇役の声優さんです。
深みのある低音ボイスの持ち主で、大柄な役・悪役・老人など幅広い役柄で作品の脇を彩っていらっしゃいます。

被害者の猪瀬学役はかわのをとやさん。
代表作は『OVERMANキングゲイナー』ゲイン・ビジョウ、『進撃の巨人』アルトゥル・ブラウス、『陰陽大戦記』雷火のタカマルなど。
元お笑い芸人という異色の経歴の持ち主。色っぽい二枚目役が多い印象なので、今回のようなガタイのいいおじさん役は意外でした。

鹿戸貫太役は宮下栄治さん。
『結界師』志々尾限、『ミュータントタートルズ』ラファエロ、『刀剣乱舞』岩融などが代表作。
ハスキーな声質で、熱血キャラ・チンピラを担当されることが多いですが、老人役なども演じられることがあります。

新井猛三役はこぶしのぶゆきさん。
『ダンボール戦機』鹿野ギンジ、『銀の匙 Silver Spoon』別府太郎、『境界線上のホライゾン』小西など、コミカルな見た目のキャラクターを演じることが多いこぶしさん。太っちょキャラや細いキャラなど、その見た目は様々!



■今週の感想

【登場人物】
熊谷一樹(くまがい かずき)……38歳。農家。
鹿戸貫太(しかど かんた)……43歳。農家。
新井猛三(あらい たけぞう)……43歳。農家。
猪瀬学(いのせ まなぶ)……49歳。農家。


毛利探偵事務所にメロン農家の熊谷がやってきて、畑を荒らす泥棒を捕まえてほしいと依頼する。
自信満々に引き受けた小五郎だったが、熊谷のいう容疑者とはシカ・イノシシ・アライグマだった。
またアライグマ!大和屋先生アライグマ好きなの? 今年に入って2回目のアライグマだよ~?笑(参照→「ルーブ・ゴールドバーグマシン(前編)」)

ただの害獣退治の依頼だったことに最初は腹を立てた小五郎だが、熊谷にメロンをご馳走になり、一転してホクホク顔。
メロンを食べる小五郎・蘭・コナン可愛い~~~! なんかこの3人が仲良いと、初期のアニオリっぽくて良いな~!
そして小五郎はメロンを志村食い!笑

熊谷のメロンは一玉数万円もする高級品。だから被害に遭ってゲンナリしているのだという。コナンは話を聞きながら、畑の近くをうろつく黒いバンに気がつく。

そこに、鹿戸・新井・猪瀬がやってくる。
彼らもメロン農家だが、熊谷の作る網目が良くて甘いメロンには適わないと語る。特に猪瀬は、彼らの中で一番最初にメロン作りを始めたそうだ。
4人はメロン農家を盛り上げるため、お互いに切磋琢磨しようと語り合う。

熊谷は泥棒対策として、畑に防犯カメラを複数設置していた。また電気柵や案山子も用意したが、何者かに壊されてしまったという。

そんな時、「どろぼーう!」と叫ぶ猪瀬の声がする。
小五郎たちがビニールハウスに駆けつけると、そこにはアライグマが。小五郎・蘭・コナンが追いかけまわし、なんとかビニールハウスから追い出した。小五郎が「コナン!」呼びするの珍しい! いつもは「ボウズ」とか「小僧」だから笑
しかし、今度は新井の叫び声が響き渡る。
声の元に急ぐと、ビニールハウス内で猪瀬が倒れていた! 幸いまだ息はあるようだ……。
猪瀬の後頭部には殴られた痕があり、頭の周りにはメロンが砕け散っていた。さらに猪瀬のズボンの脛には破れた跡が。何者かに襲われたように見える。

猪瀬が救急搬送された後、小五郎たちの聞き込みにより、熊谷・鹿戸・新井それぞれに猪瀬を襲う動機があることが判明。
・鹿戸→猪瀬とスナックの女性を取り合っていた
・新井→猪瀬に金と土地を借りている
・熊谷→猪瀬に役場の寄り合いで侮辱・批判されたことがある
猪瀬はこの3人の誰かに襲われたのか……?

