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花鋏、この柄尻は...。

ご近所のガレージセールで見つけた一丁。見慣れぬ柄尻のかたちに目が止まり、箱に"小原流好"と印判されていて興味が湧きました。

小原流好みなんてあったのね⁉︎ なにせ自分のいけばなをかたちづくる道すがら、礎となった小原流です。流派への貢献度はさておいて、今も籍を置いています。

手にとれば、ハサミの作者と思しき"光龍斎作"とともに小原流とも刻まれている。

持ち主の方のお名前も彫られていましたから、大切に使われていた、のちまぁ遺品整理などで流れたのでしょう、と勝手に想像。

それにしても小原流好み、この形の意味するところは。流派の先生方も大概蕨手/池坊と呼ばれるくるりと回った花鋏を使ってらっしゃる。

サイズは4寸5分といったところ。自分などが使うには小さく、太い枝を切るのにも向いてないんすが、ご年配の先生で携帯型ノコギリとこの手のサイズを併用されていらっしゃる方は少なくありません。

作と彫られた"光龍斎"で調べてみても市松人形の作者が出てくるばかり。
ついで箱書きで類似したものを探すと、奈良の刃物屋さんにゆかりがあるような、ないような。どなたかご存知でしょうか。

さておき、子供の手にちょうど良かったので買って帰って研ぎました。

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渡来 徹 | 花道家
ありがたくいただき、世界のどこかにタネを撒こうと思います。