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IndexからBigscreen Beyondに移行したユーザーの感想とか

2024/11/04 記事の最後に、使い始めてから約6か月目なので、感想とかを追記しました。2024/11/08日まで2万円引きセールしてるみたいなので参考になれば幸いです。
2025/01/13 何か顔の横がチクチクするなーと思ったら、ケーブルの根元に亀裂が入って、ファイバーの一部がはみ出てました(笑) そのことについて追記してます。

はじめに

Bigscreen Beyondが届いてからの、使用感や気になったことなど、諸々を書き留めておく記事です。購入を考えている方や、現在使っている方の参考になれば幸いです。

筆者のPC環境(グラボとCPU)
RTX3080ti
AMD Ryzen 9 3900X 12-Core Processor

筆者が使ったことあるHMD一覧
VIVE初代
VIVE PRO2
Quest1・2・3
Valve Index(一番愛用)
Bigscreen Beyond(New!)

筆者が最近プレイしたVRゲーム
最近は(というかずーっと)VRChatしかやってないので、激しく動くコンテンツはそんなにやっていない人の感想という前提を踏まえて読んでください。

先に総括

買いかどうかは用途によります。
鮮やかなグラフィックを楽しんでたり、(Bigscreen Beyondより)広めの視野角が欲しい人はお勧めできませんが、普段使いしている分には最高だと思います。

人間不思議なもので、Indexから変えた直後は『ちょっとこれは……』などと思っていましたが、しばらく使っているうちに大概のことに慣れ、今では大半Bigscreen Beyondを使っています。

以下私の各種評価一覧(比較対象はIndex)。
重量  超軽い、正直この点においてはIndexに戻れません。
・画質  綺麗だと思います。文字が非常に読みやすい。ただしスペックの問題で大抵は画質を下げての運用になるが、それでも読みやすいと思う。
・寝やすさ  フェイスパッドの改造が必要になる。デフォルトだと汗だくの状態になる可能性が高いです。
・装着感  正直没入感を求めないのであれば、3Dスキャンされたフェイスパッドは逆に邪魔になります。顔に接触する部分は最低限のほうが良いです。それ以外は特に不満なし。
・マイク  
なんなら以前より鮮明に聞こえるらしい。つまりIndexと同等か若干上だと思われます。

ここからは、色々深堀して書いていきたいとおもいます。

全体的な変化について

Indexは液晶なのに対して、Bigscreen Beyondは有機ELです。
だから、Indexから乗り換えたときはまずこの差がとても気になります。
(VRHMDは結構混在しているので、気になる方は調べてみてください。ちなみにQuest2・3は液晶です)

以下にいい感じに説明してくださっている記事があるので、ありがたく引用させていただきます。

さて、普段Indexで過ごしていると、液晶の特性からかなり色鮮やかな世界で生きています。まぁ物は言いようで、有機ELのほうが確か発色的には正しいのですが、長らく過ごしているとこの色鮮やかさがスタンダードになるでしょう。

そこから、Bigscreenに乗り換えると、なんと色落ちしたような世界になるわけです。まぁコントラストがはっきりして、黒が黒っぽく見えるようになるのですが、落差に驚きます。

Bigsreen Beyondには明るさをブーストできるUIがあるのですが、切り替えた当初は150%にしてようやくマシになったかなと思うくらいでした。

あとよく分かりませんが、白が若干黄色っぽく感じるんですよね。謎ポイントです。

また内側に入っているレンズに、明るいものが反射して、幽霊のように映りこむのも凄く気になりました。

あとは視界を激しく動かすと、映像がぼやけます。乗り換えた当初は違和感が凄く、これで逆に酔ってしまう人もいるのではないかなと思いました。

ファンの音も結構煩くて、(明るさブーストするとファンが常に100%駆動になるという事情もあるのですが)ちょっと気になっていました。
自分はカナル式(耳にはめ込むタイプ)のイヤホンを使っていたので、それが耳栓代わりになって少しはマシでした。ですが、人によってはそもそもカナル式が嫌な人とかもいると思うので、これは要注意かもです。

あとフェイスパッドが顔に密着しているのも正直邪魔で、密着している部分がかなり汗をかくことが分かりました。これはフェイスパッド改造待ったなしだなと思いました。

ですが、以上のようなデメリット?を踏まえても、とっても軽かったので普段使いには丁度いいなと3~4週間ほど使ったある日。

META=KNOTの最終週のイベントを楽しみにしていた私は、久しぶりにValve Indexを装着したところ、その重さに恐れおののきました。
正直、こんな重たいものを頭につけて、ダンスとかしていたのかと思うとひやっとしました。

それほどまでに、Bigscreen Beyondは軽いんです。それがやはり大きな利点になっていることを実感しました。

また、久しぶりにIndexを付けて気が付いたのは、上で上げた全ての気になった点に慣れている自分がいることでした。

発色の違いも、レンズの反射も、ファンの音も、フェイスパッド……はちょっと改造しましたが、全てがあまり気にならなくなっていました。
まぁこれについては個人差はあると思いますが、一度慣れてしまえばBigscreen BeyondはとてもいいHMDだと思います。
(慣れを要する時点で人に勧めるのは難しいですけどね)

