へくそかずら、ブロンズカラーの美しき実。
へくそかずら、ヘクソカズラ、漢字で書くのが憚れる。書けば以下、
屁糞葛。
小学生が爆笑しちゃうレベルのネーミングセンスです。
ところがこれ、花材としては「日本にはこんなに素敵なブロンズカラーの実があるのね⁉︎」と、海外のフローリストさんから前のめりに名前を尋ねられるほど魅力的な存在でもあります。まったく先人よ、なんて名前をつけてくれたのか。
件の名前の根拠になった香り、いや臭いですが、鼻が曲がる、ってほどではないんです。むしろ往来のある場所に飾れば、見た目と香りで空間に程よい変化をもたらしてくれる存在です。もっとも、日中それなりに温度の上がる車中にうっかり置きっ放したりすると、戻ってから、むわっと鼻腔の奥の奥にまで迫ってくるものございます。
それにしても綺麗な色です。くるりと巻いた美しさもしかり。自然が作り上げた植物の姿かたちに惚れ惚れとする日々です。
ありがたくいただき、世界のどこかにタネを撒こうと思います。