Tanger 2007年1月25日
今日はいよいよモロッコへ!結局モロッコへは日帰りで行くことにした。正直モロッコの知識、資料も全くないので、どこに行っていいかもわからない。
朝食を相部屋しているスティーブンと食べる。おそらくこのYHに昨夜泊まっていたのは、僕たちだけ。食堂のおばさん2人も、うちらにパンを焼いて、コーヒーを注いで今日の仕事は終わったみたい。なんとも楽な仕事だ。
スティーブンとはアルヘシラスのバスターミナルまで一緒に行く。彼はこの後友人がいると思われる近くの小さな街に行く。ただその友人がその街にまだいるかどうかは不明らしい。とにかく街に行き、聞き回るっていってたけど、そんなんで見つかるとは正直思えないけど、GOOD LUCKだね。
さて、僕はモロッコ目指し、フェリー乗り場へ。11時出港のチケットを買ったのだけど、チェックインカウンターのおじさんはのんびりしてるし、税関の人もまったく現れず、待ちぼうけ。カウンターではジャンレノに似た客と、カウンターのおじさんが大声でもめてた。たぶん「遅い!」って怒ってたと思う。(確かに処理が遅かった。)
結局フェリーに乗れたのは11時半で出港したのは12時過ぎ。船はあまり奇麗ではなかったけど、まあこんなもんかな。ここからは約2時間半の船旅。晴れていたので景色も良好!船の中も行き来自由だったので、外でずっと景色を見てた。でも風が強くて寒いし、フェリー前方の外で工事をしていたので、灰や塵が飛んでくるので、あまり快適ではなかった。それでもジブラルタル海峡を渡りアフリカ大陸に行くということでで気持ちは高ぶっていた。だって昔、「風雲たけし城」でもでてきた、本物のジブラルタル海峡を渡ってるんだって思うと、ちょっと感激した。
さあいよいよモロッコに到着!着いた時も何故かなかなか下船させてもらえず、みんな苛立ってたけどね。で、こっからが激動の滞在だった!
まず、船を下りた瞬間に、中年の男性が声をかけてくる。何かと思うと、ガイドのお誘いらしく、20ユーロでガイドを引き受けるという。そんなの必要無いので、断るのだが、ずっーとついてくる。かなりウザイ。と隣のカップルも見ると同じように勧誘を受けていた。これがモロッコの洗礼なのかな。
ちなみにここはタンジェっていうモロッコの港町。スペインからアフリカへの窓口となっている港で、毎年、大勢の旅行者が訪れる街である。ただ物価が安いため、貧乏旅行者や麻薬を求めて来るバックパッカーも非常に多いらしい。どこの観光地もそうだが、自然と客引きなども強引になる。
いつも通り、地図も持たない僕は、どこに行けばいいのか全くわからなかったので、とにかくフェリーにから降りた人達の後をつけていった。すると、横にいたカップルの女性が「モロッコははじめて?」と英語で聞いてきた。「はい。」と答えた。よし、このまま会話をしながらこのカップルについていこうと決めた。男の人もガイドの勧誘に付きまとわれていたが、慣れた感じで相手にしていなかった。
しばらく歩くと、旧市街地の中に入っていった。彼女は、「私達はお茶をしてから泊まる所を探すけど、あなたはどうする?一緒にお茶する?それともどこかに行く?」と聞いてきた。でも僕には行くところの見当もつかなかったので、一緒にお茶をすることに。ホントはお腹が物凄く空いていたけど、コーヒーだけを注文した。
テラス席に座り、ようやく落ち着ついてこの街を観てみた。はじめてイスラム系中心の国にきたのだが、やっぱり何か、今まで行ったことのある国の雰囲気とは異なっていた。あまり友好的な感じはしないし、人々の表情も険しい。ここに来る途中には、子供たちがたかってきたりもした。何故かいろいろなところから視線も感じて、なかなか気の許せない土地だと思った。
さて、このカップルと会話をしていくうちに色々わかってきた。女性はスペイン人。男性はオーストリア人。二人はバルセロナの南部の島マジョルカ島で一緒に工芸品を製造、販売の仕事をしているらしい。かなり儲かっているらしく、大きな家に住み、1年に1度は、長期で旅行に出かける。一緒に仕事をし、生活もしているが、結婚はしないし、子供も作らない、この方が自由でいいらしい。この男性は母国語がドイツ語でスペイン語はほとんど話せない。なので2人の会話は片言の英語。なんか変わった2人だけど、僕はこの2人のお陰で途方に暮れずにすんだ。
この時、彼女が店のウェイターと仲良くなり、ホテルを紹介してくれるという。ちなみに裏話で、このカフェのお茶代は、観光客と地元の人で値段を変えているってことも教えてくれた。当然観光客からは多く取るらしい。なんか卑怯だけど、彼らも必死に稼がないといけないんだね。
お茶を飲み終えた僕たちは、2人のホテルを探しながら、観光をすることにして席を立った。でもこの後がほんと大変だったんだよね...
次回へ続く...
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