Bern 2007年1月31日
今日の目覚めはバスの中。夜中にスイス行きのバスにのり、そのまま撃沈。今回のバスは初のユーロライン社。ヨーロッパ各国を結んでいる会社で、一番有名かな。でも夜中の3時ごろに突然起こされ、バスに不具合があるから、乗り換えてくれだって。だれも英語が話せなかったのでイマイチ状況が把握できなかった。なんだったんだろ?
でもこのバスの乗客は問題ありだった。僕の前と後ろに座っていたおじさん達。2人とも禁止されてるのに、バスの中でアルコールを持ち込み、酔っ払ってた。かなり注意されてて、通路に寝たりした時なんかは、たたき起こされてた。それと一番後ろに乗ってた男3人組みがうるさい。ずーっと大きな声で盛り上がってた。と言ってるそばから、後ろのおじさんがコーラをこぼしたまま寝てしまい、僕の座席の下はべたべたに。ほんと勘弁してほしいよね...
スイスに行くにはフランスを通る。朝10時ごろ、フランス、グルノーブルってちょっと大きな街に停車。ここでちょっと失敗しちゃったんだよね...
トイレに行き、バスに戻ろうとすると、イスラム系の格好をした女性2人(おばさんとお姉さん)が手のひらに小銭をもって僕に近づいてきた。何を言ってるかわからなかったけど、なぜか僕は、両替して欲しいのだと思って、5ユーロをだした。その5ユーロを受け取った女性は、その紙幣を持ったまま、まだしきりに話し掛けてくる。ここで気がつけばよかったんだけど寝起きで、しかもお人好しってこともあって、違う紙幣に両替して欲しいのだと思ってしまい、今度は20ユーロを出した。するとその2人は、紙幣は受け取るが、小銭が返ってこない。そう。この2人はただの物乞いだったのだ!!!さすがに僕も気がつき、さすがにあげすぎだと思い、返してもらおうとするが、後の祭り。5ユーロくらいならいいが、20ユーロも持っていかれるとさすがに腹が立つ!今後も気をつけないと。海外で向こうから話し掛けてくる時(特に駅付近)は98%が疑ってかかった方が良い。だってバックパック背負ったひとに道なんてあまり聞かないでしょ?大体がお金くれって言われる。(お金持ってそうにみえんのかな?)
スイスに入る時、イミグレーションに遭遇。スイスはEUではないから入国審査が必要なんだよね。スペイン、ポルトガル、フランスはEU加盟国だから国内旅行扱いになる。モロッコのときは船の上で入国審査だったからね。でそれが興味深い。ベレー帽かぶった軍人がバスに乗り込んできて、顔を確認しながらパスポートを回収していく。けっこう車内は緊張感に包まれてた。なんか映画とかでありそうなシーンだなと思った。
その後もロングドライブは続き、夜7時ごろにベルン到着。スイスの首都なのに降りたのは僕だけ。人気ないのかな?なにもない駐車場におろされたけど、遠くに駅が見えたので、そこまで歩く。インフォメーションセンターもあったので、そこで地図をゲット!(タダ!)しかも、ここの人がYHを知っていたので、地図に場所を書き込んでもらった!ラッキー!お陰であまり迷わずYHにつけた。
ここのYHで本棚があって、日本語の本発見!なんとこの旅に来る前によんでた沢木耕太郎の深夜特急という本が二巻もあった!この本は旅をする人のバイブルって言われてるほどの本で、作者がユーラシア大陸をバスで横断するっていう紀行文。なんかただの本なのに、僕と同じ時に旅をしている別の男に出会った気分。作者も本の中では進行形で旅をしているし、僕も旅の途中。なんか不思議な出会いだよね。そういえば初日の飛行機以来、日本語はなしてないなぁ。
とりあえずベルンには3泊して休養するつもり。着いたのは夜でまだ何も見てないから、明日は街を散策しよう!
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