ジェネリックサービスってあり?【わたちゃんの、まったりビジネスコラム】
○○系ラーメンという看板を見ると、ついつい入ってしまいメタボが進む、わたちゃんです。
飲んだ後の誘惑はとくにダメです。実際にお店で食べてみると、その味にガッカリすることも多々あります。独自性の強い某中華チェーン店でも同じような体験をしたことを思い出します。標準化と独自性は強みにも弱みにもなるものなのでしょう。
「ジェネリック(Generic)」とは、
「一般的な」「ブランドに囚われない」といった意味の言葉です。
「ジェネリック医薬品」は有名で、後発医薬品とも言われ、医薬品の有効成分そのものに対する特許である物質特許が切れた医薬品を、他の製薬会社が製造・供給する医薬品で先発品と同じ成分でありながら、安価に提供できるため普及しています。
最近では、「ジェネリック家電」という造語も見かけるようになりました。ただし、ジェネリック医薬品とは意味合いが違い、ブランド力の低いメーカーが有名メーカーと同等の性能をより安価に提供する商品のことです。圧倒的な低価格で提供されることが多いため、消費者からは大きな支持を得ています。この価格を実現するために、既存製品よりも機能を減らしたり、大手家電メーカーから一世代前の部品や技術などを安く購入しています。
このように考えると、大手コンサルティング会社を退社して独立したコンサルタントや、○○流マッサージ、のれん分けしたラーメン屋や職人などは「ジェネリックサービス」といえるかもしれません。ブランド力が小さいため低価格で対応したり、簡易版を提供したり、一流の学者やコンサルタントの著書から独自の方法論を作るなど、さまざまな工夫をこらしています。
医薬品や家電との最大の違いは、本家もジェネリックも含めて、商品がモノではなく「サービス」であるということです。
サービスとは、目に見えない、無形のものであり、お客様との共同作業によって完成します。
同じ商品(サービス)は2つとなく、毎回違うサービスを提供しています。そう考えると、ジェネリックではなく、すべてが独自サービスであるとも言えるわけです。 サービスは、モノのように金型を作って転写したり、成分表をベースに同じ形を作ることができません。いろいろな金型や成分表を臨機応変に使い分けたり組み合わせたりするスキルが必要で、そのためには「引き出しの多さ」や「柔軟性」「人間力」が重要となります。ジェネリックとしての基本サービスの上にいかに独自性の高いサービスを付加できるかが成功を左右します。
そういうわけで、ジェネリックサービスを追求するためにも、のれん分けしたラーメン屋めぐりが止められないのでした。
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