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飛騨高山「TEPPAN たなか」の男気 〜多国籍企業編〜

先日公開した、IT企業の皆さんの高山でのワーケーション体験を取材した際、同行した副社長・杉本が、お誕生日会も兼ねてご案内させて頂いた裏話を書きました!


wataridoriサービスをご利用いただく上で面白いのは、渡り鳥ハウスでの暮らしであることはもちろんなのですが、それ以外に地域の方々との交流、地域ならではの食事もあります。

今日は、先日、ワーケーション体験をしていただいた「コンクリートファイブジャパン株式会社」さんに体験2日目にご訪問いただいた、飛騨高山【渡り鳥ハウス_江名子】から徒歩10分ほどの所にある、趣きのある佇まいと、笑い絶えないシェフご夫婦の絶妙なコンビネーションが最高な鉄板焼きのお店「TEPPAN たなか」と、そこでのコンクリートファイブジャパン様のチームで初めて食べた鉄板焼きの体験について、ご紹介したいと思います。目次は、以下こんな感じです。

1.TEPPAN たなかって?

TEPPANたなか

さて、まずは、「TEPPAN たなか」の場所について。
飛騨・高山駅からだと車で約10分、高山の街中から少し離れた「江名子」という場所に「TEPPAN たなか」があります。高山の【渡り鳥ハウス_江名子】から徒歩10分程度で、本当に居心地が良くて、素敵なお店です。


では、なぜ、ここを知ったかというと、高山のアンバサダー金住則行さんのご紹介で、「高山で飛騨牛を食べるなら、ここに行きなさい」と、連れてってくださったのが最初のキッカケです。
その時の食事の時間のとてもあたたかい気持ちと清々しい田中シェフご夫婦との対話が楽しくて、Facebookで田中シェフとお友達になりました。田中シェフも渡り鳥生活倶楽部に非常に興味を持っていただき、いつでも遊びにおいで。と、快く言っていただきました。


2.田中ご夫婦のwataridoriスタイル

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そして、田中シェフのご紹介。現在は、鉄板焼きのシェフをされていますが、料理人のスタートは大阪で、さらに、みなさんが一度は聞いたことのある有名な老舗割烹料理屋さんのご出身なのです。
では、なぜ?今は、鉄板焼き?と、なると思いますが、そのお話の詳細は、是非、お店で御本人から伺ってほしいと思います。

それより何より、この田中シェフご夫婦、大阪での料理人時代、お店のお客様の縁がきっかけとなり、ドイツで日本料理店を開くことになり、ご夫婦でドイツへ。
そして、その後、また、そのドイツのお店のお客様の縁で、イタリアで日本料理店を開くことになり、、、イタリアへ。と、こんな解説だけでは済まない本当の渡り鳥シェフだったのです。

この渡り鳥シェフ生活についても、是非、お店でご本人から聞いていただきたいお話しです。じゃあ、なぜ?飛騨高山なのか?これには、さらに凄いお話が。こちらも詳細は是非お店で。


3.wataridoriコーディネート!

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さて、お店・田中シェフご夫婦のご紹介はこのくらいにして、そして、今回。先日もnote記事にご紹介させていただいた、ワーケーション体験のコンクリートファイブジャパンさん達をこちらにお連れする計画を立てました。

ご本人たちからも「飛騨牛」を食べたい!との要望だったため、「それなら、絶対ここです!」と、wataridoriサービスとしても「自慢げ」におすすめさせていただきました。

こういう繋がりでのご紹介できるのって、嬉しいですよね。
ご紹介を快諾いただいたコンクリートファイブジャパンの皆さんも、「飛騨牛、楽しみ!」と盛り上がってくれ、事前にホームページサイトのメニューからコースとお肉の種類まで選んでいただき、ご報告をしてくれました。その内容を田中さんにご連絡。人数もコースも了解。と、当日の夜にお会いできるのを楽しみにしていたのです。が、、、


4.多国籍企業がやってきた!

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ワーケーションの当日まであと1週間くらいと迫るある日、コンクリートファイブジャパンの担当者さんから

「slack通知 」
「 緊急!」
「私は、知らなかったのですが、参加者のAさんがハラルで、Bさんが小麦粉アレルギーでした!」と。。。

その時は、「ハラル=豚肉とアルコール」「飛騨牛=→牛肉」、「小麦粉=揚げもの」 「鉄板焼→き」。「う〜ん、大丈夫じゃないかな?」と、希望的観測で、「了解しました、」と、対応してしまいました。

しかしながら、少し冷静に我に返り、色々とネット情報で調べてみると、ハラルフードって、「豚肉を調理した調理具を利用できない」や、「豚肉から抽出したエキスやスープもNG 」、アルコールでは、「みりんや醤油も厳密にはダメ」、と、想像以上に制約が多そう。
これ、「TEPPANたなかさん、大丈夫かな?」と、恐る恐る、田中シェフにメッセージ。「実は・・・今度、お連れする方々の中に、おふたり、一人がハラルの方で、もう一人が小麦粉アレルギーの方がいらっしゃるのですが・・・」と。