熊谷と共に防犯カメラをチェックしたが、特におかしなものは映っていなかった。ただ、猪瀬がビニールハウスに入る場面が映っていないことと、ビニールハウスの外の茂みが微かに動いていたことが引っかかるコナン。

小五郎とコナンは現場を調べている駐在さんに話を聞くが、大した収穫は得られなかった。
駐在さん、「こんな田舎まで」って言ってるけどここはどこなんだ? 救急車には「東京消防庁」って書かれてたから都内だろうけど……。

小五郎が呟いた「獣」というワードで閃いたコナンは、害獣用の檻に残った毛や、畑に残った跡、畑近くに停まった軽トラなどを見て何かを確信する。更に、ビニールハウスの柱にはテープのような物が貼られていた。
コナンくん眼鏡光りまくり!笑

手がかりを揃えて真実に辿り着いたコナンは、皆を集め、小五郎を眠らせて推理を披露する。
熊谷のメロン畑を荒らし、電気柵や案山子を壊したのは猪瀬だった。
猪瀬は熊谷のメロン畑に追い打ちをかけるため、捕まえておいたアライグマとイノシシをビニールハウス内に放ち、畑を荒らそうと目論んだ。しかし檻を開けた瞬間、イノシシに襲われて脛を負傷。メロンの上に倒れて後頭部を強打した、という訳だった。
真相を聞いた熊谷・鹿戸・新井は怒りを爆発させる……かと思いきや、猪瀬の性根を叩き直してやろうと笑い合う。その時、駐在に「猪瀬が意識を取り戻した」と連絡が入る。

しかし事件はまだ終わっていなかった。
夜になり、熊谷の畑に姿を現したのはメロン泥棒一味。小五郎や熊谷たちが待ち伏せしていて、あっという間にお縄になった。
コナンは畑の周りをうろつく黒いバンや、ビニールハウスに貼られた蓄光テープから、メロン泥棒が別にいることに気がついていたのだ。

後日、毛利探偵事務所に今度はアワビ盗難事件の捜査依頼が。
メロンの次はアワビが堪能できる……と、小五郎はもちろん、蘭もコナンも嬉しそう!笑
「頑張れー!」って言う蘭コナン可愛いっ!笑



■毛利ファミリーの外出~初期アニオリと大和屋脚本

大和屋さんが今年の初めの方に担当した「ルーブ・ゴールドバーグマシン」では、小五郎・蘭・コナンが群馬県で事件に遭遇する話でした。
今回も、小五郎・蘭・コナンが都内のどこか田舎に出向いて事件が発生。

この3人がお出かけするパターン、どことな~く初期のアニオリを思い出しますよね!
昔は海水浴にいったり旅行にいったり、あちこちいろんなところにお出かけしてました。そしていろんなロケーションで殺人事件が起きてました笑

『名探偵コナン』11巻・FILE.8「修行の間」より引用

(原作でも、初期はお花見にいったりしてる。)

でもこの初期のテイストと似て非なる点は、大和屋脚本では外出のキッカケが「依頼」であること。昔はただの観光・娯楽で出かけていたのが、今回と「ルーブ~」は、小五郎が依頼を受けて外出するパターンになっています。

扇澤延男さんまさきひろさん松田千里さん大川俊道さんら、今のアニコナの主戦力陣は滅多にキャラを遠出させないので、大和屋暁さん(と稲本達郎さんもかな)はキャラをお出かけさせてくれる貴重な脚本家さんかもしれません。



■【今週のおすすめ】『トウモロコシ畑の侵入者』ジョーン・リクター

今回は「畑を荒らす動物」というキーワードから、ジョーン・リクターが1967年に発表した『トウモロコシ畑の侵入者』(原題:Intruder in the Maize)をご紹介! サラ・パレツキー編の『動物たちは共犯者』(ハヤカワ文庫)、ローレンス・トリート編の『スペシャリストと犯罪』(ハヤカワ文庫)に収録されている短編です。作者のジョーン・リクターはニューヨーク出身の女流作家で、ケニアに2年間住み、アフリカを舞台にした短編をいくつか発表しています。

転居してアフリカで暮らすジャックは、トウモロコシ畑を荒らす豚を退治するため、夜明け前から畑で弓矢を構えて待ち伏せしていた。朝になり、ジャックの妻が様子を見に行くと、途中で現地の黒人モロに出くわす。彼女がモロと共に畑に入ると、そこには、ジャックが豚ではなく人を射てしまった痕跡があった。しかも矢には毒が塗ってあったらしく……。

……というお話。アフリカの農地、というあまり他にない舞台が特徴的。現地ならではの言葉や道具などが登場し、情緒あるミステリーです。


小五郎「お~、そらそうよ!Next Conan's HINT!」
コナン「スタンプカード!」
蘭「ゴールデンウィークも?」
コナン「劇場で待ってるよ!」

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