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フィギュア原型の作り方は2種類 -アナログかデジタルか-

フィギュア原型の作り方は大きく2種類の作り方があります。

❶ アナログ原型(粘土など)
❷ デジタル原型(3Dソフト)

私は2007年からフィギュア制作をスタートし、10年間ほど石粉粘土での原型制作をしてきました。
それ以降はデジタルでの3D原型を中心に制作しています!

今回の記事では「アナログ原型」「デジタル原型」の概要をご説明します。



❶アナログ原型


粘土やスカルピー(樹脂粘土)などを使って手作業で原型を作っていきます。 造形力が必要ですが、デジタル制作に比べて安価にスタートすることができます。

おすすめの石粉粘土「ペンギンクレー」
初心者の方には、まずは石粉粘土での制作をおすすめしています。石粉粘土は水で粘度の調整ができ、扱いやすいのが特徴です。

石粉粘土にも様々な種類がありますが、「ペンギンクレイ」という粘土がとても使いやすいです。

粘土の選定は非常に重要で、このペンギンクレーをYouTubeで紹介したところ「今まで粘度の才能が無いと思っていましたが、この粘土を使ったら上手くできました!!」というコメントをいただいたほどです。


磨きあげた石粉粘土の原型

ペンギンクレーが他の粘土と何が違うのかといえば以下の点です。

  • 水となじみやすく、粘土のシワが消えやすい

  • 粒子が細かいので毛羽立たない

  • 粘土の継ぎ目を綺麗に馴染ませることができる

  • ヤスった際にツルツルに磨き上げることができる

ぜひこの粘土から初めてみてください!



❷デジタル原型


パソコン用の3Dソフトや、タブレット用の3Dアプリなどでデジタル造形をすることができます。左右対称や綺麗な面を作りやすいのが特徴です。

Fusionで制作した原型データ

3Dプリンターが必要になり、3Dプリンター自体の知識も必要になってきます。

3Dプリントした原型

◾️おすすめの3Dソフト①「Autodesk Fusion」

寸法をかっちり作りたい、シンプルな形状の場合は3DCAD系の「Autodesk Fusion」がおすすめです。私の「もにまるず」は2016年から全てFusionで原型制作をしています。

Fusion個人利用
https://www.autodesk.com/jp/products/fusion-360/personal-form


◾️おすすめの3Dソフト②「Nomad Sculpt」

Nomad Sculptでの3D制作風景(フィギュア制作レッスン受講生)

モリモリと有機的な形状の造形をしたい、毛並みや髪の毛など複雑な表現がある場合はiPadアプリの「Nomad Sculpt」が手軽に始められるのでおすすめです。



まとめ


手軽に始められるのがアナログ原型!
デジタル原型はスピーディーな制作が可能!

デジタル原型でも3Dプリントした後には手作業の仕上げがあるので、アナログな技術は必須となります。自分に合った制作スタイルを身につけてみてください!



動画でも解説しています!


以下に関連するYouTube動画をご紹介しますので、ぜひご覧ください!

YouTube 石粉粘土の基本

YouTube 3Dを身につけた時の話


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