5.料理人の葛藤とプロフェッショナル

その答えは・・・「小麦粉アレルギーの方は、対応出来ますが、あとは難しいです。」との答え。私は、言葉を失ってしまいました。

「さて、どうしようかな・・・」、みなさん飛騨牛をとても楽しみにしているし、まとまった人数の予約キャンセルは失礼だし、と、頭を悩ませながら、「ハラル、鉄板焼き」で検索をかけ始めました。そうすると、「ハラル認定神戸牛」「飛騨牛、鉄板焼きでハラル料理」などと検索がヒット。

「お!」と期待をしつつ、覚悟を決めて、失礼承知の上で、これらのリンクと一緒に田中シェフに私の想いをメッセージにして送ったのでした。半分、諦めと共に。

「田中さん、大変失礼ながら、世の中では、このような対応をしているお店もあるようで、私としてもこの人数のキャンセルを申し出るのも心苦しく、料理の種類を限定すれば対応することが出来るとか、こちらで何か持ち込んで対応することができないか。等、ご検討いただくことは出来ないのでしょうか。」と。

少し時間が空き、田中さんからの回答。「皆様が同じ料理で品数も少し少なくなりますが、対応できそうです。」と。お答えをいただきました。当日、お店でお聞きしましたが、この時間の間で、色んな検索をしていただき、なんとかして出来ないかと考えてくださったようです。本当に出したいものは違うものかもしれない。それでも制約の中で最大限のことをご検討いただいた本当のプロ。当日、そのお話をお聞きし、私は涙を流してしまいました。感謝。



6.初めてチーム全員で同じ食事を食べられた日

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そんな背景があるとも知らず、コンクリートファイブジャパンさんが「TEPPAN たなか」ご到着。お店のお庭やそのカウンター越しのテーブルの着席し、テンションが上がり、この2日間のワーケーションでの皆での様々な体験を振り返り、自然の中に対峙すること、地域の方々との交流。稲刈り体験にレンコン収穫体験、古民家での仕事やディスカッション。

どれもが、チームで初めての体験で、皆で笑い、皆で楽しみ、渡り鳥生活倶楽部への忌憚のないご意見をいただき、これからのワーケーションの実践やこんな取り組みもあったら良いね。と。様々な意見交換が出来ました。

そして、その盛り上がりに彩りを加えてくださったのが、短時間でハラルを学び、鉄板焼きに応用してくださった「TEPPAN たなか」の料理、季節の魚に、果物、松茸、そして、飛騨牛と料理の名称はここでは内緒にさせていただきます。が、本当に全員が心を鷲掴みにされたお料理の数々。

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ムスリムの社員Aさんは、感動して、「こんな美味しい日本の鉄板焼きを食べたのは初めてだ!絶対に家族を連れてまた来る!」、小麦粉アレルギーの社員Bさんは、「ファンタスティック、こんな美味しい鉄板焼きは奇跡のようだった」と。社長の菱川さんは、「今まで社員にグローバル人材が多いため、各個人が異なるものを食べることが多かったし、そのあたりには、気を遣ってきた。しかし、今日は気兼ねなく、チーム全員で素晴らしい料理を楽しめたことが本当に嬉しい。」と。そこに集まった皆さんが、本当に笑顔で、食事を楽しみ、心温まり、また、このチームで働く意欲になっていただけたのではないかと、本当に心から嬉しくなりました。

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そして、シェフ田中さんから、お誕生日のお二人にと、ケーキと窓越しの花火までサプライズプレゼントがあり、満場一致、最高の最幸のワーケーション最後の晩餐となりました。コンクリートファイブジャパン様にとっても忘れられない日となったことでしょう。


7.だから、渡り鳥は面白い!

翌朝、私は電車に揺られ、次の渡り鳥の場所へ。そこに田中シェフからメッセージ「昨夜は、ありがとうございました。渡り鳥さんのお仕事は、本当に今の日本人に欠けている何かを追及しているサービスに思えました。人が好き、出会いが好き、食べる楽しみ、日一日、無駄がなく、暮らしや人を大切にするサービス。だからこそ、良い人たちが集まり、支えられてもいるのだと思います。これからも、是非、引き続きよろしくお願いします。今回のような機会がなかったら、このような料理にチャレンジ出来なかったと思います。良い機会をいただき、ありがとうございました。」と。

世界にも日本にもいろんな方々がいらっしゃいます。その方々が、新しい出会いをし、新しい刺激を受け、また変化し、成長していく。今回は、ワーケーション体験をしていただくコンクリートファイブジャパンさんだけでなく、地域の方々にも良い刺激になったと感じられました。だから、渡り鳥は面白い!これからも、様々な体験者様とwataridoriのエピソードを両方の面から捉え、取材していきたいと思います。


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