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「虫喰いの葉っぱはとりますか?」

虫喰いの葉を取る場合もあれば残す場合もあります。
両者の違いはなんでしょう?

造形をいける場合、葉の姿に汚れがないものがよい、と考えるなら虫喰い葉は取ればいいし、逆に虫に喰われた葉の姿が面白い、と思えば残せば良い。

景色をいける場合、虚実等分、感銘を受けた景色に虫喰いが不要だと思えば取るし、虫喰いを入れることで人里離れた自然の循環を見せることもできる。あるいは虫喰い葉の残し方ひとつで季節の進行ぐあいを表現することだってできる。

と、書いてなんだかいけばなってアニメのようだなと思いました。

やんちゃな男の子、の符号として、鼻に絆創膏が貼られた姿で描く、眼鏡やポニーテールなんかも扱いが近い気もする。現実には、やんちゃじゃなくても鼻に絆創膏を貼る機会はうまれるだろうし、興味を持った子がいれば、その子のキャラクタに関係なくポニーテールで過ごす日があろう。

特定の意味づけ、符号を盛るか否かは作者の意図にかかっている。意図なくして、いけばなはいけられないということなのかな。茶花のなげいれだって、迎え入れる編集作業の中で挿れらるわけですから、そこには明快な意図があるはずだろうし。

ありがたくいただき、世界のどこかにタネを撒こうと思います。