「地球のことをおしえてあげる」わたげの絵本だより
絵本が好きで、子どもの読み聞かせの時間が好きです。そんな中で、印象に残っている絵本を紹介していきます。今回は優しく美しい色合いに、金の箔押しの星が素敵な ソフィー・ブラッコール 「地球のことをおしえてあげる」。
「地球のことをおしえてあげる」
優しい色合いに、ほのかに光る金の箔押しがされた星たち。地球の上にごろりと子どもが寝転んで、お絵描きをしています。見上げるのは、遠く彼方の宇宙。
ハードカバーの表紙を開けた見返しには、表紙・裏表紙それぞれに異なるイラストが描かれており、お話と繋がっています。
ソフィーさんの絵本は、他にも何冊か読んだことがあるのですが、ひとつの特徴として、後書きに本を制作するにあたっての彼女の制作話が書かれていることだと思います。
そして、その制作話もおもしろく、本の内容をより深く知る手がかりになるでしょう。
本には どんなことが書かれているの?
ストーリーを書いてしまうと、せっかく楽しみにしている方に申し訳ないので、簡単に概要を紹介したいと思います。
私たちが住む「地球」について話をしていて、その地球には色々な人が住んでいるということ。そしてその人間の暮らしについて。
人間と一言でいっても、様々な多様性があること。人種・性別・障がいや様々なバックグラウンドを持つ人たちがいること。そして様々な課題があって、共に生きながら未来へ歩んでいること。
どんな人が書いているの?
作者は、ソフィー・ブラッコールさん。オーストラリア出身のアーティスト、作家、イラストレーターで現在はニューヨークのブルックリンをベースに制作をしています。
「プーさんとであった日」、「おーい、こちら灯台」は、アメリカ図書館協会が優れた子ども向け絵本へ授与している賞「コールデコット賞」を受賞しています。
わたしのこの本との出会い
色々な国で暮らしていて、読みやすいのは「絵本」。子ども向けに書かれているので、読みやすく意味も理解しやすいのです。私が持っているのは、ドイツ語バージョン。
本屋さんで、きれいな表紙がとても輝いて見えました。そして、子ども向けに書かれた多様性やより良い社会へ向けたメッセージが珍しく、子どもに読み聞かせながら私も学ぶことの多い本です。
年齢層は幅広く、おそらく小学校中・高学年まで学べる本だと思います。読み終えて、これからの社会について話をするのも良いかもしれません。
ギフトとしても、おすすめの絵本です。
それでは、また。
ふわりと、どこかでお会いしましょう。