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【アニメ感想】名探偵コナン 第1138話「動く交番」

絡み合う糸解きほぐす時、縦横無尽に煌めく推理!
狙われた動く交番。探偵団に魔の手が迫る!
たった一つの真実見抜く、見た目は子供、頭脳は大人。
その名は、名探偵コナン!

脚本は、なんと4年ぶり! 『ショコラの熱い罠』でコナンへ鮮烈デビューを果たした、村川康敏さんです!

登場キャラは、江戸川コナン、毛利小五郎、吉田歩美、小嶋元太、円谷光彦、高木渉、灰原哀。



■今週のお話

【ゲストキャラクター】
青島花音(あおしま かのん)……21歳。ご当地アイドル
石田弘毅(いしだ こうき)……33歳? 元敏腕実業家
本間健介(ほんま けんすけ)……52歳。漫画喫茶店主
黒木哲也(くろき てつや)……石田の仲間


移動交番車のお披露目会にアシスタントとして出演する歩美・元太・光彦。
交番車内には、机と椅子や刺股、カラーボールなどが備わっていて、車で移動しながら交番の業務が行えるようになっている。米花町には絶対必要だ!
司会進行役の米花町ご当地アイドル・青島花音と共に、元気いっぱいに移動交番車の紹介をする元太たち。コナンと灰原はそれを見守るが、小五郎は花音の警官姿に鼻の下を伸ばす。
蘭を迎えに行くため、コナンは灰原に後を託し、小五郎と共に中座する。

花音・歩美・元太・光彦・灰原は、交番車に乗って次の巡回先であるデパートへ向かっていた。
交番車が高級時計店の角を曲がって路地に入った時、男が飛び出してきて、運転する警官が急ブレーキをかける。
皆がバランスを崩した隙に後ろのドアから男が侵入し、花音にナイフを突きつけた!
もう一人の男は助手席の警官を殴り、彼の拳銃を奪う。
その時、時計店から非常ベルの音が聞こえ、時計店が襲われた旨を告げる無線が入る。
この二人の闖入者は、高級時計強盗だった!
ナイフを持った男は花音を人質に、スマホなどの持ち物を全て出すよう命令する。
その間にもう一人の男が、殴り倒した警官の服を奪って助手席につく。
時計店の通報を受けてかけつけたパトカーが近くに到着するも、犯人が「事故」と表示した電光掲示板を作動させたため、外の警官は何の疑問も抱かずにスルーしてしまう。えーっ! 強盗に入られた店の近くで事故があったら、流石におかしいと思うでしょ!!
まさか警察車両に犯人が隠れているとは思わないだろうからやむを得ない、と灰原。
元太たちは絶望するが、灰原は隠し持っていた探偵バッジを叩き、コナンに「SOS」のモールス信号を送る。いま流行ってる「はいよろこんで」で知った人も多いだろうな~!

それを受信したコナンは、小五郎に適当な言い訳をして、犯人追跡メガネとターボエンジン付きスケートボードで彼らの元に急ぐ!
道中、ビニール袋の中に入れて捨てられたスマホや探偵バッジを発見。しかし、探偵バッジが一個足りないことに気づく。

一方、車内の犯人たちは無線で、交番車を乗っ取って逃走していることが警察にバレたと知り、パトカーの多い大通りを避けて、路地に入るよう指示する。
路地でトラックを避けるために急ブレーキがかかると、その隙に縛られた警官が犯人に体当たりし、ダメージを与える。
そのイザコザに乗じて、カラーボールを窓から落とす灰原。
その際に転がった灰原の探偵バッジに、歩美が大声で「コナンくん助けてー!」と叫ぶ!
コナンが応答するが、バッジはすぐに犯人に潰されてしまう。そして逆上した犯人は、歩美に拳銃を向け、引き金をひいた!

カラーボールの跡を追ってきたコナンは、立体駐車場に到着、そこで目隠しをされて後ろ手に縛られた灰原たちを発見する。
歩美が撃たれそうになった時、花音が庇って怪我をした。だが幸いかすり傷で済んだようだ。
灰原は警察と救急車を呼び、花音と殴られた警官は搬送された。
小五郎も駆けつけ、探偵団の無事を安堵し、花音の負傷で責任を感じている探偵団を慰める。おっちゃん優しいーーー!泣
時計店の過去の防犯カメラの映像を持ってきた高木刑事。そこには、さっきの強盗犯の一人が写っていた! どうやら、店に下見に来ていたようだ。
しかも、今回の被害総額はなんと二億円だという!
映像の男を見たコナンは、起業家の石田弘毅だと見抜く。フードとサングラスとマスクしてるのによく分かったね!? ってかコナンくん、実業家の顔まで知ってるの!??
さらに、立体駐車場にはラッピングシートの裏紙とスキージーが残されていた。
犯人は移動交番車をラッピングし、警察の目をすり抜けようとしているのかもしれない……。

