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インタビュー中に、相手の顔を見ながらメモできる原稿術
昨日の続きです。
昨日は、インタビュー原稿で「全部大事だから削れない!」となった時に、取材中に取るメモが、"間引き"の方法になる、というお話を書きました。
私の取材メモは、基本、お相手の方の発言を全部書きます。
メモが追いつかないところもあるので、原稿を構成してから、文章にした箇所だけ、後で録音を聴き直して入れる、という段階を踏みます。
取材中にすごくたくさんノートに書き込むのですが、下を向くことはほとんどありません。お相手の顔を見て反応しながら受け答えをして、質問をしながら、手だけ動かして書いていきます。
ライターになって、そういう人があまりいないことに気づきました。
ノートを見せると、「えー速記?」と聞かれます(ちがうよー)。
昔、編集さんから「明日、同じ作品の別の方に取材するから参考に見せて」というのでお渡ししたら「ん!わからん!」と3秒で戻されてしまいました。
これはライターとしては特技かもしれないのですが、実は私が持つ2つの弱点のあらわれでもあるのです。
1つはこの特技を身に着けたいきさつ。
高校のころ、宿題とか「好きじゃないことをコツコツやる」系が苦手で、よく英語の先生に「宿題忘れたから放課後に〇〇個の単語を書き取り」を命じられていました。でも放課後は早く遊びに行きたい! なので、別の授業中に書き取りをして、それが先生にバレないよう、先生の顔を見ながら書いていくという作業をしていたのでした。
もう1つは、私は人のお話を聞くのがほんとに大好きなのですが、たくさんは覚えていられない。特に耳だけで聞いたことは忘れやすい。だから文字にして目に焼き付けておくのです。
プライベートでのお茶会、飲み会などでもメモを手放さないのはそのためです。
コツコツができないのと、耳だけの情報がたくさん覚えていられないという弱点が、すべてを記録するという長所になったのは、自分ごとながら面白いなあと思います。
今日は25分でした。おしまい!😆