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【アニメ感想】名探偵コナン 第1119話「4人だけの同窓会」

絡み合う糸解きほぐす時、縦横無尽に煌めく推理!
長年続く同窓会。マドンナ巡りこじれる絆!
たった一つの真実見抜く、見た目は子供、頭脳は大人。
その名は、名探偵コナン!

脚本は……うわあーーーっここで来たか、浦沢義雄御大!!!!!
映画公開直前のこのタイミングで浦沢さん……、公式、チャレンジングすぎないですか!?

登場キャラは江戸川コナン、毛利小五郎、目暮警部、高木刑事。



■今週のゲスト声優について

ゲスト声優は、玉井悟:谷山紀章さん、佐々木一馬:佐藤せつじさん、大川洋介:拝真之介さん、前田江美:富沢美智恵さん。

ホストクラブオーナー・玉井悟の声は人気声優の谷山紀章さん!
代表作は『進撃の巨人』のジャン・キルシュタイン、『うたの☆プリンスさまっ♪』の四ノ宮那月、『文豪ストレイドッグス』の中原中也など。
ハスキーがかったイケボで多くの人気キャラを演じるほか、バンド・GRANRODEOのボーカルとしての活動も有名です。

「通販のマーメイド」こと前田江美を演じたのは富沢美智恵さん。
『美少女戦士セーラームーン』火野レイ、『クレヨンしんちゃん』まつざか先生、『サクラ大戦』神崎すみれなどを担当されている、艶っぽいお声のベテラン声優さんです。コナクラにとっては、快斗のお母さん・黒羽千影役でお馴染み!

そして佐々木一馬役で佐藤せつじさんがコナン初出演!
佐藤さんといえば『サイコブレイク2』のステファノ・ヴァレンティーニや『バイオハザード7』のルーカス・ベイカーなどの狂気的な役、『ホグワーツ・レガシー』の組み分け帽子のようなコミカルな役まで演じられる名バイプレイヤーのお一人。息をつかせぬ流れるようなアドリブを得意とされている方です。



■今週の感想

【登場人物】
玉井悟(たまい さとる)……40歳。ホストクラブ経営者。
前田江美(まえだ えみ)……40歳。通販番組司会。
佐々木一馬(ささき かずま)……40歳。弁護士。
大川洋介(おおかわ ようすけ)……40歳。医者。


超高級ホストクラブ「サンセット」に集まったのは、サンセットオーナー・玉井悟、通販番組司会(通称「通販のマーメイド」)・前田江美、弁護士・佐々木一馬、医者・大川洋介の4人。彼らは私立杯戸学園の同窓生で、「4人だけの同窓会」を行っていた。
当時、前田は生徒会長、佐々木が会計、大川が書記を務めていた。玉井は不良をまとめる番長だったが、そんな玉井は前田との婚約を発表する。

その一か月後、毛利探偵事務所にやってきた玉井は、立て続けにドローンで狙われたことを話し、自分の身辺調査と警護を依頼する。
翌日、小五郎(と何故かついてきたコナン笑)が指定されたとおり「サンセット」を訪ねると、プールに玉井の死体が浮かんでいた!

目暮高木が到着。玉井の後頭部には「の」の字型の打撲痕があり、両手首にそれぞれ歯型が残されていた。死亡推定時刻は昨日の午後12時半ごろ。じゃあ玉井が毛利探偵事務所を訪ねたの、かなり早い時間だったんだね?
婚約者の前田は、その時刻にランチをしていたとアリバイを主張する。

参考人として佐々木と大川も連れてこられる。
二人はサンセットの共同経営者。二人とも確かなアリバイがあった。
二人は、高校当時に起きた事件の話をする。生徒会の金が盗まれたのだ。しかしその罪を玉井が被り、退学した。それ以降、佐々木と大川にとって玉井はヒーローとなり、今日まで付き合いが続いていたという。

玉井のベルトと橋の欄干に残った擦り傷や、プールの排水溝に絡まった水草、川岸についた足跡からみて、玉井は杯戸橋から落とされた後、自力でサンセットのプールまでたどり着いたと思われる。

