Tanger part2 2007年1月25日

さて、お茶も飲み終わり、ウェイターの紹介のホテルへ。かなり狭い路地を入り、お店が並ぶ建物の2階にそのホテルはあるみたい。まあホテルなんて良く言いすぎで、外から見ても看板もないし、ただの安いホステル。僕は夜にはアルヘシラスへ戻るので、外で待っていた。

それにしても、タンジェという街は気が許せない。何人もの人が「コンニチワ」「アリガト」を連発してくる。(中にはニイハオと言ってくる人もいた。)最初は笑顔で返したりもしたが、途中からはもう無視。だってなんか下心が見え見えなんだもん。下手に話をしようものなら何を売りつけられるかわからない。実際、チェックインは女性にまかせて、男性は下に降りてきたと思ったら、モロッコ人に声をかけられ、なにかやり取りをしていた。すると何かを手渡し、「マイフレンド、マイフレンド!」と笑顔で去っていった。目の前でドラッグを買っていたのだ。聞いてみると、このカップルは旅行に来るとドラッグをやるのは恒例なんだって。ちょっとイメージダウンしちゃった。


チェックインを済ませた女性と合流して、再び3人で旧市街を周ることにしたのだが、残念なことに雨が降ってきたので、いくつか店に入りながら移動した。少し歩くだけで誰かしらに話し掛けられ、店を紹介される。レストランや薬局まで半ば強引に引き込まれ、説明を受けたりした。僕を除く2人はそれをちょっと楽しんでる様にもみえたが、僕はあまり好まなかった。それにしてもモロッコ人が多用する「マイフレンド」という言葉はどんなに信用できないことか...


このあと激しく雨が降ってきたため、最初に寄ったカフェへ再び行った。今度はハーブティーを注文。これが美味しかった!あっ。ちなみにさっきのウェイターの計らいにより、値段が現地人仕様で安くなってた。まったく... 


3人でいろいろなことを話し、楽しかったが、僕はまたアルヘシラスのYHに戻るので、ここで2人とお別れ。ホントこの2人には感謝。短い時間だったけど、この街を見て周れたのも2人のおかげ。一人だったらすぐに引き返してたかもね。



で。これだけではモロッコは終わらなかった...。



雨もどしゃ降りだったし、遅くなるとYHまでのバスがなくなってしまうので、急いでフェリー乗り場に向かった。チケットを買おうと売り場を探していると、一人の男に招き入れられ、オフィスに入った。すぐ出るフェリーがあるのでラッキーと思い、ここでチケットを買うことに。カウンターの人にパスポートを差し出すと、その男がなんとパスポートを横取りし、入国審査のための紙を勝手に書き始めた。そしてそれをパスポートと共に渡すと、「金くれ。」だって。ホントびっくり。これがサービス料だとでもいうのか?かなり腹が立ったが、時間もないし、小銭が余ってたので、それを渡し、さっさとそこを離れた。


で、次に乗り場が分からず、インフォメーションのお姉さんに訪ねると、2人の男が近寄ってきた。そのお姉さんもこの2人に聞きなというので、聞いてみた。すると入国審査の紙を見せてみな、といわれ、見せてみると、その場でいきなり破かれて、「これじゃ入れない。」といわれ、また勝手に新しい紙に書き直された。さすがに頭に来た!またこの手口で金を取る魂胆だと察知し、文句を言ったが、すでに紙を破かれていたのでどうしようも出来ず、また、お金を払うことに。相手は額に納得がいかず、詰め寄ってきたが、無視してフェリーへ向かった。まさかインフォメーションのお姉さんまでグルだったとは...早く平和なスペインに戻りた~い!!


帰りのフェリーも最悪。外は嵐で船は大揺れ。立って歩くのがキツイくらいだったので、船酔い寸前。かなりヤバかったけど、奇跡的に帰りのフェリーは1時間でタリファという街に着いた。行きとは違い、そこからアルヘシラスまでバスだったので、乗船時間が短く助かった。もう身も心もボロボロ...


まだまだ続く。


アルヘシラスについたのはいいが、YHまでの最終便は出てしまっていた。仕方なく、ターミナルからタクシーで行くことに。ここで失敗したのが、メーターの無いタクシーに乗ってしまった。本にはメーターの無いタクシーは料金がでないから、よくボッタくられるとある。でもターミナル横で拾ったので、確認せず、乗ってしまった。さすがにまずいと思い、メーターが無いことを運転手に問いただし、YHまでの値段を聞いた。でも料金はそんなに高い額ではなかった。でも降りる時に違う料金をいわれるのも嫌だったので、お金を渡す時もドアに片足を掛け、逃げる態勢万全だった。結局、最初言ってた値段で大丈夫だったけどね。


と、まあこんな感じで無事にYHに到着。ホント怒涛の1日だった...もうグッタリ。でも今日は他に宿泊客はいなく、一人で寝れた。

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