点と点が繋がってない。
「あの人のいけた花はいけばなじゃない」なんて言う人が同じ口で「花が人になる」と言う。後者は”いけた花には、いけ手の人となりが出る”という意味で使われ、それを踏まえて前者を解釈するなら
「あの人のいけた花(Aさん)はいけばな(発言者Bさん)じゃない」
となるわけです。ちょっとした知識に自分の感情がこんがらがって何をか線を見落としている。点と点が一つの線になっていれば、誰かの花がどうだとか、言う必要なんてないわけです。だって「あの人って私じゃないのよ」なんてワケ知り顔で言われたところで、「そりゃそうだ」ぐらいしか返す言葉がないですよね。
前者はAさんのいけた花が発言者Bさんの思い描くいけばな像から外れているゆえの発言だろうけれど、それは単なる好みの違いというか、人となりの違い、キャリアの違い、キャパの違いでしかなくて。素直に”私の置かれている立場に共感してもらいたいんです”と言ってくれたらもっと返せる言葉は出てくるのに。
自分も感情の波が点と点をつなぐ線を隠さないよう気をつけたいと思います。
ありがたくいただき、世界のどこかにタネを撒こうと思います。