デッサンと境界と"あいまい"について①

デッサンはおもしろい。


最初に世界を自分で思い切って定義をしないと始まらない。

-----○でも一本線でも、境界線から始まる。

見えるものの輪郭をざっくり描いてみる。

「どうやったら本物のそれを捉えられるのか?」

自問と観察、削ったり足したりを繰り返して気付くのは、

ものともの、特に人間とその他の間を区切っている「線」というのは存在しないということ。

-----曖昧さ、不揃いさというのは美しい。計画されないもの。しかし必然性を具えている。


人間の肌と空間を描く。

"わたし"と"他"を隔てる境界線が無いに等しいと発見する。

それまで、この星にとって異物のように思えた人間存在が、人間以外の自然の中にうづもれていくようなイメージをもってくる。

人間の複雑さこそが、海のような、宇宙のような、生命体の顕れなんだとも思えてくる。


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