石田の部屋に突入するコナン・小五郎・高木。
そこにはゴミが散乱していた。石田は事業に失敗し、凋落してしまったようだ。
石田のパソコンにログインすると、彼が時計愛好家のオンラインサロンで「龍胆」なる人物と頻繁にやり取りしていたことが分かる。龍胆が事件の黒幕なのか……?
そしてメモ帳には「マンキツ ホンマケ」という文字の跡が残っていた。

メモにあった「漫画喫茶ホンマケ」を訪れた小五郎たち。店主の本間健介は、犯行に加担する一歩手前で身を引いた人物だった。
本間によると、ブライアンという時計職人による博物館クラスの品が、三日前に売れてしまったそう。本間は犯行に誘われたが、それを理由に身を引いたらしい。刑事と探偵が目の前にいるのに、随分あけすけに話してくれるんだねw
高級品が売れた後なのに、どうして計画を実行に移したのか? 小五郎たちは疑問に思う。
そんな中、高木のスマホに連絡が入る。走行中の車が爆発し、中から石田弘毅・黒木哲也二名の遺体が発見されたというのだ!
車は一般車だった。石田たちは、途中で移動交番車から逃走用の車に乗り換えた模様。

小五郎が運転する車内で、その報告を受ける元太たち。
強盗二人が死亡し、真犯人と盗まれた時計の行方は分からずじまいで、モヤモヤする。
コナンはというと、またもや小五郎に適当な言い訳をして、元太たちを家まで送るよう頼んでどこかへ行ってしまった。
小五郎、コナンのパシリにされてね?w
「ボク用事思い出したから、先にみんなをウチまで送ってあげて~」と、コナンの口調を真似する小五郎を見て、灰原は苦笑い。小五郎声真似上手いw
小五郎に電話がかかってくるが、運転中のため灰原に代わりに電話に出るよう頼む。小五郎は灰原に信頼を置いてるんだね! 普通、小一に「代わりに電話に出て~」なんて頼まないもんね!
電話はコナンからだったが、灰原は事情を察し、高木刑事からだと装う。

とある廃倉庫。謎の人物がキッチンカーの中を探っている。
そこに小五郎が突入! その人物を「龍胆」だと指摘し、追い詰める。
照明がつき、その正体が青島花音だと明らかになる。驚く小五郎と探偵団。
そこに高木刑事も合流。高木は小五郎に、小五郎は高木に呼ばれたと思い込んでいるが、実際はどちらもコナンが電話で呼び出したのだ。
コナンは小五郎を眠らせ、事件の真相を語り始める。
石田と黒木の指示役だった花音は、彼らが人質を立体駐車場に降ろした後、キッチンカー風にラッピングした移動交番車で廃倉庫まで行かせ、時計をそのまま交番車に残し、逃走用の別の車で逃げるよう指示を与えておいた。その車には爆発物が仕組まれていた。石田と黒木はよくそれで納得したな! 盗んだ時計を置いていくなんて、よっぽど龍胆のことを信じてたんだな。
ブライアンの時計が売れた後でも計画を実行に移したのは、この計画には、石田と黒木を交番車内に入れるために「交番車のロックを内側から解除できる人物」が必要だから。
つまり花音が交番車のPRのため車内にいるこの日でなければならなかったのだ。
花音は救急病院で手当てされた後、この倉庫まで直行した。コナンに尾行されているとも知らずに!
観念して崩れ落ちる花音。運転席と助手席の警官がグルの可能性もあるよね? 決め手に欠けるから、コナンは救急病院に張り込んだのかな?

後日(?)、改めて防犯グッズの紹介をする探偵団。
刺股の使い方を光彦が元太に実演してみせるが、元太はくすぐったがって逃げ回る。
それを見ていたコナンは、「遊びじゃねーんだぞ?」と苦笑する。



■今週の感想

今回も面白かったーーー!
ここ最近のアニオリ、当たり回が続いてて嬉しい!

今回は小五郎がオトナだったなー!
探偵団の無事に安堵したり、花音の傷の責任を感じてる探偵団を励ましたり。
最近は「小五郎+探偵団」の組み合わせが少ないから、普段はヘッポコな小五郎でも、探偵団と組み合わさるとこんなにマトモなんだと再確認……。
Cパートで刺股から逃げる元太がいつもより幼い感じだったのは、小五郎との対比?

そして小五郎+灰原の組み合わせも良かった!
運転中にかかってきた電話の応対を代わりに頼むのは、小五郎が灰原を信頼してるから
小五郎、元太たちには絶対頼まないよねw
「世紀末の魔術師」では、灰原が小五郎にすごい剣幕で命令してましたが、二人の距離が縮まったのは87巻の「容疑者は熱愛カップル」。



■小ネタ

・移動PB

移動交番車が乗っ取られたことを告げる無線で使われていた略称。
「PB」は「Police Box」、つまり交番のこと。

・龍胆

リンドウは花の名前。普通は「竜」胆と書くことが多いような気がします。
リンドウは紫っぽい花なので、「青島花音」に通じてる、ってことなのかな?



