【アニメ感想】名探偵コナン 第1147話「張り込み4」
2024年12月28日放送。2024年最後のアニメ放送です!
そして現行OPもこれで見納め!
今年5月に「張り込み3」が放送されたばかりの「張り込み」シリーズ、早くも第4弾!
これまでは毎回担当脚本家が異なっていましたが、今回はなんと大川俊道さん!!! 『帰ってきた あぶない刑事』からのコナン復帰一発目!
登場キャラは、江戸川コナン、吉田歩美、小嶋元太、円谷光彦、高木渉、灰原哀、千葉和伸。
■今週のお話
【ゲストキャラクター】
蟹江田一平(かにえだ いっぺい)……40歳。6年前の宝石強盗事件の主犯
山形寿男(やまがた ひさお)……75歳。元警備員
蟹江田めぐみ(かにえだ めぐみ)……29歳。蟹江田の妻
桜町加奈子(さくらまち かなこ)……35歳。遊園地の客
長崎大輝(ながさき だいき)……30歳。配達員
■今週の感想
大川俊道さんは去年放送された第1069話「受話器ごしのスウィートボイス」以来の登板で、2024年は初登板!
アニオリは登場人物のバックグラウンドや本編に関わる内容に強く踏み込めないという制約がありますが、大川さんは新一や蘭の過去を掘り下げてくれることが多くて、コナクラにとっては大変ありがたい方です!
今回も、幼少期に何度も来たことがあるべいかゆうえんちの閉園に思いを馳せるコナン(新一)の表情が良かった……。そのいとおしげな表情、絶対蘭と来たでしょ!!!
事件も、コナンたちがバラバラに行動して、最終的に一つに繋がる形式がキレイでした!
山形さんというミスリードを経て、意外性のある人物が犯人なのも面白かった。
・閉園に思いを馳せるコナンの伏し目がちな表情、大好き……。
コナンくんのこの顔、久しぶりに見た気がする。
・子供のフリをする灰原の声、かわいい~!
・今回、高木刑事の作画イケメンすぎない!?
■小ネタ
・米花市内の遊園地
新一も昔からよく行っていた「べいかゆうえんち」。
米花市内の遊園地というと、やはりトロピカルランドが思い浮かびますが、こちらは恐らくディズニーランドが元ネタの、頻繁に行ける遊園地ではないタイプの遊園地。
「べいかゆうえんち」の方は、地元民が気軽に行けるタイプの遊園地として愛されてきたんでしょうね~。
しかも83巻・FILE.10「水色の想い出」によれば、トロピカルランドはオープンしてまだ1年も経っていない。なのでトロピカルランドオープン以前は「米花の遊園地=べいかゆうえんち」だった可能性は高いと思われます。
ちなみに第148話「路面電車急停止事件」では「米花ランド」という遊園地(?)の存在が明かされています。
■固有名詞
・べいかゆうえんち
50年の歴史に幕を下ろすことになった遊園地。新一も幼少期から何度も来たことがある。
メリーゴーランドやコーヒーカップ、観覧車、ジェットコースターなど、多くのアトラクションがあるが、どれもレトロな雰囲気を醸し出している。
跡地はショッピングセンターになる予定。
・Baker Eats(ベイカーイーツ)
デリバリー業者。前回の登場は第1140話「女子会ミステリー3」。
■今週のゲスト声優について
ゲスト声優は、アナウンス:中恵光城さん(初)、山形寿男:高桑満さん、長崎大輝:井口祐一さん、蟹江田めぐみ:高垣彩陽さん(初)。
高垣彩陽さんがコナン初出演で初犯人役!
高垣さんといえば、抜群の歌唱力を誇る人気声優さんで、『戦記絶唱シンフォギア』の雪音クリス、『ソードアート・オンライン』リズベット、『みつどもえ』の丸井みつばなど多くの人気作品に出演していらっしゃいます。
ベイカーイーツの配達人・長崎大輝の声は井口祐一さん。
『Spiritpact』では主役の一人・楊敬華を演じたほか、『刀剣乱舞』の蛍丸や『アイ★チュウ』の湊奏多など、いわゆる「ショタキャラ」も多く担当されています。
■スタッフ・キャスト
【脚本】大川俊道
【絵コンテ】加瀬充子
【演出】藤野陽介
【作画監督】山本道隆/長川薫/上赤由香里/紫灯珈
【声の出演】
江戸川コナン:高山みなみ
吉田歩美:岩居由希子
小嶋元太:高木渉
円谷光彦:大谷育江
灰原哀:林原めぐみ
高木刑事:高木渉
千葉刑事:千葉一伸
アナウンス:中恵光城
山形寿男:高桑満
長崎大輝:井口祐一
蟹江田めぐみ:高垣彩陽
【サブキャラクターデザイン】高橋成之/増永麗
【デザインワークス】小川浩
■【今週のおすすめ】『悪党パーカー/殺人遊園地』ドナルド・E・ウェストレイク
今回は「強盗が遊園地に品を隠す」というキーワードから、『悪党パーカー/殺人遊園地』(原題:Slayground)をご紹介!
ドナルド・E・ウェストレイクがリチャード・スターク名義で、1970年に発表した「悪党パーカーシリーズ」の1つとなる長編です。
悪党パーカーは、銀行の現金輸送装甲車を襲撃して大金をせしめる仕事を遂行した。しかし逃走用に手を組んだ運転手役のラウフマンの手落ちで車が事故を起こしてしまい、大金を持ったパーカーは、遊園地に隠れることを余儀なくされた。ところがそこで警官に姿を見られてしまう。しかもその警官は、ロジーニというギャングの息がかかった悪徳警官で、彼らはパーカーを殺して大金をネコババしようと画策しているらしかった。
パーカーは遊園地に罠を仕掛け、警官とギャング集団をやりすごそうとする。
……というお話。ホーム・アローンを彷彿とさせる、パーカーが大勢のギャングを相手に魅せる華麗な逃避行劇。長編といえどかなり短いので、サクッと読めてしまいます。