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モダンいけばな、という響きに思う。

モダンいけばなと自称している人の花を拝見すると、どこか昭和の香りが漂う。50年前に思い描いた2020年とでも言いましょうか。68年にキューブリックが描いた2001年の世界観は好きだ。今にも通じる美しさが残っている。ん、美しさという点では昭和の衣を纏いつつ、それでも美しさを残しているには違いないのか。僕の個人的な嗜好とは離れているだけで。ただ、と立ち止まり、そうして自問する。

やはり当代の花を、今の感覚でいけたらそうはなるまい。

自分の採用している花の表現手法がガラケー以前、黒電話の時代のものであり、それを現代の花としてiPhone11で発信するという高度なアイロニー。

今を表現するための今の手法、半歩先ゆく表現を心がけねば。

かくいう私は、『Modern Ikebana』と銘打った洋書に名前を連ねていただきました。フィーチャーされている西洋のいけばな作家に比べると少々異質。この違いを世界の皆さんがどう判断してくださるのだろうか、とワクワクしてます。


ありがたくいただき、世界のどこかにタネを撒こうと思います。