視界の暗転やノイズについて

自分がかなり気になっていたのはこれでした。
特定のワールドの特定の場所で視界の半分、もしくは全体にノイズがかかったり、暗転したりする現象が多発していました。

自分の製作中のワールドでも発生したので、おそらく
『高輝度な画素を大量に描画しようとしたときに発生する』
のではないかと思って、サポートに連絡したところ以下の返答が返ってきました。

なるほど~~~!!!電力不足か~~~!!!ってなりました。
確かにIndexはコンセントから直接電源を取ってましたから、それはそうなるよねと思い、直接取るように変更したところ改善しました。良かったです。

フェイスパッドの改造について

重要:自己責任でお願いします。一切責任はとりません。

と但し書きした上で、書きます。

使ってて思ったのは、やはり顔に接する部分が少なければ少ないほど快適な気がする。というものでした。
確かに顔にピッタリしていると没入感はあるのですが、普段使いするような用途で没入感そこまで必要か?と言われると、まず要らないなと私は思います。ですので遠慮なく改造に踏み切りました。

まず、要らない部分を考えてみることにしました。

要らない部分は顔の横の部分と鼻の下の部分、この2か所だと思ったのでここを削り落としました。

本当は鼻の下だけ削り落とすつもりだったのですが、それだと風が通り抜けていかないことに気が付きました。したがって後から横の部分も削りました。

Bigscreen Beyondのフェイスパッドは、内側にマグネット付きの薄くて細いフレームがあって、その上にスポンジ状の顔に接する部分が乗っている感じです。フレーム部分を残してスポンジをはぎ取ればOKです。自分はハサミを使いつつ、手でむしり取るくらいのラフさでやりました。

鼻の下は完全に削り取りましたが、顔の横面は顔に接する部分をそぎ落とすくらいで完全には取りません。そうすることで適度に没入感を残すことができます。

これにより、鼻の下から外側を見ることができるようになり、便利になりましたし、風が通り抜けるので、目の周りの暑さもIndexを使用していた時と同じくらいになりました
(補足:Bigscreen Beyondは薄型でかなり顔に近いので、結構暑いです。Indexの時よりも確実に暑いなとおもいました)

Bigscreenさん、公式で汎用の顔に接する部分の少ないフェイスパッド売ってくれれば買いますよ!(没入感よりも快適さを求める人向けの選択肢があってもいいと思ってます)

Bigscreen Beyond Driverについて

一度起動させて色々設定した後に、設定変えたくなってもう一度起動しようとしたら『もうすでに起動済みですよ』的な英文の表示が出て起動できなくなることがあります。

なぜかタスクマネージャーで落としても、まだいるし、再起動しても駄目みたいな感じで困りました。

その時、なんとなくタスクマネージャー上で右クリックして、詳細を表示としたところ、BeyondHID.exeが違うPIDで二つ存在することに気が付き、これを停止させたところ問題解消しました。

ここに二ついた

おそらくバージョンをアップデートさせたときにおかしくなっちゃったのかなと推測します(それ以後は発生してないので)

このドライバーを使うと明るさ調節やfpsの変更(72か90)、LEDのランプの色と明るさの調整などが可能です。

自分はfpsは90にしています。またデフォルトの設定ではめちゃくちゃ重いので、そういう時は解像度を落としましょう。これはドライバーのほうではなく、steamvrのダッシュボードにあるVR設定から解像度設定を40%程度に設定する必要があります。

これはQuest3のですが、Bigscreen Beyondもここから変更できます

コントローラーの設定について

私はQuest2とかでValve Index コントローラーを使う方法とかを調べたことがあったので、ああいっためんどくさい感じなのかなと思ってたら、特に何の説明もなく超混乱しました。

先に使っていたフレンドに聞きに行ったところ、ただBigscreen Beyond起動した状態でコントローラーのペアリングするだけでいいとのこと。

同じライトハウス環境(ベースステーション使用)だから、インサイドアウトカメラ方式のQuest2とは違って、あっさり使用できるんですね……。

一つ勉強になりました。

おわりに

他になんか思い出したことや新しく気がついたことがあったら書き足しておこうと思いますが、今のところはこんな感じです。

私的には慣れもありますが、非常に良いHMDだと思っています。

そもそも、Bigscreen Beyondは初プロダクトだろうに、人によっては約1年近い遅延はあったにせよキチンとユーザーに製品を届け、実用に耐えうるものが出てくることが凄いですね。

ここから数か月後とかはどうなっているかは分かりませんが、何かあるたびに更新しようと思っています。参考にしてもらえれば幸いです。

2024/11/04追記:6ヵ月経過しての感想

購入して使い始めてから6ヵ月ほど経ちましたが、特に故障等はありません。

それで感想ですが、次もしHMDを買い替えるとしたら、
『同じくらい軽量で、上位互換みたいなHMDが出ない限りはBigscreen Beyondでいい』
かなと思っています。