■固有名詞

・メリルボーン

青島花音が所属する、米花町のご当地アイドル。

・TIMELESSTIME

高級時計店。

・漫画喫茶ホンマケ

本間健介が店主を務める漫画喫茶。
個人経営の漫画喫茶ってあるんだ!w

・ブライアン

時計職人。彼の作品の中には、博物館クラスの価値があるものも。
一体どこの誰が買ったんだ……!?



■今週のゲスト声優について

ゲスト声優は、警官:加藤将之さん、警官:船木まひとさん、警官:光部樹さん(初)、石田弘毅:KENNさん、黒木哲也:増元拓也さん、本間健介:石川英郎さん、青島花音:潘めぐみさん。

今回の犯人役は潘めぐみさん! 米花町ご当地アイドルの青島花音を演じられました。
お母さんは大御所声優の潘恵子さん!
『HUNTER×HUNTER』ゴン=フリークスのような少年役から、『【推しの子】』有馬かな、『しかのこのこのここしたんたん』鹿乃子のこのような少女の役までこなす人気声優さん。
特徴的なお声なのに、今回は分からなかったー!
コナクラには、『ゼロの日常』のハロ役でお馴染みですよね!

強盗犯の二人はKENNさんと増元拓也さんが担当されました。
石田弘毅役のKENNさんは、『遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX』の遊城十代、『宇宙兄弟』の南波日々人、『アイドリッシュセブン』の四葉環など、多くの作品で主人公やイケメンキャラを演じている人気声優さん。
元はバンドのボーカルを務めていたため、高い歌唱力を誇ります!

黒木哲也役の増元拓也さんの代表作は『アイドルマスター SideM』信玄誠司、『VAZZROCK』大黒岳、『吸血鬼すぐ死ぬ』モエギなど。
マッチョなイケメンキャラ役が多い印象です!

そして漫画喫茶の店主・本間健介役で石川英郎さんもご出演!
『NARUTO -ナルト-』うちはイタチ、『金色のコルダ』金澤紘人、『ファイナルファンタジーⅧ』スコール・レオンハートなど、爽やかでカッコいいイケメンキャラを多く演じてこられたベテラン声優さん。
近年は今回のようなコミカルなキャラも増えてきたような気がします。



■スタッフ・キャスト

【脚本】村川康敏
【絵コンテ】奥澤明裕
【演出】藤野陽介
【作画監督】山本道隆/長川薫/上赤由香里/紫灯珈/秦野好紹/鈴木FALCO/大高美奈

【声の出演】
 江戸川コナン:高山みなみ

 毛利小五郎:小山力也


 吉田歩美:岩居由希子
 小嶋元太:高木渉
 円谷光彦:大谷育江

 灰原哀:林原めぐみ


 高木刑事:高木渉
 警官:加藤将之
 警官:船木まひと
 警官:光部樹


 石田弘毅:KENN
 黒木哲也:増元拓也
 本間健介:石川英郎

 青島花音:潘めぐみ

【サブキャラクターデザイン】橋本正則
【デザインワークス】小川浩

【原画】藤野陽介/長川薫/山本道隆/涂國雄/正云明宏/矢田起也/YAMI YAMI/上赤由香里/紫灯珈/懸田扇子/楊廷文/蕭君宴/胡昱/繆文培/曹佩俊/赵琨/李宁/ともはち/氣田汐理/秦相子/江島あかり/鈴木莉乃/北村美岬/祥果/等々力美穂/小林タマミ/高橋菜奈/坂本すみれ/鈴木FALCO/川崎真穂/李豪世



■【今週のおすすめ】『深夜の張り込み』トマス・ウォルシュ

『深夜の張り込み』トマス・ウォルシュ著、杉浦安訳、創元推理文庫、1961年

今回は「強盗犯が警官(?)に殺される」「車に乗り込んで人質を取る」というキーワードから、トマス・ウォルシュが1952年に発表した『深夜の張り込み』(原題:The Night Watch)というミステリーをご紹介!

銀行強盗事件の犯人ホィーラーを捕まえるため、彼の妻のアパートに張り込みするよう命じられたマコーリスター、シェリダン、エイハーンの三人の刑事。
シェリダンはホィーラーを見つけるが、彼が銀行から奪った金に目がくらみ、ホィーラーを射殺する。その場に居合わせたエイハーンを丸め込もうとするが、マコーリスターは彼らの挙動に違和感を覚える。

……というお話。三人の刑事のキャラづけが見事で、それぞれの視点から描かれているため、飽きることなく読めます。心理描写もリアル!
『殺人者バッヂをつけていた』のタイトルで映画化されたこともあるらしいです!


歩美・元太・光彦「Next Conan's HINT!」
コナン「公衆電話!」
小五郎「おかしいぞ~? いつもの名推理が出んわ~!」
コナン「出たことあったか~」

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