とある新人声優さんの2Dモデリング製作とその辺裏話
私には持っていたつもりの覚悟なんて無かった。 何もかも中途半端でしたーー
あなた方は口の端に乗せる。
"彼らは白昼夢に見る。なりたがりの、真似たがり"だと。或いはもっと口汚い。ならば搾取だけしないで教えるのが筋だろう。現実の厳しさを知れば、こいつぁとんでもない地獄だと思い知る。現実味の無い白昼夢を見ている彼らに、霧の向こうから現実を教えてやることで、搾取対象はガクリと減るだろうが、少数精鋭にはなれるだろう。
なにしろ面構えが違う。
主に代理店のエラい連中が大好きで止まない、都合の良い即戦力の出来上がり。教えるのは一時の優越感かも知れないが、所詮は怠惰の尻拭い。精神的なダメージやヘイトは自分に向く。教えぬは優越感かも知れない。地べたを這いずりながら白昼夢を見ている彼らを見ていることが、優越感と呼ぶのなら。
成功するかしないかは別。
運も伴う、人付き合いで「コイツ嫌い」で済む世界じゃない。合わなくとも会うことはある。媚びを売るんじゃなくて、覚悟決めなきゃ腹くくらなきゃ、温度差で一瞬で丸焦げ。それでも「やったことは無茶だったかも知れない、土台、無理な話だったかも知れない、でも全力は出して。ーー無駄では無かった」と言える人生には、最低3箇条が必要。声優やクリエイターに留まらず、きっと誰にでも当てはまることだろう。
なりたい自分は何者なのか
それで一体、どうありたいか
どういう人であり続けたいか
その3つ。
個人的に"何もしない、成し遂げることをしない、覚悟を決めない人たちにウンザリは理解する"けれど、腹くくりの変化に気付かないのは些か問題。
"なりたがりの真似したがり" なのかも知れない。
真似したがりが紛い物だとしても、どうありたいかと強く決心した時点で、それは本物と呼べる。なりたがり、ではないのだ。
私が見たのは、まるで就職氷河期末期のやり方で、毎日圧迫面接よろしくの光景。腹をくくれぬ白昼夢を見る者に限って金で役を買うような詐欺紛いに手を出す。夢を金で叶えてやるだけの簡単お手軽詐欺で、憐れなことにドヤ顔するんです。我々はいつからそこまで落ちぶれた。彼らはいつになったら気付くんだ。
薬にも毒薬にもならなきゃただの水でしょうが、あなた方が教えないのなら、搾取をしたいだけならば私は劇薬になりますよ。そりゃあ諸刃の刃だ、私が倍以上痛いに決まってます。あなた方がやらない理由もそれだろう。やってらんねえよな? 何者にもなれない"夢見てるだけ"は意味が分かんねぇよって逃げるだけだもの。私はやってから文句言うし、ついやったからには、私は後悔しない結果を残す。
ぺちこんと手痛い現実の一欠片を見せました。
案の定、覚悟が伴っていなかった彼女は病んでしまった。フワフワと漠然とした将来への不安や焦り、自分の可能性、何が出来て出来ないか、どうしたいのか、どういう人になりたいかは自分が決めなくてはならない。夢から現実の境目で、一度は頭がおかしくなる人もいる。そうこうしている内に彼女は白昼夢から、うっすらと目を覚ました。
パワハラが怖い、面倒なのは解ります。だけど教えないことが何十倍、何百倍、彼らにとって残酷か。彼女は泥水啜ってきた人間である一方、立ち直るために裏で動いていた。私に対する恨み節だってあっただろうに、帰ってきて一言目の言葉が冒頭のそれ。
腹くくった人には、私は一定の敬意を払います。
無知の知を知った彼女は、誰に言われなくとも3箇条を既に持ち合わせて帰ってきた。自分に足りないものを知り、やりたいこと、やれることを見つけ、どうあっていきたいのか、どういう人になりたいのかを決めてきた。自己PRの塊の中に可能性が見えてきた。
彼女の欠点は多々ある
数多の作品を知らないので、素敵シナリオや演技を知らない
リアル仕事が多忙で、その暇もない
各種情勢に疎い
埋めましょう?