欠点はあるのですが、運用で何とか出来る範囲なのでほとんど気にしてないです。

ここからは思っていることをざっくりと書いていこうと思います。

軽いのは正義

使えば使うほどvalve indexに戻れなくなります。特にいいなと思っているのが、軽さ故に頭の上方向の保持ストラップが要らないことです。

以前valve indexを使っていた時はその重量を保持するために、頭の上部で支える必要がありました。そのため寝ぐせのような跡が付いてしまい、困るなと思っていました。

ところがBigscreen Beyondは、一応上方向の保持ストラップが付いてくるのですが、ぶっちゃけ付けなくてもいいくらい軽いです。

ですので装着するときは、まるで水中ゴーグルをつけるような感じです。お手軽すぎて最高です。

視界を激しく動かしたときのぼやけ

慣れて、もう認識できなくなりました。慣れって怖いですね。

VR睡眠どう?

特に追加のアタッチメント無くても寝れますが、フェイスパッドの改造だけは必要かもしれません。仰向けで寝てても、顔や頭の上部に跡ついている感じもないので、とても良いなと思っています。

発熱とゴーストは運用方法で対処可能

購入当初は発熱とレンズへのゴースト(反射のようなもの)が残念かもと思っていましたが、Bigscreen Beyond Driverで輝度を下げて、ファンの駆動率を少し上げてあげると、その両者に対応することが可能です。

色鮮やかさについては失われてしまうところがありますが、快適さを優先したい場合は全然ありだと思います。
(最初はうーんって感じかもしれませんが、目が慣れてくると十分に色を識別できます。人間の目って凄いですね)

私は気にならなくなって特に何もしていないのですが、白が黄色っぽく感じる現象についてはOpenVR Advance Settingから色合いに補正をかけることが可能みたいです(Jumuさん情報提供ありがとうございます)

オーディオストラップは要らないかも

買ったんですが、寝づらくなったのですぐ使わなくなりました。
買った当初は寝心地や重さの保持が楽になるかもと思ったのですが、逆効果でしたね。

私はオーディオ関係どうしているかについてお話ししましょう。
私はPC本体から伸びているHMDのケーブルを天井から吊り下げているのですが、それと一緒にイヤホン用のジャックを延長で伸ばしています。
(下みたいなやつですね)

それでそこにカナル式イヤホンを接続して、使ってる感じです。これだとぶっちゃけオーディオストラップ無いほうが楽なんですよね。

涙出た時がちょっと……

目からフェイスパッドまでの距離が短いので、フェイスパッドに浸透していっちゃう感じが少し困る。

なので、こまめにフェイスパッドを除菌ティッシュとかで拭く習慣を付けないと、結構不衛生になる可能性は高い気がします。

まぁこれは既存のHMDでもそうなのですが、XでもHMDをあんまり掃除してなくて、目の病気(薬で直る程度っぽい)になっちゃった人とかも見かけているので気を付けようね。

2025/01/13追記 ケーブル破損!

はい、破損しました……とはいえ、まだ生きてはいるんですが、何か顔の横がチクチクするなーと思ったら、ケーブルのHMDに差してる側の根元に亀裂が入って、ファイバーの一部がはみ出てました(笑)

みすぼらしいですが、応急処置してます

一応壊れてもいいように予備を買いました。公式からケーブルちゃんと変えるのはIndexと比べると優しいですよね。とはいえ、中々お高いですし壊さないに越したことはありません。
(市販のTypeCケーブルでも良くないと思うかもしれませんが、何故それを買わなかったかというと、特別製なファイバーのTypeCケーブルらしいという話をXで見かけていたからですね)

でも破損自体は私が対策を特にしてなかったのと、私の使い方があまり良くないのもあるかもしれません。

というのも筆者は天井からケーブルを吊り下げ式にしていることもあり、良くねじれてしまうんですよね。しかも下の写真みたいな感じでノーアタッチメントなので、着用する時に良く上下をクルクル回転させてしまうというのもあっての破損だと思います。

また後ろ側にケーブルを嵌める部分がありますが、大体嵌めてなかったのでそれも良くなかったですね。
(でも嵌めづらいし、良く勝手に取れちゃうんですよね……)

でもイイ感じの断線対策ってあるんでしょうかね?

Indexの時はコルゲート管で保護するといいよみたいな感じのツイートを見かけましたが、効果あるんだろうかって疑って一度もやってなかったです。

まぁ折角なのでやってみようかなと思ったのですが、ちょっと待てよと思いケーブル先端の差込口を図ったところ約11mm程度ありました。一方でケーブル系は3mm程度……明らかにデカいというか、中でケーブルがグネグネする未来しか見えなかったので止めました。

とりあえず『ある程度の範囲』で『固定できるもの』と考えた時に、やはりマジックテープとかかなと思い、マジックテープを購入してつけることにしました。これでしばらく延命してくれるといいなーって気持ちですね。
(マジックテープが届くまでは仕方ないので輪ゴムで止めています)

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