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VRChatを人間関係でやめゆく人へ

はじめに

VRChatをやっている人の中で、『VRChatをやめました』という内容のツイートや記事を見かけたことがある人は多いと思います。

キチンとした統計などはしてませんが、体感的にはVRChatを始めた約半分の人が、1年以内にVRChatから離れていくイメージがあります。

そしてその理由は
『つまらなくてやめた』
というよりも
『人間関係が嫌になった』
が多いように感じます。

迷惑なユーザーに粘着されたり、そもそもうまく馴染むことができなかったりなどなど、人に起因する要因でやめていく人は結構いらっしゃると思います。

この記事がふと目に止まって読んでいるあなたも、もしかしたらまさにそれが理由でやめようとしてるところかもしれません。

ですが、少しでも
『VRChat……面白かったんだけどな……』
と後ろ髪引かれる思いをしているなら。

是非続きを読んで頂けたら幸いです。

今まで私が感じてきた平和なVRChatを遊ぶために、大事だと思っていることについて話そうと思います。

私はVRChat歴がそろそろ6年になって、色々なことを経験してきましたが、ここ2~3年は非常に穏やかな日々を過ごしています。

生まれ育つ村は選べないが、やり直せる

VRChatでは初めて会う人々を選ぶことは難しいです。まぁ現実でもそうですが、出会う人全てがいい人なんてことはあり得ません。

VRChatを始めたての時は、まだvrchatに慣れていない赤ちゃんのような状態だと思います。

その時に会った人たちが安定感のある人達であれば良いのですが、場合によってはそうではない時があるでしょう。

付き合いを続けているうちに、直接的、あるいは間接的に被害を受けてしまうことがあります。

ですが現実とは違って、VRChatはもう一度はじめなおすこともできます。
アカウントの作り直し、いわゆる転生ってやつです。

迷惑なユーザーも良く転生しているので、ネガティブなイメージがあるかもしれませんが、転校・転職のようなものだと思えばいいと思います。
(筆者はやったことないので想像ですが、おそらくVRChatアカウント新規作成するだけなので結構簡単に出来そうな気がします)

もしあなたがVRChatにおける最低限の生き方を覚えた後なら、一度転生してしまって人間関係をリセットするのも一つの選択肢です。

『でも、また面倒な人間関係ができるだけなのでは……』と怖がる人もいるかもしれません。

ですが、ここで一つ知っておいてほしいのは、VRChatは村社会の集合体のようなものですが、村によって全然毛色が違うということです。

一年中平和な村もあれば、人がいなくなって過疎化する村や、お砂糖による爆破で粉々になる村まで、様々あります。

そう、あなたが観測できてないだけで、平和な村はキチンとあります。

次は平和な村にたどり着くための方法について考えてみようと思います。

(ただし!! 平和な村ってのはつまり善い人々の上澄みみたいなものなので、良い振る舞いが求められます。自分がアウトロー寄りだという自覚があるなら、多分これ以降は参考にせずに、転生直後に会いたくない人を先制ブロックしつつ、ポピ横等のカオスな世界に飛び込んだほうがよろしいと思います)

平和な村への道のり

まず、何かしらのイベント(=集会)に参加するのがいいでしょう。

ただし、イベントに参加する人の一部あるいは大多数が受け身のイベントは避けたほうが無難です。

人間は何もしていないと余計なことを考える余地が生まれてしまいます。逆に目標に向かって邁進している場合、他人にちょっかいを出すほどの余裕はあまりありません。

そのため、定期的に開催していて、イベント参加者全員が主体となる明確な目的のあるイベントが良いでしょう。具体例を出すと、創作する人向けのイベントや、運動する系のイベントなどです。

それらのイベントに、継続的に参加しているうちに少しずつ知り合いが増えていくでしょう。この時に人を慎重に見極めるのが大事です。

目的があるイベントであれば、わざわざ深く関わらなくても同じ空間にいることが可能です。

ですので、この人と仲良く出来そうだなと思ったら徐々に少しずつ喋れば良いですし、この人嫌だなと思ったら塩対応するなりブロックするなりで良いと思います。
(私はブロックすると見えなくなっちゃうので、塩対応派ですね)

(追記) さらっと書きましたが『徐々に少しずつ』って部分、大事です。急激に距離詰めると怖がる人も多いことを覚えておきましょう。しばらくは挨拶だけの下積み期間があると良いかもしれません。
(参考になりそうな記事はBUSSANの『営業だった僕がやっているVRChatでのコミュニケーションの取り方【VRチャット会話術】』とかでしょうか)

さて、見極め方は色々あると思いますが、私個人としては
『挨拶をしている』
『お礼や励ましの言葉を言える』
『人の悪口を基本的に言わない(モノに対する悪口は、そこにいる人々が共感できる話題を提供しているなら有りだが、そればかりは駄目)』
『口が悪くなることがない(できればSNSも含めて確認したい)』
『人が話してるところに突然割り込んだりしない(ちゃんと待ってる)』
『人の話をキチンと聞いて、適切に会話のキャッチボールができている(一方的に自分の話だけしない)』
『会話中に不必要にぴょんぴょん跳ねたり、動き回ったりしていない(喜びを表現する時とかは別)』
『はっきりと聞こえるように喋っている』
『(求められたらするが)不必要な撫でや接近はしない。もしくは伺いを立ててからしている』
『武器や攻撃的なパーティクルを人に向けたり、QVペンを人に突き刺したりしない』
『しょっぱなから下ネタなどの下品な話をしたりしない。大丈夫か聞いたりしてからする(これは許せる許せないが人によって違うと思いますが、私は許せない派なので)』