「通販のマーメイド」の動画を見たコナンは犯人が誰かわかり、小五郎を眠らせて推理を披露する。
玉井を橋から落としたのは、佐々木と大川。玉井の手首に残った歯型が二人のものと一致した。
二人は、生徒会の金を盗んだことをネタに玉井に強請られ続けていた。また、憧れのマドンナである前田と婚約したことも腹に据えかねたようで、ドローンで玉井を襲ったのも二人だった。

……だが玉井は川から這い上がり、サンセットのプールまで行っている。
そこで手を下したのは別の人物。そう、前田江美だった。
前田が犯行時刻にランチをしていた事実はなく、更に、配信のプロデューサーに「今日は手作り弁当なの」と言っていた。
玉井と前田は学生時代から交際していたが、生徒会長と番長の恋愛はスキャンダルのネタ。
その時渡せなかった手作り弁当を持って、前田はサンセットのプールサイドで玉井を待っていた。川からプールにたどり着いた玉井に、「結婚したら通販のマーメイドを辞め、彼のために料理を振る舞いたい」と言うが、玉井は「通販のマーメイドとしてもっともっと稼いでもらう」と、それを拒否。
逆上した前田は、持っていたエミーバッグで玉井を殴打。彼の後頭部に残っていた「の」の字は、エミーバッグのバックル「e」が反転した形だった。
高木刑事が前田を連行しようとすると、前田は「無礼者!」と声を荒げ、佐々木と大川にエスコートしてもらい、パトカーに向かう。



■浦沢さんのチューニング

今回、脚本が浦沢さんだと分からなかった人多かったんじゃないですか??
僕はリアタイ出来なかったので、SNS見て「今日浦沢さんだったのか!」と知ってから見たのですが、思ったより普通で安心しました!というのが本音。

まあもちろん、ツッコミどころはいっぱいありましたが……。(「なんだってーっ!」とか、高笑いしながらパトカーまでエスコートされるとか、ジンギスカンとか笑)

『名探偵コナン』98巻・FILE.3「紅葉の挑戦状」より引用

(ジンギスカン、ほんとに何なの~~~っ!?笑)

でも、このぐらいの飛び出し方は大和屋さんもよくやる気がする。(さすがに扇沢さん稲本さんあたりがコレだったら「どうした!?」ってなるかな)

物語として破綻してなかったし、浦沢さん持ち前の不条理もほぼ無。
何より、「わるいやつら」「天才レストラン」で顕著だったコナンのキャラ崩壊がなくてよかった!
変声機で犯人の声使って自白したり、目をうるうるさせたり、駄菓子で喧嘩したり、水中に沈む犯人たちを見捨てたり……。
今回は、浦沢さんが『名探偵コナン』にチューニングを合わせてきてくれたのかな、とホッとしました。
(「天才レストラン」の時、なかなか荒れましたんでね……)



■【今週のおすすめ】『同窓会』チャールズ・ボークマン

今回は「同窓会」「4人」というキーワードから、チャールズ・ボークマンが1973年に発表した『同窓会』(原題:Class Reunion)という短編ミステリーをご紹介! アシモフ編の『ミニ・ミステリ100』に収録されているのですが(分冊版では中巻に収録)、あまり有名ではない作者らしく、調べてもなかなか情報が出てきません……。『ミスター・バンジョー』という短編が代表作らしいです。

ジャクソンヴィル高校53年度生の同窓会がホテルで行われていた。そこには、在校当時につるんで多くの悪戯をしていたタッド・ジャーモン、ローウェル・オリバー、ジャック・ハリマン、ダンカン・ギターハウスという4人組もいた。リーダー格だったタッドは他の3人に対し、卒業式の夜に犯した「ある殺人」の話を切り出す。

……というお話。超短い話なので、これ以上書くとネタバレになっちゃいます笑 サクッと読めてゾクッとできる一編です。


小五郎「平次!Next Conan's HINTやで!」
コナン「宝の目録!」
コナン「キッドと平次が函館で! いよいよ来週金曜!」
小五郎「金ローもお忘れなく!」

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