Lisbon 2007年1月22日
昨日が「海」なら今日は山!ってことで、「エデンの園」と呼ばれているシントラってところに行くことに。この場所の情報はあんまり持っていないんだけど、色鮮やかな宮殿があるらしい。(写真で見ただけなんだけどね。)意気込んだのはいいんだけど、電車の駅を間違える。(せっかく歩いたのに~。)で、正しい駅に行こうとするんだけど、どうしても見つからない。それらしき建物はあるんだけど、どう見ても工事中。INFOセンターに行って確認するも、どうしてもみつからない。結局2時間くらい歩き回って探すもだめだった...
そこで機転をきかせて、地下鉄で移動して、別の駅から電車に乗るって作戦!これが見事に大当たり!やっとの思いでシントラへ。リスボンから30分くらいかな。でも電車の窓がめちゃくちゃ汚くて外が見れない...
でもホントの苦労はシントラについてからだったんだよね。どこにお目当ての宮殿があるかもわからないし、名前も分からない。かろうじてガイドブックで見つけた「ペナ城」っていう名前を見つけるけど、これがお目当ての宮殿かどうかも不明。でも手がかりはそれだけなので、そこを目指して出発!(もちろん徒歩!)
でも,この道のりがホントにキツイ...「エデンの園」って言うよりは、「魔女の住む森」。曇り空。人気はないし、石段にコケ生えてるし、森の木も元気がない。薄暗い上り坂を歩く。ひたすら歩く。その先に何があるのか正直不明。一応山の上に城の廃虚の様なものが見えるけど。
シントラの駅から上り坂を歩いて約1時間。もう歩いてる感覚もなくなってきた。朝以降何も食べてないし、食べ物も飲み物も持っていない。あるのはガムだけ...店もないしな。と心が折れそうになった時、顔を上げると、薄暗い木々の間から色鮮やかな、赤と黄色の宮殿の一部が見えた!木々が邪魔して全貌は見えない。ちょっと希望も出てきて、さらに歩く。すると何かの入り口らしき門が。地図もあったので観てみると、さっき見た宮殿に行くには入場料もかかるし、まだまだ距離がある。ちょっと考えたけど、ここで挫折。というよりはさっき隙間から見えた光景で満足しちゃったんだよね。
そこの入り口にバス停があったので、そこからバスで帰ることに。バスの運転手からは驚いたように「何でここまで来たの?」と聞かれて、「徒歩で。」と答えると、ちょっと驚いていた。徒歩で来る人なんていないのかなぁ。確かに歩いてる人見なかったけど...
このバスでやっと休憩出来ると思ったんだけど、席が空いてない。しかも帰り道がこれまた恐怖。ものすごい下り坂で道幅もバスぎりぎり。しかもかなり曲がりくねってる。まるでジェットコースター。でも10分くらいで駅まで着いちゃった。これで4ユーロだから普通に考えたら高い!って思うけど、あの運転技術ならありかと妙に納得してしまった。
到着後、駅の横の小さなバルへ直行。そこでペプシを注文し、一気に飲み干す。あぁ最高...
まあ美しい宮殿の全貌は見れなかったけど、それもありかな。全てを達成してしまうより、未練をちょっと残しておくのもいいかな、と。たどり着けなかった幻の宮殿って感じでね。
帰りは予定を直にリスボンに帰らず、バスでカスカイスへ寄り道。この街が気に入ったってのもあるけど、1番の目的は夕食!この旅に来て、一番のご馳走は、初日の機内食っていうくらい、まともに食べてない。90%はサンドイッチのみかな。レストランは高いし、一人で入るのには気が引けてしまう。ただこの街には小さいショッピングモールがあり、フードコートで気軽に食べれる。知ってる限りのポルトガル語で注文。店員から何か言われたんだけど、意味不明。勝手に飲み物を聞かれてると思い、アーグア(ポルトガル語で水)と言うと、向こうも納得。異国では注文するだけでも緊張するね。
今日のメニューは、肌色したカレーっぽいタレのかかった米。その上にポテトものってる。久々の暖かいまともな食事に涙がでそうだった。次はいつまともな食事ができるのかな...
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