この辺りを見るのが良いのではないかなと思います。
無言勢の方はここら辺が分かりづらいかもしれないので、より慎重な見極めが必要かもしれません。でも人によっては動きや表情などで楽しく分かりやすくコミュニケーションする方もいらっしゃるので、そういう部分から判断するのも一つだと思います。

さて、上記で挙げた内容、あなたは逆に気を付けられていますか?
人を不快にさせるような人間は、きっとすぐに村八分にあうでしょう。

安定している人は、基本的に『自分の機嫌は自分で取る』が出来ているので、上記で挙げたような内容は概ねできているケースが多いです。

そして、安定している人の周りには安定している人が集うので、最終的にそこで知り合ったフレンド伝いに平和な村に辿り着ければゴールです。
(村と称していますが、まともなフレンド=村そのもの、と捉えても構いません。ようは安定した居場所のことなので)

ただし、出来れば2つか3つ以上の毛色の違うイベントに足掛けしているのが望ましいです。

理由としては、平和な村も突然のボヤ騒ぎが訪れる可能性があるので、避難先を用意しておくためです。

人生何があるか分からない、もちろんVRChatもそうです。

目の前の"人"と話すことが大事

ここまで来てお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、平和な村所属の人は基本的に、『アバターの向こう側にいる人』のことを考えて、現実世界と全く同じような温度感で交流しています。

すなわち『人が嫌がることはしない』です。
現実では当たり前ですよね?

VRというのは不思議で、自分が如何にもゲームの中に入ったかのような没入感を与えてくれますが、現実世界でされたら嫌だなと思うことも地続きのように引き継がれることが多いです。

勿論そうではなく、ゲーム感覚で"切り離して"プレイされている人も居ますが、全員がそうではないというのはお分かりいただけると思います。

ですので、不必要に嫌われないようにするには現実と同じように、礼節を持って接するというのを大事にしたほうが良いです。

私が思うVRChatの楽しさ、そして楽しみ方


現実の人生では絶対出会うはずの無かった人やモノと触れ合えること。
これは恐らく大半の人が感じているVRChatの良い所だと思います。

私がそれに1つ付け加えたいVRChatの楽しみ方として
『VRChat内で趣味を作って、現実でも楽しもう!』
というものです。

VRChatはゲームではあるのですが、人々によるコミュニケーションが主体となっていることもあり、様々な趣味の沼が包括されている懐の広さというものがあります。

中には『こんなニッチな集会イベントが!?』みたいなのもありますし、仲良くなったフレンドが予想もつかないような現実の趣味を持っていたりします。

そういった趣味の熱量を人から分けてもらって、自分に合った趣味を探して現実でもやってみてはいかがでしょうか?

もしくは集会も行われていないようなニッチな趣味をお持ちなら、イベントを主催して同志を探すのも良いでしょう。

もしハマることができれば、現実も楽しくなるし、VRChatも楽しくなります!最強のループです!

そして、そうなってくると現実で趣味に費やす時間も必要になってくるので、特に目的もなく退屈さからVRChatに入ることが少なくなって、VRChatへの過度な依存が解消されてバランスの良い生活を出来るようになります。
(実際、クリエイター勢が比較的病みにくいのはここら辺にあると思います)

思い返すと、長年続けてきた私も『ワールド製作』って趣味がなかったら長続きしていなかっただろうなと思うタイミングがあります。

ここ最近の私の話をすると、建築系の知識のあるフレンドに色々教えて貰ったので、VRと現実の両方で家の柱の位置とか見るのがとても面白いです。
(こういう意図があるんだろうな、多分ここに柱あるよなとか、推測出来て楽しい)

現実の仕事に全く関係ないにもかかわらず、家の柱の位置を見て面白いと思える日が来るでしょうか!?まずないですよね!

でもVRChatでは、自分の人生には無縁だったであろう『興味を持つきっかけすらなかった物事』の入り口に立つことができます。

そういう観点で見るとVRChatはマジでいいゲームです。

ということで、心機一転して、新しい『趣味』を探してみませんか?
そして、どうせなら現実もVRChatもひっくるめて楽しくしてしまいましょう!

おわりに

もしかしたら、この文章を読んでくれたあなたの心の傷は予想以上に深くて、試してみようかなって気にはなれないかもしれません。

その時は素直にVRChatを離れて、時間で心を癒してください。
無理は禁物です。

傷が癒えて、もう一度やってみようかなと思ったときに是非参考にしてみてください。


そろそろ去年の八月ごろに某配信者さんの影響で入った人達がもうすぐ半年くらいになるので、このような記事を書いてみました。

この記事で、もう少し期待してみようかなと思えた人が居れば幸いです。
良い趣味が見つかることを祈っています。


……何ならワールド製作もオススメですよ!
現実の自然や建築物、目に入るもの好きなもの全てに詳しくなって、全てを楽しみましょう(笑)

と冗談はここまでにして。読了ありがとうございました。
あなたのVRChat生活に幸あらんことを。

サムネイル撮影場所:オモイデに沈む前に -Before It Sinks in Memories- ByAtto_あっと


追伸:こちらの記事も是非読んでみてください。


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