まずは、そのスマホアプリでこさえたお世辞にも萌えない量産型アバターから脱却だ。あまりに合わないし、カスタマイズ性に欠ける。……ということで、あちこち古い友人知人に声をかけ、思えば気がつけば制作側にいたおかげで、推し活とやらをロクにしたことがない私なりの説明をし、年末の忙しいときにひと肌もふた肌も脱いでくれて「スケジュールや人員的、フルトラとかは流石に無理で限りはあるし、出来る範囲内だけど2Dモデル制作に協力する。vrm作って3Dヌメヌメは目標にしたらいい」と首を縦に振ってくれた皆にも、口調から察するに思い当たることがあったんだと思う。ありがとう。
というのを、エラくかわちくしてくれた新人絵師さんありがとう……。未完成なので実稼働はしておらず、ただのTwitch用換装モデルなので彼女は仰々しい告知はせず、服装一部公開だけで界隈はそれなりにザワザワしたようで。クラファンでもなんでも作ろうと思えば彼らには出来るのに、それすら頭が回ってないほど追い詰められていることが、数値化されてしまった。管理運営側への不平不満みたいなものも一部あるかも知れない。
あるいは「ここに居ても意味が無い」という意思表示でもある。これに対しては即時決定するのは考えもので、事務所登録というのは身元保証にもなる。フリーを後ろ盾の無い素人と同義として扱うことは、よくあること。
閑話休題。
中には私を詐欺師呼ばわりする人もいました。
うじゃうじゃいるんだ、ニコ動の頃が懐かしい。
痛々しいド素人がくっついていて、不安煽って判断力鈍らせているところで余計判断ミスらせ、自分がやったわけじゃ無いから知らんぷりついでの被害者面。誘導ミスったのはそちらだ、全責任持て、全部責任負えよ? って負えるわけ無い。そもそも、この世界でそういうのに手を出すのが、一番良くないのだけども。
「悩みというのは大方、将来への不安だったりする。明日のことが解る人なんていないから。不安で仕方ないだろう。世の中には、そういう不安な気持ちに対して無意識に巣を張る人がいる。無意識だから、とても無邪気で一見害は無く、その人自身も不安を抱えていることが多いんだ。善し悪しはそちらで判断して欲しい。
しかし、私が何も無いお前を詐欺って、何の利があるのか答えてみたらどうなんだ、具体的に。今答えろ、すぐ答えろ。他人にそうやって言うことがどれだけの事か解ってて、お前に確認させる方とお友達か、そりゃいいお友達だ。実に賢い、そして言いなりになって聞きに回る君。
他人のことを嫉妬し、他人のせいにする前に、その人を疑えばどうなんだ? 君の夢を応援してくれるんだよね、口だけ言うことも、他人に擦り付けることも無料だもんね。そして沈みゆく泥船に乗る君に応援してるって口だけで言い、君自身に墓穴を掘らせ、墓穴にハマり、罪悪感と屈辱感でいっぱいの君に寄り添い心から同情してみせて、世界があなたの敵であろうとも、私はあなたの味方だからって言い続ける。前を向こうとすれば『失敗したらどうするの?』と頭を撫で、さも自分だけが味方のように振る舞い続ける。君、そういうの好きでしょう? そういうのを、辛いときも一緒にいてくれると勘違いしているようだけど、それはどうかな。
願いを実現する事を享受したいと思わないか。不安でいっぱいのあなたには魅力的な関係性だろうが、私は真っ平ゴメンだ、そういう方法で足引っ張り続けるだけの人。懲り懲りだし、前に言ったはずだ」
……と、言うのは今は無駄と思ったんで止めました。人の幸せのかたちなんて人それぞれですが、過去例を見る限り、腹をくくらぬ間に形成されたそのような関係性で、幸せになった方はもれなく皆無なので、気が変わったら声かけてください。私は己のカロリー消費してまで、怒るわけでも怒鳴りたいわけでもなく。失敗や恥が多い人生を自分で受け入れて、認められるかどうかだから。
大体、こういう理由でダメになるみたいだ。
延々愚痴られ続けることにウンザリで捨てられる。
何も為し得ない人にしておいて、他のことでも集中力の欠如や、余裕の無さで何も為し得ない。その未練たらしさにイラつかれて捨てられる。
それもまた、無意識下で行われる行為。
無意識というと、自己嫌悪する人が無意識にやっちまうことで、必要とされたいから人を試す。必要とされれば愛されていると思うことが出来る、自分自身への嫌悪感を、承認欲求を満たすことは出来る。満たしたければ、他人の成功を妬まずに素直に受け入れる癖をつけ、それはそれとして悔しいと思うことが励みになったりするものじゃなかろうか。癖は習慣になる。習慣になれば案外楽になるのかも知れない。
試されることも、詐欺師呼ばわりも慣れたくないのに、慣れてしまった。小汚い体液ぶっ掛けられてるような気持ちになるし、気分の良い物ではない。
ケジメは必要だ。そういう人が気付いたのなら侵した罪は何らかの形で償ったりケリをつけなきゃいけないし、ある意味つまらない意地も捨てなきゃいけない。
それはエラくシンドイけど、蜘蛛の巣から出て血反吐吐くまで努力した人は八割以上成功している。腹くくったことになり、もう逃げられないから。そして、今までに溜まってきた鬱憤、埋めらなかった傷の功名で、どうなりたいか、どうありたいか、どうしていきたいかは決まっていたりする。よくあることでもある。経験は全て糧となり得るのです。
他人に起こった良いことを素直に羨ましいと言える事は、私は尊敬に値する。
最近は金で役買えるんです?
へぇ。それはとんだ詐欺紛い、それこそ他人の夢を食い物にした悪質なワークショップですね……。ワークショップと名前つけてりゃ、何も知らないのは飛びつきますよね。私ならダッシュ回避して、裏にいる連中調べて「あー↑ あー、なるほど!」になるかも知れませんし、あくまで真っ黒に近いグレーゾーンとは思いますけども。
時が解決する問題と、解決しない問題ってある。
事が起こった瞬間を無かったことには出来ないから、何らかの形で昇華して消化しなくてはならなかったりする。あるいは劇薬を飲んで胃の腑からヘドロを吐き出さなければならない。
その時に顔色を変えずに背中を擦ったり、水を差し出し、その後に気持ち悪いとボヤくのを「アレをあんなに溜め込んでたらキツい」と、体育座りで寄り添ってくれる人を、戦友と呼べるのかも知れない。
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