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ランチェスター戦略で大手に勝つ【わたちゃんの、まったりビジネスコラム】

手に職をもって自立している我家の嫁と娘たちは、普段、おやじのことを「一家の“大根”柱、しかもカイワレ」くらいにしか思っていないくせに、鮨屋と焼肉屋で勘定を払うときには突然結束して「一家の大黒柱」としての要求をしてくる結束力が理解できない、わたちゃんです。
多勢に無勢とは、まさにこのことです。

ランチェスター「弱者の戦略」は、大手に勝つための戦略を示唆しています。

「ランチェスター戦略」とは、戦場における戦力の損耗率を説明する数理モデルとして英国で誕生した「ランチェスターの法則」が、米国で戦力配分に関する最適解を導き出す方程式に発展。そののち、日本で企業経営の競争戦略理論に適用されたものです。
かなり簡単に説明すると、組織の販売能力を「ひとりあたりの販売能力×人数」に分解し、

人数が同じ場合にはひとりあたりの能力が高い方が勝ち(第1の法則)
ひとりあたりの能力が変わらなければ、人数が多い方が勝つ(第2の法則)
というものです。

第1の法則を「弱者の戦略」
第2の法則を「強者の戦略」
といいます。

「弱者の戦略」では、
相手と戦う場合には「局地戦」「接近戦」「一騎打ち戦」に持ち込むことにより、強者に勝つ戦略を構築していきます。日露戦争における弱者だった日本は、この戦略である「丁字戦法」により強者ロシアを倒したことは有名です。

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これをアパレルショップにあてはめると、
大手は店舗への集客に対するプロモーションに対し戦力が十分に使えますが、小規模のショップは十分な投資をすることができません。したがって、小規模ショップは集客力の高いテナントに入り、集客以降の戦力に集中します。そうなると、集客力の高いテナントでしかも大手ショップの隣店舗は最高の店舗立地となります。
店舗前までの集客は他社の力を借りながら、ランチェスターの弱者の戦略である「局地戦」「接近戦」「一騎打ち戦」で勝負できるという訳です。
ただし、店舗内でのインナープロモーションや接客力で大手に勝る戦力を養うことは必要です。規模の経済を追求する全店で共通化された施策を重視する大手に対して、地域のイベントや客層に合わせた徹底的な地元密着型の施策が有効となります。

ということで早速、ランチェスターの弱者の戦略に習い、鮨屋の支払い交渉開始です。
相手(嫁と娘たち)は女性3人組なので、弱者の戦略の基本どおり、一人ひとり倒していこうと試みましたが、結果は玉砕です。基本を忘れてしまったのです。弱者の戦略は1対1でも圧倒的に力の差がある場合は通用しないのです。しかも最初に空母を狙ったしまったのも、敗亡した原因のひとつでした。「あんたの行きつけの店でしょ!」とされたうえに、2軒目まで受け持つことに。圧倒的な個人のパワーの差×人数パワーにより、こてんぱんに逆襲されてしまいました。しばらくは、地道にパワーをつけることに精進して再チャレンジしたいと思います。

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