<はじめての手帳スケッチ>その2. 手帳スケッチとは
はじめに
第一回の記事で、この記事を始めるきっかけに触れました。要約すると以下の通りです。
このシリーズの目的は、初心者が読んですぐに実践できる、「手帳スケッチ」入門用の解説です。
今回は、「手帳スケッチと何か」、このシリーズで扱う「手帳スケッチ」について述べたいと思います。
手帳スケッチとは
「手帳スケッチ」という言葉は、ペンスケッチのジャンルでは知られていても一般の言葉ではありません。ですから初心者の方には「手帳スケッチ」について説明する前に、そもそも「スケッチ」とは何かということから始めなければならないでしょう。
しかし、スケッチの定義は、私がこれまで調べるかぎり、人により解釈の幅があります。私自身は「素描」という日本語の方が、直感的に把握しやすいと思っています。ただこのシリーズは絵を描きたいと思う初心者を対象にしていますので、スケッチの解説よりも、「手帳スケッチ」の内容を先に示した方が分かりやすいと思うので、先に進むことにします。
扱う「手帳スケッチ」の範囲
それでは本シリーズで扱う「手帳スケッチ」の範囲を以下のように決めたいと思います。
用紙は安価でどこでも手に入る白い紙で携帯性の良いもの。具体的には、B5程度か、それ以下のサイズのスケッチブック、ノートや手帳などです。ただし、線描の練習には、A4サイズの白紙(例えば家庭プリンターの用紙など)を使うことにします。
ペンは、水性顔料そして乾くと耐水性のサインペン。ペン先は一定幅ではなく、線の肥痩が表現できる樹脂製の丸いものが好ましい。なお、修正することが出来る鉛筆は使いません。
手帳スケッチでは線描だけでも十分絵になりますが、彩色画材で好きな色を塗ることもできます。このシリーズでは彩色画材として主に透明水彩絵具やマーカーを解説します。
おわりに
前項で述べた「絵長スケッチの範囲」は別に詳しく紹介しますが、具体的なイメージを読者に持っていただくために全体写真を下に示します。